楽天市場に出店している店舗にとって、日々の売上を正しく確認することは店舗運営の基本です。楽天市場の店舗運営は、RMS(Rakuten Merchant Server)と呼ばれる管理システムを通じて行われ、売上の確認もこのRMS上で行います。しかし、RMSには売上を確認できる場所が複数あり、それぞれ表示される指標や粒度が異なるため、出店したばかりの担当者にとっては「どこを見れば必要な売上情報がわかるのか」が分かりにくいのも事実です。
本記事では、楽天RMSで売上を確認する方法を、確認できる場所ごとの違いや、表示される指標の意味、スマートフォンのRMSアプリでの確認方法まで、楽天市場の店舗運営者の視点でわかりやすく解説します。RMSの売上確認に慣れていない方は、ぜひ参考にしてください。
| この記事でわかること ・楽天RMSの基礎知識と、RMSで売上を確認する仕組み ・RMSで売上を確認できる主な場所とそれぞれの違い ・売上確認の際に表示される主要な指標の意味 ・リアルタイムで売上を確認する方法 ・スマートフォンのRMSアプリで売上を確認する方法 |
Contents
楽天RMSとは?売上確認の前に押さえる基礎知識

楽天RMSとは、「Rakuten Merchant Server」の略称で、楽天市場に出店している店舗が店舗運営を行うための管理システムです。商品登録や受注管理、広告配信、データ分析など、楽天市場の店舗運営に必要な機能のほとんどがRMS内に備わっており、売上の確認もこのRMSを通じて行います。RMSはインターネットブラウザ上で利用できるため、インターネット環境さえあれば場所を問わず店舗運営の状況を確認できます。
売上確認はなぜ重要なのか
日々の売上を確認することは、単に数字を眺めるためではなく、店舗運営の判断材料を得るために行います。売上を毎日確認していれば、急な売上の増加や減少といった変化にいち早く気づくことができます。たとえば、売上が急に伸びた日があれば、その要因を分析して再現を狙えますし、逆に落ち込んだ日があれば、原因を特定して早めに対策を打てます。売上確認は、根拠にもとづいた店舗運営を行うための出発点であり、楽天市場で売上を伸ばしていくうえで欠かせない習慣です。
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楽天RMSで売上を確認できる主な場所

楽天RMSには、売上を確認できる場所が複数あります。それぞれ表示される情報の粒度や用途が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。ここでは、代表的な売上確認の場所を解説します。
RMSのメインメニュー(トップ画面)
最も手軽に売上を確認できるのが、RMSにログインした直後に表示されるメインメニュー(トップ画面)です。メインメニューには、前日の売上金額、今月の累計売上金額、今月の売上金額の着地見込みといった、店舗の売上の概況が表示されます。日々ログインするたびに自然と目に入るため、まずはここで店舗全体の売上の状況をざっくり把握するのが基本です。詳細な分析は不要で、今の売上感を素早く知りたいときに便利な場所です。
データ分析メニューの「店舗カルテ」
より整理された形で売上を確認したいときに使うのが、RMSの「データ分析」メニュー内にある「店舗カルテ」です。店舗カルテでは、売上をはじめ、アクセス人数、転換率、客単価といった店舗運営の主要な指標をまとめて確認できます。さらに、各指標について先月比や前年比も表示されるため、現在の売上が過去と比べて伸びているのか落ちているのかを把握できます。日々の売上確認は、まずこの店舗カルテで主要指標をチェックするのが効率的です。
データ分析メニューの「売上分析」
商品単位や時間帯単位など、より細かい粒度で売上を確認したいときに使うのが「売上分析」のメニューです。売上分析では、期間を指定したうえで、時間別・月間・属性別の売上件数と売上高や、どの商品がいくつ売れたかといった商品別の売上を確認できます。どの商品が売れ筋なのか、どの時間帯に売上が立っているのかといった、一歩踏み込んだ売上の中身を知りたいときに活用します。下表に、RMSで売上を確認できる主な場所を整理します。
| 確認できる場所 | 主に確認できる内容 | 用途 |
|---|---|---|
| メインメニュー(トップ) | 前日・当月の売上、着地見込み | 売上の概況を素早く把握する |
| 店舗カルテ | 売上・転換率・客単価・アクセスと前月比・前年比 | 主要指標をまとめて確認する |
| 売上分析 | 時間別・商品別などの詳細な売上 | 売上の中身を細かく確認する |
| 分析用レポート | 送料・税・手数料を含む詳細データ | 経営目線で細かく確認する |
詳細な数字を見たいときの「分析用レポート」
送料や税、決済手数料、クーポンの負担額など、より経営に近い視点で細かい数字を確認したいときに役立つのが「分析用レポート」です。店舗カルテでは主要な指標を把握できますが、送料・税・手数料などを含んだ合計データまでは確認できません。分析用レポートを使えば、こうした細かな数字も表示・CSVダウンロードができ、手数料計算やクーポンの効果確認などに活用できます。日次・月次のテンプレートがあらかじめ用意されているほか、店舗独自のテンプレートを保存することもできます。
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売上確認で表示される主要な指標の意味

RMSで売上を確認する際には、売上金額だけでなく、転換率や客単価、アクセス人数といった指標もあわせて表示されます。これらの指標の意味を理解しておくと、売上の数字をより深く読み取れるようになります。
売上は「アクセス数 × 転換率 × 客単価」で決まる
楽天市場の売上は、基本的に「アクセス数 × 転換率 × 客単価」という式で考えることができます。アクセス数は店舗や商品ページを訪れたユーザーの量、転換率は訪れたユーザーのうち購入に至った割合、客単価は1人あたりの購入金額です。売上を確認する際に、この3つの指標もあわせて見ることで、売上が変動した原因がどこにあるのかを切り分けやすくなります。下表に、売上確認でよく目にする主要な指標を整理します。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 売上金額 | 店舗や商品で発生した売上の合計金額 |
| アクセス数・アクセス人数 | 店舗や商品ページに訪れたユーザーの量 |
| 転換率 | アクセスしたユーザーのうち購入に至った割合 |
| 客単価 | 購入者1人あたりの平均購入金額 |
前月比・前年比とあわせて確認する
売上の数字は、単体で見るよりも、前月比や前年比とあわせて見ることで意味が読み取りやすくなります。たとえば、店舗カルテで売上が前月比・前年比でどう変化しているかを確認すれば、店舗が成長しているのか、停滞しているのかが分かります。さらに、転換率や客単価の前月比・前年比も見ることで、「売上が落ちたのは転換率の低下が原因」といったように、変化の要因まで踏み込んで把握できます。売上確認は、過去との比較とセットで行うことが重要です。
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売上をリアルタイムで確認する方法
通常の売上確認に加えて、楽天RMSには売上をほぼリアルタイムで確認できる機能もあります。大型イベントなど、売上の動きを細かく追いたい場面で役立ちます。
「リアルタイム売上」で時間ごとの動きを確認する
RMSの売上分析メニューには「リアルタイム売上」という機能があり、店舗全体の売上を1時間ごとに、デバイス別の売上金額・売上件数として確認できます。直近まで反映された数字を確認でき、注文のキャンセルや内容変更があった場合も更新のタイミングで反映されます。楽天スーパーセールやお買い物マラソンといった大型イベントの最中に、施策の反応をすぐに確認し、次の打ち手につなげたいときに特に役立つ機能です。
イベント時の売上確認に活用する
リアルタイム売上は、イベント時の店舗運営で特に効果を発揮します。たとえば、目玉商品の売れ行きを時間ごとに追えば、想定より売れていれば在庫対応を、売れ行きが鈍ければ追加の販促を、といった判断をその場で下せます。後からまとめて売上を確認するのではなく、イベントの進行中にリアルタイムで状況を把握することで、機会損失を防ぎ、イベントの成果を最大化できます。
RMSアプリで外出先から売上を確認する
楽天RMSはブラウザ上で利用するのが基本ですが、スマートフォン向けの「楽天RMSアプリ」を使えば、外出先からでも売上を確認できます。少人数で店舗運営を行っている場合などに便利な手段です。
RMSアプリで確認できること
楽天RMSアプリでは、スマートフォンからRMSにログインし、売上の確認をはじめ、注文内容の確認、商品情報の編集、購入者からの問い合わせへの対応などが行えます。売上については、前日および当月の売上のほか、転換率や客単価、それらの前月比・前年比などをアプリ上で確認できます。対応機種であれば指紋認証や顔認証で簡単にログインできるため、移動中や休日でも手早く売上の状況をチェックできます。
RMSアプリを活用するメリット
RMSアプリの最大のメリットは、パソコンの前にいなくても店舗の売上状況を把握できることです。外出中でも売上の変化に気づければ、必要な対応を早めに指示できます。また、問い合わせへの返信もアプリから行えるため、対応スピードが上がり、購入者の満足度や高評価レビューの獲得にもつながります。特に、大型イベント中や少人数での運営では、RMSアプリを活用することで、売上確認と店舗対応をスムーズに進められます。
| RMSでの売上確認のポイント 概況はメインメニュー、主要指標は店舗カルテ、詳細は売上分析と使い分ける送料・税・手数料を含む細かい数字は分析用レポートで確認する売上は転換率・客単価・アクセス数とあわせて読み取る前月比・前年比とセットで確認し、変化の要因を把握するイベント時はリアルタイム売上、外出先ではRMSアプリを活用する |
RMSで売上を確認する際の注意点
RMSの売上確認をより正確に行うために、店舗運営者が知っておきたい注意点を整理します。数字を見るときの前提を理解しておくことで、誤った判断を防げます。
税抜・税込の設定や件数の定義を確認する
RMSで売上を確認する際は、表示されている売上金額が税抜なのか税込なのかを確認しておくことが重要です。設定によって表示が変わるため、金額を比較するときは前提をそろえる必要があります。また、「件数」が何を数えた数字なのかも確認しておきましょう。画面によって、注文が確定された回数を指す場合と、買い物かごに入れられた回数を指す場合があり、客単価を計算する際などに数字の意味を取り違えると正しい分析ができません。確認する画面ごとに、数字の定義を押さえておくことが大切です。
売上の数字は確定前後で変動する
RMSに表示される売上は、注文のキャンセルや内容の変更によって変動することがあります。特にリアルタイムの売上や当月の途中段階の数字は、その後の処理によって増減する可能性があるため、暫定的な数字として捉えておくことが必要です。月次でしっかりと売上を締めて確認したいときは、注文処理がひととおり完了したタイミングで、確定的なデータを確認するようにしましょう。速報性のある数字と確定的な数字を、目的に応じて使い分ける意識が重要です。
まとめ:楽天RMSでの売上確認を店舗運営に活かす
楽天RMSには、メインメニュー・店舗カルテ・売上分析・分析用レポートなど、売上を確認できる場所が複数あり、それぞれ表示される情報の粒度や用途が異なります。日々の概況はメインメニューや店舗カルテで素早く把握し、商品別や時間帯別の詳細は売上分析で、手数料を含む細かい数字は分析用レポートで確認するというように、目的に応じて使い分けることが大切です。また、売上は転換率・客単価・アクセス数とあわせて、前月比・前年比とセットで読み取ることで、変化の要因まで把握できます。リアルタイム売上やRMSアプリも活用しながら、RMSでの売上確認を日々の習慣とし、根拠にもとづいた店舗運営につなげていきましょう。
| 楽天市場の運営・売上分析のご相談はFORCE-Rへ FORCE-R株式会社は、創業から約10年にわたりECサイトの運用支援に特化してきたECコンサルティング会社です。楽天市場運用をはじめ、Amazon運用やTikTok Shop運用、自社EC運用まで幅広く対応し、RMSのデータを活用した売上分析から戦略立案・商品ページ改善・広告運用・売上最大化までを自社一貫体制で支援しています。「RMSの数字をどう活かせばよいか分からない」「楽天市場の売上を伸ばしたい」とお考えの企業さまは、ぜひお気軽にFORCE-Rまでご相談ください。会社概要・支援実績・サービスの特徴がわかる資料も無料でダウンロードいただけます。 |