WEBでの集客は当たり前の時代。コンテンツマーケティングに力を入れている企業様も多いのではないでしょうか。
しかし、マーケティング担当者の方の中には、
「前任から引き継いだだけで詳しいことはまだわからない……」
「どうやって成果を出せるのかイメージが湧かない……」
そのような悩みを持たれている方も多いはず。
結論、コンテンツマーケティングの進め方・順序を間違えなければ、ターゲットとなるユーザーに対して有益な情報を届けることは100%可能です。
今回は「コンテンツマーケティングってそもそも何?」といった基礎部分に焦点を当て、理解度を深められるような情報を展開していきます。
Contents
そもそもコンテンツマーケティングって何?
「コンテンツ」「マーケティング」と聞くと少し難しく感じてしまう気持ちはとても理解できます。しかし、実は至ってシンプルであることを先述しておきます。
コンテンツマーケティングとは、ターゲットとなるユーザーに対して有益なコンテンツを発信することにより興味を惹きつけ、最終的にはサービスや商品の購入・注文などに繋げるマーケティング手法です。
「登山」で一つの例を挙げてみます
登山初心者をターゲットとしているとしましょう。
ユーザーが「登山 おすすめスポット」とWEB検索。すると、登山グッズなどを取り扱うショップが運営するブログコンテンツがヒットします。
そのブログでは、初心者におすすめする登山スポットもそうですが、
・初心者がまずは持っておいたほうが良いグッズ
・登山をより楽しむためのファッションスタイル
・登山と一緒に楽しめるアクティビティについて
・登山スポットの周辺情報や交通アクセスについて
など、細部に渡る情報が掲載されており、ユーザーはそのサイトのメルマガ会員となり、新しく公開されたブログは毎度チェックするようになりました。
このようなかたちで、ただのユーザーがファンになることで、登山グッズを取り扱うショップのブログから、商品を購入してもらうという施策がコンテンツマーケティングなのです。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットとは?
事実コンテンツマーケティング施策をおこなったほうが良いか、する必要がないかで言いますと前者になります。
様々な集客手法を網羅し、企業が提供するサービスの魅力を最大限伝える為には必須と言っても過言ではないでしょう。
しかし、早期成果が欲しい場合などは不向きと言えるかもしれません。ここではコンテンツマーケティングのメリットとデメリットを紹介していきます。
コンテンツマーケティングのメリット
メリット①:資産となる
資産というと人材や、ノウハウを想像される方が多いと思いますが、制作したコンテンツも重要な資産と言えるでしょう。
公開の中止などをしない限り、WEB上で残り続けます。そして、定期的にコンテンツの修正などをおこなうことによりGoogleから高い評価を得られ、長期的な集客ツールとなるのです。
メリット②:潜在層へのアプローチが可能
WEB広告などの場合、純顕在層・顕在層へのアプローチが可能となりますが、潜在層にはリーチしにくいと言えます。
潜在層のリーチ優先度はさほど高くないとも言えますが、市場に存在する数が膨大なのも事実です。
そして、有益なコンテンツを発信することで、ユーザー自身も気付いていなかったニーズを掘り起こすことができるかもしれません。
ナーチャリング施策の一つ、と考えるとよりメリットを感じやすいでしょう。
メリット③:比較的低コストで始められる
オウンドメディアにて記事コンテンツを制作する場合、またその記事に使用する画像や動画を制作する場合は比較的低コストで開始することができます。
短期集中型のWEB広告は単月でコストが掛かることが多く、中長期的型の施策であるコンテンツマーケティングは、ランニングコストこそ掛かりますが、CJM等の設計ミスがなければ大きな支出になりません。
メリット④:ロイヤリティが高まる
潜在層へ発信
↓
データ解析
↓
セグメントをした発信内容を継続
↓
企業と潜在顧客の間で多くのコミュニケーションが発生
このように、良質なコンテンツを展開している場合、潜在顧客により良いイメージを持たせることが可能になるのです。
顧客ロイヤリティを高めることは、SNSのシェア頻度にも関係してきますので、今一番重要視されている施策の一つと言えます。
コンテンツマーケティング同様にECサイトで活用できるペルソナマーケティングについては関連記事の「ペルソナマーケティングの意味を解説!ECサイトで活用する目的と導入方法を紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
コンテンツマーケティングのデメリット
デメリット①:短期的な収益は見込まれない
「今月公開したコンテンツの効果がすぐに……」ということはほぼないと考えていただいて良いでしょう。
前述したWEB広告との比較と同様、中長期的な施策となります。潜在層に対し、継続的にアプローチすることで得られる効果と考えておいてください。
デメリット②:時間と工数は掛かる
設計、コンテンツの作成、公開、修正と、WEB上で上位表示されるまでには時間が掛かります。
また、公開した記事、ブログをGoogle側がクロールするまでにも時間が掛かります。
小まめに記事を増やし、SEO対策をおこなうことで効果が得られると考えていただいて良いでしょう。
デメリット③:効果が見えにくい
再度WEB広告と比較させていただきますと、数値化されたレスポンス結果を出せるWEB広告に比べ、コンテンツマーケティングは効果が見えにくいというデメリットがあります。
潜在層向けにコンテンツを制作し、その結果どのくらいの人数がサイトに訪れ、どのくらいの人数がCVしているかを測定することは容易ではありません。
しかし、言葉を言い換えると「不可能ではない」ので、そのことについては後述させていただきます。
コンテンツマーケティングの始め方・方法について
コンテンツマーケティングのメリットを具体的に理解いただいた後は、実際にコンテンツ制作をおこなっていきます。
ここでは簡単に順序立てて紹介していきます。
①ペルソナの設定
まずはじめに、「どのような人に」「誰に」といった部分である、ペルソナを設定しましょう。
年齢、性別、趣味嗜好など、詳細に人物像を設定することで、よりニーズに合ったコンテンツを作成することが可能になります。
②コンセプトの設定
「誰に」が決定した次は、「何を」という部分を決めていきます。
設定した人物像に対して、何を伝えていけば一番興味・関心を湧かせることができるのかを一番に意識するようにしましょう。
コンセプトの設定が決定した場合、検索キーワードの設定も、大方決定することができます。
③コンテンツの設計・CJMの作成
「誰に」「何を伝えていくか」が決定した後は、具体的にどのようなコンテンツを制作していくか、CJM(カスタマージャーニーマップ)を確認しながら設計していきます。
※CJM(カスタマージャーニーマップ)とは、ユーザーが認知してからの行動や思考を図式化したもの
コンテンツマーケティングの種類として、
・オウンドメディア
・ブログ
・メルマガ
・SNS
・Youtube
などが主にあり、ここまでで設定してきた内容を、どの媒体でユーザーに発信していくのが最適かを決定していきます。
また、どのようなスケジュール感で制作していくかも決めていきましょう。
前述した通り、中長期的に継続しておこなっていく施策となりますので、「いつまでに」「何を」といった具体的なスケジュールも細かく設定していくことが重要です。
④KPIの設定
全ての施策に言えることではありますが、KPIの設定も忘れてはなりません。
・制作したコンテンツで集客し、ファンを増やすことが目的である
・ブログコンテンツにて必要な情報を掲載し、ECサイトへ誘導、購入というアクションから売上アップが目的である
上記2つであればKPIも異なります。
短期的な施策ではないので途中でストップしてしまうと意味がありません。それぞれのフェーズでKPIを設定、その都度分析・改善をおこなうことがとても重要なのです。
⑤効果測定・解析ツールによる分析
コンテンツマーケティングの中で最重要と言っても過言ではない効果測定と分析。
④までの計画、実行をおこなった後は、評価と改善を、つまり迅速にPDCAサイクルをまわしていくことになります。
解析の方法は様々ですが、必要不可欠となるCMSの導入はおすすめします。無料で構築が可能となるWordPressであればGA(Google Analytics)を組み合わせることができます。
ユーザーがどのようなキーワード・経路でサイトを訪れたのか、またGoogle Search Consoleというツールでサイトの健康状態や、コンテンツごとに検索順位を測定することができます。
この分析を迅速に、そして正確におこなうためには経験も必要ですが、とても重要な工程となるのです。
まとめ:最重要施策である「コンテンツマーケティング」を実践しましょう!
今回はコンテンツマーケティングとは何か、どのようなコンテンツを制作し、どのような順序で始めれば良いかを説明してきました。
冒頭でもお伝えした通り、現代ではコンテンツマーケティング施策を実践・実行することは必要不可欠と言えるでしょう。
「どのようなユーザーに」
「どのような情報を」
「どのような順番で」
「どの媒体を利用して発信していくか」
そして、継続的におこなう施策だからこそフェーズごとのKPIも細かく設定し、分析と改善を繰り返すことがとても重要です。
有益なコンテンツを、継続的に発信することができれば、確実に効果を感じることができるでしょう。
弊社では「まずは簡単に相談させて欲しい」といった企業様からのお問い合わせにも対応いたしております。
「既に施策を実行に移してはしているが状況が良くない……」
「これから始めたいと思っているので相談したい……」
どのようなご状況であっても迅速、且つ丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。