「リスティング広告のやり方がわからない」「リスティング広告を始めるにはまず何をすればいいの?」
上記のようにお悩みではないでしょうか。
リスティング広告を利用すれば、購買意欲の高いユーザーを狙い撃ちして効率的に売上を伸ばせます。しかし特にWeb広告に慣れていない方にとって、リスティング広告運用を始めるまでに複数のハードルがあることも事実です。
本記事では「リスティング広告を自分で運用するケース」と「広告代理店に依頼するケース」に分けて、リスティング広告のやり方・始め方を解説します。
Contents
リスティング広告の基礎知識
そもそもリスティング広告とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで特定のキーワードで検索した際に表示されるWeb広告のこと。リスティング広告の特徴を簡単にまとめた表が下記です。
掲載面 | Google・Yahoo!の検索結果画面の上部・下部 |
掲載フォーマット | テキストのみ |
料金の仕組み | クリック課金制 |
掲載の仕組み | 「入札単価」と「広告の品質」の掛け合わせ |
またリスティング広告には下記のようなメリットがあり、他のWeb広告と比較しても高い費用対効果を期待できます。
- 購買意欲の高いユーザーを狙い撃ちできる
- 売上アップに即効性がある
- 柔軟にカスタマイズできる
リスティング広告については下記の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:【初心者向け】リスティング広告とは?費用や運用のやり方をわかりやすく解説
リスティング広告を自分で運用する場合のやり方【7ステップ】
- アカウント構成の考案
- アカウントの開設
- キャンペーンの作成・設定
- 広告グループ・キーワードの設定
- 広告・広告表示オプションの作成・入稿
- 成果計測タグの設定
- 運用開始
リスティング広告を自分で(自社で)運用する場合のやり方が上記の7ステップです。
Google広告とYahoo!検索広告とで細かな仕様の違いはあるものの、大まかな考え方や流れは共通しています。したがって本記事では、Googleでリスティング広告を運用する場合を例に解説します。
1. アカウント構成を考える
まずはアカウント構成を考えましょう。
アカウント構成とは見込み客をどのようにグルーピング・ターゲティングし、どのような訴求をするかという運用の設計図です。下記のような入れ子構造を上流から組み立ててください。
自社の強み/弱みやユーザーニーズを分析し、費用対効果よく成約数を増やすための戦略を考えます。
アカウント構成および戦略は運用全体の方針であり、リスティング広告の成果を大きく左右する部分です。時間がかかっても手を抜かずに考えてください。
2. アカウントを開設する
アカウント構成を考えたらアカウントを開設します。
Google広告のトップページにアクセスし、「今すぐ開始」をクリックしてビジネス用のGoogleアカウントでログインしてください。
「新しいGOOGLE広告アカウント」を選択すると下記のような画面に遷移します。
デフォルトではスマートモードになっているため、赤枠の「エキスパートモードに切り替える」をクリックしてエキスパートモードにしましょう。費用対効果の高い運用を実現するために、詳細な設定が可能になるエキスパートモードがおすすめです。
参考:Google広告ヘルプ『スマートモードとエキスパートモードについて』
3. キャンペーンを作成・設定する
キャンペーンを作成し、手順1で考えたとおりに設定します。
※「キャンペーンなしでアカウント作成」をクリックし、後でキャンペーンを作成することも可能です。
「ビジネスの概要」および「ビジネスの情報」の入力は飛ばして問題ありません。まずはリスティング広告配信の目的に合わせて「キャンペーン目標」を選択してください(仮に「購入」としています)。
次にキャンペーンタイプを選択します。リスティング広告であれば「検索」を選びましょう。
「P-MAX」はGoogleが持つさまざまなチャネルをフルに活用するキャンペーンタイプです。リスティング広告以外にも配信されるため、本記事では割愛します。
次に1日の平均予算と目標コンバージョン単価を設定します。
下記のページになったら「ネットワーク」「地域」「開始日と終了日」を設定して下へスクロールし「次へ」をクリックします。
- 「ネットワーク」で「Googleディスプレイネットワークも含める」のチェックを外す(検索以外にも配信されてしまうため)
- 「地域」および「言語」をターゲットと合致するように設定する
- 広告の「開始日と終了日」を設定する
最後に支払い情報を入力・送信すればキャンペーン設定は完了です。
全ての設定が完了するまで広告が配信されないように、キャンペーン画面の左上(画像の赤丸部分)からキャンペーンを一時停止しましょう。
4. 広告グループやキーワードを設定する
「キャンペーン」>「広告グループ」から自動で作成されている「広告グループ1」を選択します。
特定のオーディエンス(年齢・性別・世帯収入)やデバイス(パソコン・モバイル・タブレット)にのみ配信したいといった方針があれば設定しましょう。
「キーワード」>「検索キーワード」からリスティング広告を配信したいキーワードを入力してください。購買意欲が高い=費用対効果がいいと予想されるキーワードから配信するのがおすすめです。
5. 広告と広告表示オプションを作成・入稿する
次の4つの要素からなるレスポンシブ検索広告を入力します。文字数や使える文字・記号に規定があるため注意してください。
- 最終ページURL
- 表示URLのパス
- 広告見出し
- 説明文
サイトリンクやコールアウトといった広告表示オプションも適宜設定しましょう。必須ではありませんが、設定することで広告の表示回数が増える・コンバージョン率が上がるといったメリットがあります。
6. 成果計測タグを設定する
運用結果を分析できるようにするために、成果計測タグを設定します。
GTM(Google Tag Manager)を用いた設定方法が一般的です。より詳細に分析したければGA4(Google Analytics4)も利用できますが、設定方法が複雑なため初めはGTMで十分でしょう。
参考:Google広告を利用してウェブサイトにタグを設定する
7. 審査の通過を待って運用を開始する
広告の審査を待って、上記画像の赤枠部分が「有効」になったら運用を開始します。
審査にかかる時間は1,2日ほどです。
運用を開始したら、下記のような指標を確認して改善を続けましょう。
- クリック率
- クリック単価
- コンバージョン率
- コンバージョン単価
リスティング広告の運用を代理店に任せる場合のやり方【4ステップ】
- 代理店を選ぶ
- 打ち合わせする
- 代理店からの提案を確認する
- 運用を開始してもらう
リスティング広告の運用を代理店に任せる場合のやり方が上記の7ステップです。
1. 代理店を選ぶ
下記のようなポイントを吟味し、運用を依頼する広告代理店を選びます。
- 責任範囲
- 料金体系
- レポートや打ち合わせの頻度
- 得意ジャンル
「広告費の◯%を手数料として支払う」といった料金体系が多く、「月間運用費×万円未満は受けない」と決めている企業も少なくないため注意してください。
2. 打ち合わせする
目星をつけた代理店と打ち合わせをします。「こちらがして欲しいこと」と「あちらができること」がマッチしているか確認しましょう。
対応の丁寧さも注意したいポイントの1つです。質問に明確に答えてくれないといったモヤモヤは運用開始後の不信感につながります。信頼できる代理店・担当者かどうかもあわせて確かめてください。
3. 代理店からの提案を確認する
打ち合わせ後、代理店からの正式な提案を確認します。主なチェックポイントは下記の3つです。
- 自社の目標を達成できそうか
- 打ち合わせの内容と齟齬がないか
- (予算などの面で)上長からの許可は取れているか
提案を確認し、問題なければ正式な契約を結びましょう。
4. 運用を開始してもらう
契約内容が固まったら、いよいよ運用が始まります。
代理店の担当者と密にコミュニケーションを取り、些細な疑問でもすぐに解消できる状態にしておくと安心です。ただし運用自体への口出しはしないように気をつけましょう。
注意点として、契約後すぐに運用が始まるわけではありません。契約してからアカウント設計を行うため、運用開始には1週間ほどタイムラグが発生します。
リスティング広告を効果的に運用する3つのコツ
リスティング広告の費用対効果を高めるためのコツを3つ紹介します。
指名検索ユーザーをターゲティングする
指名検索ユーザーをターゲティングすると費用対効果の高い広告配信が可能です。
指名検索とは会社名・ブランド名・商品名などのキーワードでの検索のこと。「指名検索している=自社商品に興味がある」ユーザーであるため、購買意欲が高いと言えます。
またSEOで上位表示できていてもリスティング広告も配信したいところです。理由は下記の2点が挙げられます。
- 検索上位の画面占有率を上げ、クリック率を高められるから
- 競合他社が自社の指名検索キーワードでリスティング広告を配信している場合に、自社でも配信することで機会損失を減らせるから
リスティング広告を実施するときは、まず指名検索キーワードから配信しましょう。
リターゲティング広告を活用する
リターゲティング広告(リマーケティング広告)も指名検索配信と並んで費用対効果が高く、効率的な広告出稿には欠かせません。
そもそもリターゲティング広告とは、一度自社サイトに訪問したユーザーに対して広告を配信し再訪問を促す手法です。「今はいいや」と思い購入しなかったユーザーに限定して配信し再度検討してもらう仕組みなので、コンバージョン率が高くなります。
ただし、リスティング広告でデータを集めてディスプレイ広告でリターゲティング配信を行う形式が一般的です。初めのうちはリターゲティングリストを集めておけば十分でしょう。
除外キーワードを細かく設定する
除外キーワードを細かく設定することで費用対効果を高められます。
除外キーワードとは、リスティング広告を配信しないキーワードのこと。除外キーワードに設定したいのは、ターゲットとずれている・実際に配信してみて費用対効果が悪かったキーワードです。
日傘通販サイトのリスティング広告を配信する場合、除外キーワードとして次のような例が挙げられます。
除外キーワードを設定して予算の無駄を減らし、効率的にリスティング広告を配信してください。
まとめ|リスティング広告を運用して売上をアップさせよう
本記事ではリスティング広告のやり方・始め方を解説しました。
リスティング広告はほかの手法と比較しても費用対効果が高く、Web広告を始めるなら第一に検討したい施策です。リスティング広告を運用して売上を拡大しましょう。
FORCE-Rではリスティング広告の運用代行を行っています。
「リスティング広告を始めたいけれど経験がない」「社内に広告運用をできるスタッフがいない」という方は、ぜひ一度リスティング広告運用についてお問い合わせください。