楽天の主な広告メニューは8種類!運用方法や費用の目安を解説

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  • 楽天にはどのような広告メニューがある?
  • 楽天広告の運用方法は?
  • 楽天広告にかかる費用は?

上記のようにお悩みではないでしょうか。

楽天市場での売上拡大には楽天広告の活用が不可欠です。しかし「楽天広告」と言ってもさまざまな種類があり、闇雲に始めても効果は見込めません。

まずは自社の目的・状況に合った広告メニューを選択することが、楽天広告で売上最大化を目指す第一歩です。本記事では楽天広告で提供されている広告メニューの種類や運用方法、広告費などを解説します。

「楽天広告を配信して売上を伸ばしたい」と考えている出店者の方は、ぜひ参考にしてください。

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楽天市場の広告は大きく分けて3種類

楽天市場で利用できる広告は、主に次の3種類です。

  • 掲載広告
  • ニュース広告
  • 運用型広告

それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

1. 掲載広告

メリット・掲載が保証されている
・多くのユーザーの目に留まる
デメリット・細かなターゲティングが難しく、費用対効果を合わせづらい
・先着順であり人気な掲載枠から売れてしまう
広告メニュー・楽天市場広告
・特別大型企画

掲載広告は、楽天市場内の広告枠を固定費用で買い取って自社の画像バナーなどを設置する形式の広告です。広告は楽天市場のトップページや特集ページなどに掲載されます。

大きなインプレッションを集められる一方、ターゲティングが難しい点・広告経由のCV数に関わらず固定金額の費用がかかる点から、獲得効率はよくありません。広告予算に余裕があり、認知拡大やブランディングを目的とする場合におすすめな楽天広告手法です

2. ニュース広告

メリット・メルマガを開封する≒ロイヤリティの高いユーザーにアプローチできる
デメリット・「楽天配信」は固定費用であり費用対効果を合わせることが難しい
・メルマガ配信(自動)ではトップラインを伸ばしずらい
広告メニュー・楽天配信
・メルマガ配信(自動)

ニュース広告は、楽天会員に配信するメルマガ内に掲載・表示される広告です

「楽天配信」では自社で保有していない顧客に対して広告を配信できますが、固定費用でありCPAを合わせた運用は難しい面もあります。メルマガ配信(自動)は高ROASを期待できる反面、自社の顧客リストにアタックするためトップラインを伸ばす目的には適していません。

3. 運用型広告

メリット・比較的、費用対効果を合わせやすい
デメリット・効果的な運用にはノウハウが必要となる
広告メニュー・RPP広告
・クーポンアドバンス広告
・楽天CPA広告
・TDA

運用型広告は、広告主(出店者)が広告費や配信方法などを調整しながら運用する広告です

クリックやクーポン取得、商品購入などのユーザー行動に応じて費用が発生するため、費用対効果を合わせやすい仕組みとなっています。楽天市場で広告配信を開始する場合は、まず運用型広告から実施しましょう

以下では、運用型広告に限定して具体的な広告メニューや運用方法、広告費用の目安などを解説します。

楽天における運用型広告の広告メニュー4種類

楽天市場における運用型広告の主な広告メニューは次の4種類です。

主な掲載面特徴
RPP広告(検索連動型広告)・検索結果ページ
・ジャンルページ
・検索上位に表示できる
・CPAを合わせながら販売件数を伸ばしやすい
クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)・トップページ
・ジャンルページ
・検索結果ページ
・クーポンでユーザーを惹きつけられる
・クリック後の転換率が高い
楽天CPA広告(効果保証型広告)・ジャンルページ
・イベントページ
・メルマガ
・購入に対して課金されるため必ずROAS500%が保証される
TDA(ターゲティングディスプレイ広告)・イベントページ
・閲覧履歴ページ
・購入よりも認知拡大/ブランディングに適している

運用型広告を実施する場合は「RPP広告→クーポンアドバンス広告→楽天CPA広告→TDA」の順番がおすすめです。下記でそれぞれの特徴を詳しく解説します。

1. RPP広告(検索連動型広告)

メリット・費用対効果が合いやすい
・検索上位に表示できる
デメリット・細かな調整にノウハウが必要で、時間もかかる

RPP広告は主に楽天内の検索結果ページに表示される、楽天運用型広告の代表的な広告メニューです。検索連動型広告とも呼ばれます。Google・Yahoo!のリスティング広告やAmazonのスポンサープロダクト広告をイメージするとわかりやすでしょう。

「特定のキーワードで検索している≒購買意欲が高いユーザー」をターゲティングでき、検索上位に表示できるため、費用対効果を合わせながら販売件数を拡大しやすい手法です

RPP広告の運用方法

RPP広告はキャンペーンを登録(作成)すると自動で配信開始されます。商品ページの内容が広告の掲載内容に反映されるため、広告クリエイティブの作成も必要ありません。

ただしデフォルトではRMSに登録している全商品が配信対象であり、キーワードやCPC(クリック単価)が自動で設定されます。効果的な運用をするには下記のポイントを意識しましょう。

  • 利益率が低く広告費に耐えられない商品を配信対象から除外する
  • 売れ筋商品で狙いたいキーワードを手動で設定する
  • 商品の単価や利益率に合わせてCPCを調整する
  • 定期的に配信レポートを確認して、効果に合わせてCPCを調整する

RPP広告の広告費用・課金形式

RPP広告の広告費用目安は月額5,000円〜です。1ヶ月あたりの広告予算を設定できるためテスト的な少額出稿も行えます。

課金形式は、ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生するクリック課金です。クリック単価は10円〜が目安ですが、手動で設定する場合は40円〜となっているため注意しましょう。

2. クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)

メリット・クーポンの効果で購入促進できる
・値引き価格を自動で最適化させられる
デメリット・広告費+値引き分を負担しなくてはならない

クーポンアドバンス広告は、ユーザーにクーポンを配布する形式で広告を配信するメニューです。楽天が保有するデータにもとづいて「いつ」「誰に」「どの商品を」「いくらの値引きで」配信するか、が決定されます。

購買意欲の高いユーザーをターゲティングできること・クーポンが購入を促進することから、高い転換率を期待できます。広告費に加えてクーポン値引き分を負担しなくてはならない点はデメリットですが、RPP広告に次いで優先順位が高いです。

クーポンアドバンス広告の運用方法

クーポンアドバンス広告は、キャンペーンを登録すると自動で配信・運用が開始されます

利益率が低い・商品ページの改善が終わっていないなどの理由で配信したくない商品があれば、手動で除外設定を行いましょう。値引率は自動最適化であれば低・中・高の3パターン、手動であれば4%以上で任意の金額を設定可能です。

クーポンアドバンス広告の広告費用・課金形式

RPP広告の広告費用目安は月額5,000円〜です

課金形式はクーポン獲得ごとに費用が発生する成果報酬型となっています。ただし「クーポン獲得=広告クリック」でありCVごとに費用が発生する形式ではないため、RPP広告と同様のCPC課金型と認識しておきましょう。

CPCは商品選定を自動で行う場合は25円〜、手動で行う場合は40円〜で設定できます。

3. 楽天CPA広告(効果保証型広告)

メリット・購入されるまで費用が発生しない
デメリット・費用対効果を改善できない(ROASが固定される)

楽天CPA広告は、広告経由の売上に対して20%の費用が発生する広告メニューです。売上に対して費用が発生するため、一般に成果報酬型と言った場合のイメージと合致しやすい形式でしょう。

広告をクリックしたが購入しなかったユーザーには費用がかからないため、成果が不安な場合におすすめできます。

ただし広告クリックから30日以内の売上が課金対象となること・ROASが500%に固定されることから、RPP広告やクーポンアドバンス広告よりも費用対効果が悪くなる場合も少なくありません。

RPP広告やクーポンアドバンス広告を運用したうえで、+αの選択肢として検討することをおすすめします

楽天CPA広告の運用方法

楽天CPA広告はキャンペーンを登録すると自動で配信されます

初期設定では全商品が対象となっているため、利益率の低い商品があれば除外設定を行いましょう。キャッシュフローの関係から広告費が大きくなるすぎると困る場合にも、除外が必要となります。

楽天市場内のジャンルページや特集ページだけではなく、グループサービスやメルマガなど楽天市場外の面にも配信される点は注意が必要です。

楽天CPA広告の広告費用・課金形式

楽天CPA広告の費用は広告経由の売上金額の20%です。たとえば楽天CPA広告経由で25万円の売上が発生した場合、広告費用は下記の計算から5万円となります。

【 5万円(広告費用) = 25万円(広告経由の売上) × 20% 】

4. TDA(ターゲティングディスプレイ広告)

メリット・幅広い訴求を表現できる
デメリット・獲得広告には適していない

TDAは楽天が保有するユーザー属性データにもとづいてターゲティングしてバナー広告を配信するメニューです。広告主(出店者)が作成したバナー画像を入稿できるため、幅広い訴求を表現できます。

しかしバナー形式は広告感が強いこと・インプレッション課金でありクリックが発生しなくても費用がかかることから、運用型広告のなかでは費用対効果が高くありません。RPP広告やクーポンアドバンス広告、CPA広告を実施して、予算が余れば認知施策としてTDAを配信しましょう。

TDAの運用方法

TDAの運用では下記のポイントを設定します。

  • 配信期間
  • 広告予算
  • 入札単価
  • 配信ペース
  • リンク先URL
  • 対象セグメント

セグメントとは、年齢・性別・地域・行動履歴などにもとづきカテゴライズしたユーザー集団です。セグメントによって大きく費用対効果が変わるため、慎重に精査・設定しましょう。

TDAの広告費用・課金形式

TDAの広告費用は月5万円〜です

課金形式は、Vimp(広告表示)ごとに費用が発生するインプレッション課金となっています。

引用:店舗運営Navi

インプレッション単価は0.75円〜10.00円の間です。0.05円単位で入札額を設定できます。

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まとめ|楽天広告を活用して売上を伸ばそう

楽天にはさまざまな広告手法が存在しますが、まずは運用型広告から始めることをおすすめします。下記の順番で上から実施する流れが鉄板です。

  1. RPP広告
  2. クーポンアドバンス広告
  3. 楽天CPA広告
  4. TDA

広告手法を積極的に活用して、楽天市場の売上を拡大させましょう。

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記事を書いた人

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執行役員 WEBコンサルティング事業部 ECグループ

本多 一成

EC事業会社にて、Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングの運営、物流・CSなどに携わる。その経験をもとに、各モールのコンサルタントとしてFORCE-Rに従事。楽天市場が得意。担当案件では前年比200%の売上達成した実績も。

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