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Amazon出品制限とは?簡単な確認方法や出品できない場合の解除方法を解説

  • Amazonの出品制限ってなに?
  • 出品制限の有無を確認するにはどうすればいい?
  • 出品制限を解除するにはどうすればいい?

上記のようにお悩みではないでしょうか。

Amazon店舗を運営していると、新たな出品に制限がかかり許可申請を求められる場合があります。Amazonでの売上を効率よく伸ばすためには出品数を増やすことが必要不可欠であり、出品制限にかかってしまったら解除しなくてはなりません

本記事ではAmazonにおける出品制限の概要や確認方法、解除方法などを解説します。「Amazonでの出品数を増やして売上を拡大したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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Amazonの出品制限とは

Amazonにおける出品制限とは、Amazon運営がセラーに課している新規出品に関する制限・規制のことです

誰でも/どのような商品でも自由に出品できる状態では、悪意を持ったセラーがコピー商品・流入経路が不明瞭な粗悪品を販売できてしまいます。低品質な商品が浸透しAmazonへの信頼が損なわれることを防ぐために、出品制限を設けているのです。

ただし出品制限はあくまで制限であり禁止ではありません。一部を除き、制限を解除して対象商品を出品する方法が用意されています

参考までに、Amazonで出品禁止となっている商品の具体例が下記です。

  • 生きている動物の大半
  • 未承認または無承認無許可の医薬部外品や化粧品
  • 現在有効な法定通貨である紙幣や硬貨、記念貨幣
  • 違法薬物や危険ドラッグ

上記の出品禁止商品はAmazonへの出品が不可能です。CDは出品禁止ではなく出品制限の対象商品ですが、制限を解除できません。実質的に出品禁止商品に該当することを覚えておきましょう。

Amazon出品制限になりやすい2つのパターン

Amazonで出品制限になりやすいパターンは次の2つです。

  • ブランド・メーカーの申請許可が必要
  • アカウントの販売実績が足りない

下記でそれぞれの具体的な状況を解説します。

1. ブランド・メーカーの申請許可が必要

1つ目は特定のブランド・メーカーのすべての商品に制限がかけられているパターンです。例えば下記ブランドは、すべての商品が出品制限の対象となっている代表例です

  • Apple
  • adidas
  • Bandai
  • 東宝

手続きを踏んで出品申請を行い、ブランド・メーカー側に申請を許可してもらうまでは出品できません。

2. アカウントの販売実績が足りない

販売実績(≒アカウントの信頼性)も出品制限の評価基準のひとつです。

出品用アカウントの実績が不足していると、出品制限が課されるケースがあります。逆に出品用アカウントの販売実績が豊富であれば、他のアカウントでは出品制限がかかっている商品を自由に出品できるパターンもあります。

特に2017年以降に作成されたアカウントは、販売実績の少なさによって出品を制限されるケースが多いです。

Amazon出品制限の明確な基準は公開されていない

Amazon出品制限になりやすい2つのパターンを紹介しましたが、2023年7月現在、明確な基準は公開されていません。

セラーから画一的に判断する方法はなく、下記のようにアカウントとブランドの組み合わせによって状況が異なる場合があります

  • ブランドAの商品を、アカウントXでは出品できてアカウントYでは出品できない
  • アカウントXで、ブランドAの商品は出品できてブランドBの商品は出品できない

「競合他社が出品できているから自社でも出品できるはず」と安易に判断すると、リサーチや仕入れのコストが無駄になる可能性があります。該当商品を販売したいアカウントで出品できるかどうかを必ず確認しましょう。

Amazon出品制限の確認方法2パターン

自社のアカウントや特定の商品(もしくはブランド)がAmazon出品制限の対象となっているかどうかを確認する方法は次の2つです

  • Amazon Seller Centralの商品登録ページで確認する
  • Amazon Sellerアプリで確認する

アカウントによって状況が異なる場合があるため、セラーセントラルを利用しないと出品制限の有無は確認できません。下記でそれぞれの方法を詳しく解説します。

1. Amazon Seller Centralの商品登録ページで確認する

セラーセントラルでは、いつもどおりの商品登録手順を進めていけば出品制限の有無を確認できます。

1-1. 「カタログ」>「商品登録」と進む

1-2. 出品したい商品を検索する

1-3. コンディションを選択して「出品許可を申請」をクリックする

1-4. 出品制限を確認する

上記画像のように「以下は出品許可が必要です」と表示される場合、出品制限の対象となっています

2. Amazon Sellerアプリで確認する

手元にパソコンがなく、急ぎで確認したい場合はセラーセントラルアプリからも可能です。

2-1. アプリ下部の「商品登録」をタップする

2-2. 出品したい商品を検索する

商品名やASINがわからない場合、実物があればカメラを起動して商品やバーコードを読み取って検索することもできます。

2-3. 出品制限を確認する

「出品許可が必要な商品」や「Requires Approval」と表示されている場合、出品制限の対象となっています

Amazon出品制限の解除方法3パターン

Amazonの出品制限は、次の3つのうちどれかの方法によって解除できる可能性があります。

  • ブランド・メーカーの書類を用意する
  • 販売実績を積み重ねる
  • とりあえず「出品許可を申請する」を押す

出品制限がかかっていても、必ずしも販売できないわけではありません。出品制限の対象商品をAmazonで販売したい場合、まずは解除方法を試してみましょう

すべての方法を試してもダメであれば「自社では出品できない」という判断になります。

1. ブランド・メーカーの書類を用意する

Amazon出品制限を解除する方法の1つ目は、ブランドやメーカー、卸業者の請求書もしくは販売許可証を用意することです。正式な書類を用意してAmazonに提出することで、出品制限を解除できます

請求書の場合、下記の条件が定められているため注意しましょう。

  • 発行から180日以内である
  • 出品者の名前と住所が記載されている
  • メーカーや卸業者の名前と住所が記載されている
  • 合計で10点以上の購入を示している

ただし個人の転売・せどりでは、ブランドやメーカーから書類を入手できることはほとんどありません。参考程度に留めておき、次に紹介する「販売実績を積み重ねる」方法を念頭において進めるといいでしょう

Amazon出品制限を解除する際に書類を提出するやり方

まずは先ほどご紹介した流れに従って、セラーセントラルの出品申請画面まで進めましょう。下記の状態になったら「出品許可を申請する」ボタンをクリックします。

「ブランド名の出品申請」の画面で、書類ファイルをアップロードして連絡先(メールアドレスおよび電話番号)を入力しましょう。「送信」ボタンをクリックすれば提出完了です。

2. 販売実績を積み重ねる

請求書や販売許可証などの書類を用意できなくても、販売実績を積み重ねることでAmazon出品制限を解除できるパターンがあります。

ただし出品制限の解除に必要となる販売実績の目安は公開されていません。セラーの中では半年以上の安定的な販売がひとつの目安とされています

販売実績が認められたことで出品制限が解除される場合は「出品許可を申請する」ボタンを押すと「申請が承認されました」と表示される流れです。「販売実績によって」「アカウントの信頼性のため」などの文言は表示されません。

3. とりあえず「出品許可を申請する」を押す

「出品許可を申請する」ボタンをクリックするだけで、出品制限が解除される可能性があります。

メーカーやブランドの書類を用意できない・アカウントの販売実績が乏しい段階であっても、とりあえずボタンを押して申請してみましょう。実際に弊社で新規アカウントを開設して試してみたところ、販売実績が全くない状態でも出品制限が解除された事例があります

ボタンを押しただけでは解除されない場合、書類を用意したり販売実績を積み重ねたりする方法の検討が必要です。

Amazon出品制限の主な対象ブランド一覧

Amazonで出品制限の対象となっている主なブランドを紹介します。

※出品制限の状況はアカウントや確認時期によって異なる場合があります。

アパレル

  • adidas(アディダス)
  • BURBERRY(バーバリー)
  • COACH(コーチ)
  • Dior(ディオール)
  • FENDI(フェンディ)
  • LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
  • MONCLER(モンクレール)
  • NIKE(ナイキ)
  • Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ)
  • Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)

家電

  • Apple(アップル)
  • Canon(キャノン)
  • Microsoft(マイクロソフト)
  • Panasonic(パナソニック)
  • 象印

おもちゃ・ホビー

  • Bandai(バンダイ)
  • TAKARA TOMY(タカラトミー)
  • たまごっち

ヘルス&ビューティー

  • F organics(エッフェオーガニック)
  • MDNA SKIN(エムディーエヌエースキン)
  • to/one(トーン)

メディア

  • J STORM(ジェーストーム)
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 東宝

ベビー・マタニティ

  • Hoppetta(ホッペッタ)
  • Ergobaby(エルゴベビー)

スポーツ&アウトドア

  • Coleman(コールマン)

【注意】Amazon出品制限の解除代行業者はおすすめできない

Amazon出品制限の解除を代行すると謳う業者への依頼はおすすめできません。

前述の通り、Amazon出品制限を解除するためにはメーカーやブランドの書類もしくはアカウントの販売実績が必要です。業者に依頼したからといって、出品制限解除に求められる条件をクリアできるわけではありません

悪質な業者は、必要書類を捏造してAmazon側を騙すことで審査を通過させようとする場合があります。書類を捏造すると、アカウント停止や売上金没収などの重い処分が課される可能性も考えられます

Amazonの出品制限で困っていても、解除代行業者には依頼せず販売実績を積み重ねて解除をめざしましょう。

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まとめ|出品制限を理解して適切な仕入れを

本記事ではAmazon出品制限の概要や解除方法、主な対象ブランドなどを解説しました。

出品制限を確認せずに仕入れを行うと、販売できない在庫を抱える可能性があります。販売したい商品がある場合は、必ずセラーセントラルから出品制限の状況を確認しましょう。

出品制限を解除するためには、地道に販売実績を積み重ねるしかありません。確認から解除までに時間がかかるため、早めの確認をおすすめします。

Amazonの出品制限や新規出品に関してお悩みの方は、ぜひFORCE-Rへお問い合わせください。経験豊富なコンサルタントが売上最大化をサポートいたします。

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執行役員 WEBコンサルティング事業部 ECグループ:本多 一成

EC事業会社にて、Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングの運営、物流・CSなどに携わる。 その経験をもとに、各モールのコンサルタントとしてFORCE-Rに従事。 楽天市場が得意。担当案件では前年比200%の売上達成した実績も。

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