Amazonブラックフライデーは、毎年11月の第4木曜日にあるアメリカの感謝祭(サンクスギビング)に合わせて開催されるビックイベントです。
元々、ブラックフライデーは、アメリカで小売店が大規模な安売りセールを実施し、買い物客が殺到するイベントです。
Amazonもこの時期に合わせてセールを実施するため、出店者はこのイベント期間に向けて準備を進める必要があります。準備をしておくことでAmazonブラックフライデーの波に乗り、より多くの利益を残せるでしょう。
今回は、セラーが実施すべきAmazonブラックフライデーの対策についてご紹介します。
Amazonで売上を上げるための完全攻略資料
無料で資料を受け取る
Contents
Amazonブラックフライデーとは
Amazonブラックフライデーは、日本で初めて開催された2019年以降、毎年実施されています。今では、日本に定着したビッグセールのひとつといえるでしょう。
Amazonの3大セールのひとつ
Amazonブラックフライデーは「プライム感謝祭」「プライムデー」に並ぶAmazon3大セールのひとつです。
プライム感謝祭とプライムデーは、プライム会員限定のセールですが、ブラックフライデーは一般ユーザーも参加できます。
普段あまりAmazonを利用しないユーザーの流入が期待できるため、購買意欲が高いユーザーへアピールすることで、通常日よりも大きく売上を伸ばせる可能性があるでしょう。
2024年の開催は11月29日から8日間の予想
2024年のアメリカの感謝祭は、11月28日(木)となっており、ブラックフライデーはその翌日の11月29日(金)に開催される予定です。
しかし、Amazonブラックフライデーが開催される日時については、直前に明らかとなるケースが多くみられます。
現地のブラックフライデーと同じ日時で開催される可能性が高いですが、確定ではないため、Amazonが公式に日程を発表するまでは、あくまで目安としておきましょう。
開催年 | 開催期間 | 先行セール |
2019年 | 【開始】11月22日(金)9:00【終了】11月24日(日)23:59 | なし |
2020年 | 【開始】11月27日(金)9:00【終了】12月1日(火)23:59 | なし |
2021年 | 【開始】11月26日(金)9:00【終了】12月2日(木)23:59 | なし |
2022年 | 【開始】11月25日(金)0:00【終了】12月1日(木)23:59 | なし |
2023年 | 【開始】11月24日(金)0:00【終了】12月1日(金)23:59 | 【開始】11月22日(水)0:00【終了】11月23日(木)23:59 |
【予想】2024年 | 【開始】11月29日(金)0:00【終了】12月6日(金)23:59 | 【開始】11月27日(水)0:00【終了】11月29日(木)23:59 |
2024年は先行セールが実施される可能性が高い
2023年と2024年のプライムデーでは先行セールが行われたことから、2024年のブラックフライデーでも先行セールが実施される可能性が高いです。
2023年のブラックフライデーでは、11月22日(水)と23日(木)の2日間にわたり先行セールが行われました。今年も先行セールが開催されるとしたら、2023年と同様、11月27日(水)と28日(木)の2日間になると予想されます。
Amazonブラックフライデーで活用すべきセールイベント
Amazonブラックフライデーでは、セールイベントを活用することで、期間中の売上を大きく伸ばせます。
一部のセールイベントはオファーがないと参加できないため、事前に内容を確認し、どのように対策するか戦略を立てましょう。
特選タイムセール
Amazonブラックフライデーでは、特選タイムセールの専用ページが用意され、特集ページの最上部にも一部の特選タイムセール商品が掲載されます。目立つ位置に掲載されるため、表示回数を伸ばしやすく、Amazonのセールイベントのなかでも特に売上への影響が大きいイベントです。
ただし、すべてのショップが参加できるわけではなく、Amazonからのオファーが必要となります。参加手数料はかからないため、オファーが届いた場合は積極的に参加しましょう。
▼関連記事
【出品者向け】Amazon特選タイムセールとは?条件や参加方法、注意点を解説!
プライム会員限定割引
プライム会員限定割引は、Amazonの管理画面(セラーセントラル)から申請できるイベントです。「商品のレビュー評価が★3以上または未評価であること」「一定以上の割引をしていること」などの条件を満たしていれば、セラーセントラルの画面から申請できます。
無料で参加できるため、特選タイムセールのオファーがない場合は、こちらを設定するのがおすすめです。
▼関連記事
【出品者向け】Amazonプライム会員限定割引とは?設定方法や注意点を解説
数量限定タイムセールや7日間のタイムセール
普段からAmazonで開催されているタイムセールは、ブラックフライデー開催期間中にも実施されます。特選タイムセールに比べると影響力は小さいものの、売上向上の効果が期待できるため、ぜひ参加しましょう。
Amazonの管理画面(セラーセントラル)から申請可能ですが、参加には手数料がかかる点に注意が必要です。
▼関連記事
Amazon数量限定タイムセールは参加すべき?5つのメリットや申請方法を解説!
二重価格表示などの割引訴求
参加条件が厳しくて、タイムセールやプライム会員限定割引に参加できない場合は、商品の割引訴求を活用する方法がおすすめです。
- 二重価格表示
- クーポン
- プロモーション
- Amazonポイント付与
上記の手段でセール価格や割引を設定し、自店の商品がユーザーの目に留まりやすくなるようアピールしましょう。
イベントに参加できないからといって、商品を通常日と同じ設定のままにしておくよりも、ユーザーに見てもらえるよう工夫することが重要です。
Amazonブラックフライデーへの対策
Amazonブラックフライデーは、セラーだけではなく、Amazonにとっても肝煎りの一大イベントです。
プロモーション活動を強化し、テレビCMや雑誌、Webメディアで露出を増やすなど、Amazonは資金を投入してブラックフライデーを告知しています。
そして、ブラックフライデー開催日に近づくにつれて目玉商品が公開され、開催日に向けてその盛り上がりがピークになるように仕掛けるのです。
この波に乗るためには、事前に準備しておくべきポイントがいくつかあります。
セール商品を選定する
Amazonブラックフライデーが開催されている間は、通常よりも多くのユーザーがAmazonへ訪問します。
商品を見てもらえる可能性が高まるため、真っ先に売り抜きたい商品を選定しましょう。
例えば、
- 売れ筋商品
- 注力商品
- 新規商品
- 在庫処分商品
などをピックアップし、自店の目玉商品となるセール品を決めます。セール品は、割引率やセールの手数料を踏まえて、利益が出るかどうかを計算したうえで選定することが大切です。
商品ページを見直す
Amazonブラックフライデー開催中は多くのユーザーが自店の商品ページを閲覧します。
このチャンスを活かして多くのコンバージョンを獲得するために、商品ページを見直し、ブラッシュアップしましょう。ただし、多くのリソースが必要となるため、売りたい商品から優先的にページを改善し、余力があればほかの商品ページにも手を加えるという流れで進めるとスムーズです。
商品ページを見直す際は、以下の項目をチェックしておきましょう。
- 商品情報に不足がないか
- 商品画像と商品情報が合致しているか
- 商品画像は拡大表示に対応しているか(1,600px×1,600px以上必須)
- 商品のPR情報がユーザーの目に入りやすい位置に記載されているか
- 商品紹介コンテンツを制作しているか
▼関連記事
【初心者必見】amazonで売れる商品ページに必ず共通する5つのポイント
FBA納品に対応する
普段は自社配送を採用している場合でも、Amazonブラックフライデーの時期だけFBAサービスを活用することをおすすめします。
Amazonブラックフライデー開催中は、繁忙期と同じくらいの業務量になることを想定しておきましょう。
また、FBAを利用すると、送料を抑えられる場合があるため、ユーザーの転換率が良くなる傾向があります。
▼関連記事
AmazonのFBAとは?メリット・デメリットや手数料を解説
タイムセールを申請する
Amazonブラックフライデーの期間中にタイムセールを開催するには、Amazonへタイムセールの開催申請を行う必要があります。
申請手順は以下のとおりです。
①タイムセールダッシュボードを開く
②「新しいタイムセールを作成する」をクリック
③「スケジュール」のプルダウンよりイベントオプションを選択し、タイムーセールを申請したい商品を選択
④スケジュールボックスより対象となるイベントを選択する
以上の手順で、タイムセールを申請できます。
なお、タイムセールの開催申請をしても、必ず審査に通るわけではありません。審査結果は、ブラックフライデー直前までわからないことが多いため、審査状況を随時確認してください。
また、審査が通らなかった場合に備えて、クーポンの発行やプロモーションの設定などの準備も進めておきましょう。
在庫を十分に補充する
Amazonブラックフライデー開催中は、商品の在庫を切らさないよう注意が必要です。
在庫切れが起こると、販売の機会損失につながるだけではなく、SEOにもマイナスの影響を与えるおそれがあります。
特に、FBAを利用している場合は、商品在庫の納品作業や、実際に在庫が反映されるまでに時間がかかるため、ブラックフライデー開催前に十分な確認が必要です。
セールの2週間前には、FBAへ商品在庫を補充しておきましょう。
広告予算を見直す
Amazonブラックフライデー開催中の広告予算や入札単価の見直しを行います。
SNSやほかのプラットフォームで広告を配信している場合、ブラックフライデーに向けて広告予算を増やすことが有効です。セールの時期になると、多くのセラーが予算を上げるため、競合に後れを取らないよう早めに動きましょう。
ここで販売実績を上げれば、セール終了後もSEOやベストセラータグなどで優位性を維持できるようになります。
ストアページでセール商品をアピールする
ブランド登録している出品者は、ブラックフライデーに向けてストアページを最適化し、セール商品を効果的にアピールしましょう。
ストアページにはセール商品を表示するウィジェットが用意されています。これをストアページ最上部などの一番目立つ場所に配置し、セール商品がすぐにわかるようにしてください。
ストアページを有効に活用することで、より多くのユーザーにアピールできます。
ポイントやクーポンを活用する
Amazonブラックフライデーでは、ポイント付与やクーポンを活用していきましょう。
商品の値引きが難しい場合でも、以下のようなプロモーションを行うことで、ユーザーの目に留まりやすくなります。
- 購入するとAmazonポイント付与
- 購入するとクーポン付与
- 1つ商品を購入すると1つ商品をプレゼント
Amazon内部の検索対策にもなるため、しっかりと設定しましょう。
送料を無料にする
送料は、多くのユーザーにとって購入を躊躇させる要因となるため、商品の値下げが難しい場合は、送料を無料にしましょう。
送料無料は、ユーザーの満足度を高める魅力的な特典であり、競合他社との差別化を図るうえでも効果的です。
Amazonブラックフライデー開催期間中の注意点
Amazonブラックフライデーの開催期間中は、競合が広告を強化するため、広告が露出できているかをこまめに確認しましょう。
特に、セール開始直後の露出は重要なため、1時間ごとに露出状況を確認し、CPCの調整を行うことをおすすめします。
また、ブラックフライデーはほかのセールと比べて開催期間が長いため、在庫切れに注意が必要です。在庫が減少してきた場合は、自社発送や受注前納品に切り替えるなど、柔軟に対処しましょう。
まとめ|ブラックフライデーは販売実績を積み上げるチャンス
ブラックフライデーでは、通常どおりに商品を販売しても、次々に商品が売れていくわけではありません。
ほかのセラーも対策を講じているため、効果的な対策を取らないと競合に後れを取ってしまいます。販売実績を作れるよう、しっかりと取り組みましょう。
今回の記事では、Amazonのブラックフライデーで活用すべきセールイベントや基本的な施策9つを解説しましたが、実際のセール対策はさらに多岐にわたります。
FORCE-Rでは、ブラックフライデーなどのイベントで培ったノウハウと豊富な運用経験をもとに、商品が売れるための最適解をご提案します。
Amazonに限らず、モールでの出品でお悩みの事業者様は、FORCE-Rへお気軽にお問い合わせください。