- 楽天市場ターゲティングディスプレイ広告の特徴は?
- ターゲティングディスプレイ広告にかかる費用は?
- ターゲティングディスプレイ広告の注意点は?
上記のようにお悩みではないでしょうか。
楽天市場での売上拡大にはターゲティングディスプレイ広告も活用することが不可欠です。しかし、楽天市場のターゲティングディスプレイ広告の活用法や注意点について深く理解しておく必要があります。
本記事ではその中でも、楽天市場のターゲティングディスプレイ広告について紹介していきます。楽天市場でターゲティングディスプレイ広告を活用することが、楽天市場で売上最大化を目指す第一歩です。
「楽天市場でターゲティングディスプレイ広告を活用して売上を伸ばしたい」と考えている出店者の方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
楽天市場ターゲティングディスプレイ広告の特徴
楽天市場のターゲティングディスプレイ広告は、過去の購買データや閲覧履歴を活用して、それぞれのユーザーにパーソナライズされた広告を表示することが可能です。これにより、一般的な広告よりも高い効果を期待することができるのです。
特に、再購入を検討しているユーザーやカート放棄をしたユーザーへのリターゲティングに強みを持つといわれています。また、楽天市場内での広告表示だけでなく、楽天グループ全体のメディアや提携サイトでも表示が可能であり、広告のリーチが非常に広がっています。
これにより広告効果の最大化と、ブランド認知の向上を短期間で実現することが可能となるでしょう。
ターゲティングディスプレイ広告にかかる費用
ターゲティングディスプレイ広告の費用は、一般的にはクリック単価(CPC)や1000回表示あたりのコスト(CPM)で設定されます。現在は固定の価格は決まっておらず、2022年の8月より0.75円〜10円での入札方式となりました。
そのため、広告費用に多くの金額を割いている商品の方がインプレッションが高くなりやすいと考えられます。また、特定のキャンペーンやセール時期に合わせて、広告予算を増やすことで、より多くのユーザーにアプローチすることも可能です。
ただし、高い予算をかけるだけが売上アップの戦略ではありません。適切なターゲティングとクリエイティブの質が高く、ユーザーの関心を引きつける広告を制作することが、費用対効果を最大化するためのポイントとなります。
ターゲティングディスプレイ広告の掲載場所
ターゲティングディスプレイ広告(TDA)が掲載される場所は以下の通りとなっています。
- 楽天市場トップページ
- お気に入りページ
- 商品レビューページ
- スーパーSALEページ
- 購買履歴ページ
- 閲覧履歴ページ
- お買い物マラソン
特にユーザーが目を引きやすい場所へ広告を配信できるため、適切なターゲティングとクリエイティブの質を高めておくことが重要です。
ターゲティングディスプレイ広告の活用方法4つ
楽天市場のターゲティングディスプレイ広告を上手く活用することで、店舗の売上アップが大きく期待できます。しかし、ターゲティングディスプレイ広告を最大限に活かすためには、具体的な戦略や施策が不可欠です。
ここからは、ターゲティングディスプレイ広告の活用法について詳しく解説します。
目的に応じてターゲティングを行う
ターゲティングディスプレイ広告の強みは、特定のユーザーグループをピンポイントで狙えることにあります。例えば、過去に特定の商品を購入したユーザーや、あるカテゴリーの商品を閲覧したが購入に至らなかったユーザーなど、明確な目的に合わせてターゲティングを設定することが可能です。
これにより、無駄な広告費を削減し、必要なユーザーに的確にアプローチすることが可能となります。また、リターゲティングを利用して、一度サイトを訪れたが購入に至らなかったユーザーに再度広告を表示することで、再訪率やコンバージョン率の向上を図ることもできるのが特徴です。
行動分析レポートや顧客分析レポートを活用する
ユーザーの行動や傾向を理解することは、広告戦略を最適化する上で非常に重要です。行動分析レポートや顧客分析レポートは、広告配信するうえで貴重な情報源となります。これらのレポートには、ユーザーの訪問パターンや滞在時間、クリック率などのデータが詳細に含まれています。
そのため、これらを活用することでどの広告が効果的であるのか、どのユーザーセグメントに焦点を当てるべきかといった具体的な戦略のヒントを得ることが可能です。さらに、これらのレポートを定期的にチェックし、戦略を見直すことで、広告効果を継続的に向上させることが可能となります。
パフォーマンスレポートから入札単価を調整する
広告効果を最大化するためには、適切な入札戦略が欠かせません。パフォーマンスレポートを活用して入札単価の調整を行うことは、効果的な方法の一つといえます。具体的には、レポートから広告のクリック数、表示回数、コンバージョン数などのデータを取得し、そのデータに基づいて入札単価を見直します。
例えば、良好な成果を上げているキーワードや広告に対しては入札単価を上げることで、より多くのユーザーに露出させることができます。逆に、成果が伸び悩んでいる広告については、入札単価を下げて、他の効果的な広告クリエイティブへの投資を検討するといいでしょう。
バナーのクリエイティブを工夫する
ターゲティングディスプレイ広告の効果は、バナーのクリエイティブによっても大きく左右されます。ユーザーの注意を引き付ける魅力的なデザインは必須ですが、それだけでなく、クリエイティブのメッセージや内容も重要です。
例えば、ターゲットとするユーザーセグメントや、そのユーザーが求めている情報、価値を正確に捉えて伝えることで、クリック率やコンバージョン率を向上させることができます。
また、A/Bテストを行い、複数のクリエイティブを試すことで、どのデザインやメッセージが最も効果的であるかを判別し、最適なものを選ぶことが推奨されます。定期的な更新と最適化を繰り返すことで、ターゲティングディスプレイ広告の効果を最大化することができます。
ターゲティングディスプレイ広告の注意点
ターゲティングディスプレイ広告は、商品の認知度アップや店舗の売上アップにも寄与する優れた仕組みです。しかし、ターゲティングディスプレイ広告を活用する際はメリットだけでなく、注意点も存在します。
ここからターゲティングディスプレイ広告を活用する際の注意点について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
広告枠を取得しづらい
ターゲティングディスプレイ広告では、特定の条件を満たすユーザーのみに広告を表示するため、広告枠の取得が一般的なディスプレイ広告に比べて難しくなる場合があります。
高競争のセグメントをターゲットとすると、入札単価が上昇し、予算内での広告表示が難しくなることもあるでしょう。そのため、ターゲットの絞り込みや入札戦略をしっかりと検討することが重要となります。
バナー準備や審査に時間がかかる
ターゲティングディスプレイ広告のもう一つの注意点として、広告バナーの準備や審査に時間がかかることが挙げられます。特に、複数のセグメントに合わせて異なるバナーを用意する場合、制作や調整の工数が増加します。
また、審査基準が厳しい場合もあるため、一度の審査で通過しづらく、何度も修正や再提出を要することがあるのです。これにより、広告開始のタイミングが遅れるリスクも考慮する必要があります。
セグメント設定を誤ると効果は出ない
ターゲティングディスプレイ広告におけるセグメント設定は、キャンペーン成功の鍵となる重要な要素です。この設定が適切でないと、広告効果が十分に発揮されないリスクが高まります。例えば、ターゲットとするユーザーセグメントが広すぎると、関心の低いユーザーに広告が表示され、コンバージョン率が低下する可能性があります。
逆にあまりにも絞り込みすぎると広告のリーチが狭くなり、十分なインプレッションが得られなくなる恐れがあるのです。これらのリスクを避けるためには、マーケティングデータやユーザー行動の分析をしっかりと行い、緻密なセグメント設定を行うことが必要となります。
ROASが高く表示される可能性がある
ROAS(広告費対売上の比率)は、広告活動の効果を評価するための指標として用いられます。ターゲティングディスプレイ広告では、非常に狭いターゲットに焦点を当てることで、高いコンバージョン率を目指すことが可能です。
その結果、ROASが一見非常に高い値を示すことが考えられます。しかし、これは広告のインプレッションが限定されるためであり、絶対的な売上や利益の観点から見ると、十分な効果が得られていない場合があります。
そのためROASだけに偏らず、他のKPIと併せて総合的に広告効果を評価することが求められます。
ターゲティングディスプレイ広告以外の運用型広告メニュー3つ
楽天市場におけるターゲティングディスプレイ広告以外の、主な広告メニューは次の3種類です。
主な掲載面 | 特徴 | |
---|---|---|
RPP広告(検索連動型広告) | ・検索結果ページ ・ジャンルページ | ・検索上位に表示できる ・CPAを合わせながら販売件数を伸ばしやすい |
クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告) | ・トップページ ・ジャンルページ ・検索結果ページ | ・クーポンでユーザーを惹きつけられる ・クリック後の転換率が高い |
楽天CPA広告(効果保証型広告) | ・ジャンルページ ・イベントページ ・メルマガ | ・購入に対して課金されるため必ずROAS500%が保証される |
運用型広告を実施する場合は「RPP広告→クーポンアドバンス広告→楽天CPA広告→TDA」の順番がおすすめです。下記でそれぞれの特徴を詳しく解説します。
RPP広告(検索連動型広告)
メリット | ・費用対効果が合いやすい ・検索上位に表示できる |
---|---|
デメリット | ・細かな調整にノウハウが必要で、時間もかかる |
RPP広告は主に楽天内の検索結果ページに表示される、楽天運用型広告の代表的な広告メニューです。検索連動型広告とも呼ばれます。Google・Yahoo!のリスティング広告やAmazonのスポンサープロダクト広告をイメージするとわかりやすでしょう。
「特定のキーワードで検索している≒購買意欲が高いユーザー」をターゲティングでき、検索上位に表示できるため、費用対効果を合わせながら販売件数を拡大しやすい手法です。
RPP広告の運用方法
RPP広告はキャンペーンを登録(作成)すると自動で配信開始されます。商品ページの内容が広告の掲載内容に反映されるため、広告クリエイティブの作成も必要ありません。
ただしデフォルトではRMSに登録している全商品が配信対象であり、キーワードやCPC(クリック単価)が自動で設定されます。効果的な運用をするには下記のポイントを意識しましょう。
- 利益率が低く広告費に耐えられない商品を配信対象から除外する
- 売れ筋商品で狙いたいキーワードを手動で設定する
- 商品の単価や利益率に合わせてCPCを調整する
- 定期的に配信レポートを確認して、効果に合わせてCPCを調整する
RPP広告の広告費用・課金形式
RPP広告の広告費用目安は月額5,000円〜です。1ヶ月あたりの広告予算を設定できるためテスト的な少額出稿も行えます。
課金形式は、ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生するクリック課金です。クリック単価は10円〜が目安ですが、手動で設定する場合は40円〜となっているため注意しましょう。
クーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)
メリット | ・クーポンの効果で購入促進できる ・値引き価格を自動で最適化させられる |
---|---|
デメリット | ・広告費+値引き分を負担しなくてはならない |
クーポンアドバンス広告は、ユーザーにクーポンを配布する形式で広告を配信するメニューです。楽天が保有するデータにもとづいて「いつ」「誰に」「どの商品を」「いくらの値引きで」配信するか、が決定されます。
購買意欲の高いユーザーをターゲティングできること・クーポンが購入を促進することから、高い転換率を期待できます。広告費に加えてクーポン値引き分を負担しなくてはならない点はデメリットですが、RPP広告に次いで優先順位が高いです。
クーポンアドバンス広告の運用方法
クーポンアドバンス広告は、キャンペーンを登録すると自動で配信・運用が開始されます。
利益率が低い・商品ページの改善が終わっていないなどの理由で配信したくない商品があれば、手動で除外設定を行いましょう。値引率は自動最適化であれば低・中・高の3パターン、手動であれば4%以上で任意の金額を設定可能です。
クーポンアドバンス広告の広告費用・課金形式
RPP広告の広告費用目安は月額5,000円〜です。
課金形式はクーポン獲得ごとに費用が発生する成果報酬型となっています。ただし「クーポン獲得=広告クリック」でありCVごとに費用が発生する形式ではないため、RPP広告と同様のCPC課金型と認識しておきましょう。
CPCは商品選定を自動で行う場合は25円〜、手動で行う場合は40円〜で設定できます。
楽天CPA広告(効果保証型広告)
メリット | ・購入されるまで費用が発生しない |
---|---|
デメリット | ・費用対効果を改善できない(ROASが固定される) |
楽天CPA広告は、広告経由の売上に対して20%の費用が発生する広告メニューです。売上に対して費用が発生するため、一般に成果報酬型と言った場合のイメージと合致しやすい形式でしょう。
広告をクリックしたが購入しなかったユーザーには費用がかからないため、成果が不安な場合におすすめできます。
ただし広告クリックから30日以内の売上が課金対象となること・ROASが500%に固定されることから、RPP広告やクーポンアドバンス広告よりも費用対効果が悪くなる場合も少なくありません。
RPP広告やクーポンアドバンス広告を運用したうえで、+αの選択肢として検討することをおすすめします。
楽天CPA広告の運用方法
楽天CPA広告はキャンペーンを登録すると自動で配信されます。
初期設定では全商品が対象となっているため、利益率の低い商品があれば除外設定を行いましょう。キャッシュフローの関係から広告費が大きくなるすぎると困る場合にも、除外が必要となります。
楽天市場内のジャンルページや特集ページだけではなく、グループサービスやメルマガなど楽天市場外の面にも配信される点は注意が必要です。
楽天CPA広告の広告費用・課金形式
楽天CPA広告の費用は広告経由の売上金額の20%です。たとえば楽天CPA広告経由で25万円の売上が発生した場合、広告費用は下記の計算から5万円となります。
【 5万円(広告費用) = 25万円(広告経由の売上) × 20% 】
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まとめ|ターゲティングディスプレイ広告を活用して売上をアップさせよう
本記事では楽天市場のターゲティングディスプレイ広告について解説しました。楽天市場で売上を上げるためには、ターゲティングディスプレイ広告の活用法や注意点について深く理解しておく必要があります。
本記事で紹介した内容を参考に、ターゲティングディスプレイ広告を活用してみましょう。
楽天市場のターゲティングディスプレイ広告を活用したいが、ノウハウがない」「売上アップの施策を代理店に任せているが、成果に不満がある」という方は、FORCE-Rへご相談ください。お客様の状況に合わせて、コンサルティングや運営代行などのサポートをいたします。
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