消費者の「買わない理由」に耳を傾けてCVRが1.25%→2.17%へ向上!その理由とは ?
EC店舗の転換率を上げる施策は何を実施していますか?
クーポン、ポイント還元、セールなどの施策を実施している店舗は多いと思います。これらの施策は瞬間的に転換率を上げるには良い方法ではありますが、持続性に欠ける事が難点です。
今回ご紹介する内容は、月商500万程のEC店舗が持続的にデイリーの転換率を平均0.9%上げ、月商700万円の店舗に成長できた事例です。
是非、最後まで読んでいただき貴社のECサイト改善の参考にしてください。
消費者に対し「買わない理由」について調査
それではここからが本題です。
今回、転換率を上げるために実施した施策は、「消費者にアンケートを行い、買わない理由に耳を傾ける」ということです。
ここで言う消費者は、既に商品を買った事がある既存会員ではなく、まだ商品を買ったことがなく、今後その商品を買う可能性がある方を対象にしました。まだ商品を買ったことがない方に調査するのがポイントです。
調査結果の前に、なぜこの施策を実施したのかという背景を説明します。Google Analyticsで数値分析を行った結果、カゴ落ち率がECサイトの平均数値よりも5%以上高い数値分析でした。
すなわち、商品に興味を持って購入しようと思ってカートに入れたけど、買わなかった (買えなかった) 方が多いということです。
カゴ落ち問題はECサイトを運営している上では、発生してしまう問題ではありますが、その数値が平均よりも高いということは、購入の機会損失をしている割合が多いということが言えます。
この結果から私たちはサイトに何か問題があるということを考え、調査することにしました。
調査の結果、見落としていた購入導線の穴に気づき改善
調査の結果、下記のことが判明しました。
- カートに商品を入れてから、購入情報を入力するページに迷わずたどり着く割合が72%
- 送料が無料になる価格の認識率が79%
項目 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
①商品をカートに入れられた人数 | 79人/80人 | 98% |
②カートページで商品を確認できた人数 | 77人/79人 | 97% |
・迷うことなく出来た人数 | 57人/79人 | 72% |
・迷いながら出来た人数 | 20人/79人 | 25% |
この数値を見て、衝撃を受けました。
冒頭でも記載したとおり、この店舗は月商500万円です。今までも様々な改善を行ってきましたし、定期的に購入してくださるファンの方もいます。その店舗でスムーズに購入できなかった方が28%もいるなんて…。
調査結果が判明した後、すぐに以下内容の改善に取り組みました。
- 商品をカートに入れてから、購入までの導線を再整備
- 送料をはじめとしたユーザー向けのサービスに関わる表示方法の見直し
- 消費者から見て、足りない、わからないと指摘された箇所の見直し
※アンケート内容や改善策の詳細を知りたい方は、以下フォームよりお気軽にお問い合わせください
広告費を増額せず、転換率を1.25%→2.17%の向上に成功
消費者の買わない理由に耳を傾け改善したことにより、平均よりも5%以上高かったカゴ落ち率は最大で8%程度下がり、転換率も改善前の月と後の月で1.25%から2.17%に向上しました。転換率が向上したのでもちろん売上も増加しました。
ちなみに、広告費は改善の前と後では増やしていません。元々アクセス数は十分にありましたので、広告費を増やして集客する必要はなく、今来店してくれている方の購入率を上げることに注力しました。
こうして売上を作る土台が出来たことで、改善後に実施した施策でも転換率が下がることなく、順調に売上増加し続け、最初の改善を実施してから約6ヶ月で月商が500万から700万まで成長しました。
この店舗の様に、売上を作るためのアクセス数は十分にあるにも関わらず、転換率が低く悩んでいらっしゃるEC事業者様は多いと思います。
広告費を増額する前にサイトのUI/UXを調査することをおすすめします。
FORCE-Rでは上記のような市場調査をもとにECサイトの売上改善のためのサポートを実施しています。
「自身の店舗の調査を実施して欲しい」や、「調査をもとにした戦略を考えて欲しい」などのご要望がございましたら、下記よりお問合せください。