「SNSを活用してECサイトの集客につなげる企業が増えていると聞いた」
「自社商品のPRや集客に適したSNSが分からない」
「ECサイトの売上を伸ばすSNS戦略についてアドバイスが欲しい」
ECサイトの集客にSNSを活用するにあたって、上記のような考えを抱いていないでしょうか。SNSを適切に活用すれば、集客にかかる広告コストを削減しつつ安定的な売上の獲得が可能です。
本記事では、SNSを用いてECサイトへ集客する具体的な方法や導入時の注意点を解説します。SNSを有効活用してECサイトの売上をアップさせたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
ECサイトの集客にSNSが重視される背景
SNSのユーザー数は年々増加しており、2023年の総務省の報告によるとインターネット利用者のうち約80%が使用しています。年齢階層別に見ると13〜39歳では90%以上がSNSを使用していることから、ECサイトの集客に活用することで各プラットフォームを利用する見込み客にアプローチが可能です。
SNSを参考に商品を購入するユーザーは多く、EC事業と相性の良いツールと言えます。株式会社Macbee Planetが2023年に実施した調査によると、SNSを見て商品を購入した経験があるユーザーの割合は71.1%でした。
さらに、もともとは購入予定のなかった商品であっても、SNSがきっかけとなり注文するユーザーは多いです。そのため、SNSを活用して新規顧客を獲得する施策は非常に効果的です。
参考:総務省|令和4年通信利用動向調査の結果
株式会社Macbee Planet|Z世代の情報収集とメディア選択に関する実態調査
SNSを活用してECサイトの集客を行う3つのメリット
SNSを用いて自社ECサイトへ集客するにあたって、メリットや活用方法を理解しておくことは重要です。ここでは、ECサイトへの集客にSNSを活用する主なメリットを3つ紹介します。SNSを用いた集客のメリットを存分に生かし、業績アップにつなげましょう。
1. 広告コストを抑えられる
ECサイトの集客にSNSを活用することにより、広告コストの削減が可能です。Web広告を出稿する際には費用が発生しますが、SNSアカウントの開設や情報発信は基本的に無料で行えます。
拡散性が高いSNSを活用すれば、費用をかけずに幅広いターゲット層へのアプローチが可能です。また、SNSは投稿に対してリアクションをする機能が豊富であり、ユーザー同士で情報を拡散しています。SNSの高い拡散性によりターゲット層以外の見込み客にも情報が到達するため、低コストで新規ユーザーの獲得が可能です。
2. ユーザーのファン化が期待できる
SNSにはコメントやDM機能などがあり、ユーザーと直接交流ができます。直接的な交流はユーザーに親近感を与え、ファン化の促進が可能です。ファン化したユーザーは、リピート購入や自社の別商品を注文する可能性が高く、売上アップへの貢献が期待できます。
またファンによる口コミ投稿は、新規ユーザーの獲得につながる要素の1つです。新規ユーザーにとって、第三者による口コミは商品を選ぶ重要な判断材料となります。拡散性の高いSNSにおいて口コミは広まりやすく、自社ECサイトの認知度向上が可能です。
また、口コミを始めとしたリアルな意見を参考に商品改良を行えば、ユーザーからの信頼性をより高められます。SNSによってはアンケート機能が備わっており、目的に応じてユーザーの意見を抽出可能です。
3. ブランディングにつながる
SNSを用いて一貫性を持った発信を続けることは、自社のブランディングにつながります。ブランディングとはユーザーに自社や商品のイメージを想起させる活動であり、競合との差別化を図るために重要です。ブランディングの徹底により競合と差別化できれば、価格競争から脱却でき安定的な売上を得やすくなります。
またSNSはブランドメッセージや社会貢献活動を発信する「広報ツール」としての活用が可能です。SNSを通じたブランディングに成功して信頼性や知名度を高めた企業は、ユーザーから憧れを持たれるため、優秀な人材の獲得につながる効果も期待できます。
ECサイトをブランディングする方法については、関連記事の「ECサイトにおけるブランディングの手順5ステップ!実施するメリット・注意点を解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
SNSを用いてECサイトの集客をする5つの方法
ここでは、SNSを用いてECサイトへ集客する具体的な手法を5つ解説します。広告コストの削減や売上の安定化を目指したい担当者様は、ぜひ参考にしてください。
1. 公式アカウントの運用
自社のSNS公式アカウントを立ち上げ、運用を始めましょう。自社商品のターゲット層や運用の目的に合ったSNSを選定し、それぞれのプラットフォームの特徴に合わせた投稿を発信します。ECサイトの集客に活用できる主なSNSの種類と特徴は、以下の表のとおりです。
SNSの種類 | 特徴 | 活用シーン |
---|---|---|
写真や動画中心の投稿で視覚的に訴求でき、購入を促しやすい | ブランドの世界観を表現、ECサイトへ誘導、ユーザーとの交流 | |
X(旧Twitter) | 短文テキスト中心の投稿で、拡散力やリアルタイム性が高い | クーポン配信、キャンペーン告知、ユーザーとの交流 |
YouTube | 幅広い世代が利用する動画配信SNSであり、ストック型のコンテンツ | 商品の詳細説明、ブランドの世界観を表現 |
TikTok | ショート動画のSNSであり、若年〜中年層のユーザーが中心 | 若年層向け商品のプロモーション |
LINE | 国内の利用者が最も多いSNSであり、プッシュ通知や1対1のコミュニケーションが可能 | カスタマーサポート、クーポン配信、ECサイトへ誘導 |
年齢層が高めのユーザーや海外の利用者が多く、長文の投稿が可能 | ビジネス商材や海外向け商品のプロモーション、商品の詳細説明 | |
画像中心のSNSで情報収集を目的とするユーザーが多く、購入につながりやすい | ECサイトへ誘導、商品カタログの作成 |
SNSを用いたECサイトへの集客方法としては、以下のような運用例が挙げられます。
- プロフィールにECサイトのリンクを貼り誘導
- 新商品やセール情報の投稿を発信
- コメントやDMを用いたユーザーとの交流
ECサイトへ効率的に集客するためにはSNSのアルゴリズムを把握し、戦略を立ててターゲット層へアプローチしましょう。
2. キャンペーンの実施
SNS上でのキャンペーンの実施は、ユーザーの行動を促す有効なマーケティング施策の1つです。キャンペーンの実施により商品やブランドの情報がSNS上で拡散され、認知度の拡大や新規ユーザーの獲得につながります。
またキャンペーンを通じて自社アカウントのフォローや投稿へのコメントなどが得られ、ユーザーとの交流促進に効果的です。SNSを用いたキャンペーンの内容としては、以下の例が挙げられます。
- フォロワー限定クーポンの配布
- ハッシュタグを付けた投稿者に抽選でプレゼント
- 写真コンテストの実施
口コミや写真の投稿を促す内容のキャンペーンを実施し、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を収集すると良いでしょう。実際のユーザーによるリアルな口コミや写真は、新規顧客への購入を後押しする広告素材や商品の改善に活用できます。
3. SNS広告の配信
主要なSNSのほとんどには広告機能が備わっており、商品の宣伝やECサイトへの誘導が可能です。SNS広告はインプレッション数やクリック数などに応じて予算を設定でき、低コストで始められます。
Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される「ディスプレイ広告」とは異なり、通常の投稿と似たフォーマットで表示されるSNS広告は多く、ユーザーが宣伝への抵抗を感じにくいことが特徴です。また検索ワードをもとにニーズの明確なユーザーへアプローチする「リスティング広告」とは異なり、SNS広告では潜在顧客の掘り起こしができます。
SNS広告はユーザーの年齢や地域だけでなく、興味やフォローしているアカウントなどにもとづいて配信でき、取りこぼしていた潜在顧客へのアプローチが可能です。SNS上の動向をもとにした精度の高いターゲティングができ、より効果的にECサイトへ集客できます。
SNS広告については、関連記事の「SNS広告とは?費用・メリット・効果・成功事例をわかりやすく解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
4. インフルエンサーの活用
各SNSで活躍するインフルエンサーに自社商品の紹介を依頼することにより、多くの見込み客にアプローチできます。インフルエンサーによる発信は拡散力が高いため、紹介を依頼することで商品やブランドの認知度アップが可能です。
インフルエンサーのファンにとって本人によるレビューは信頼性が高く、商品の購入につながりやすくなります。ただしインフルエンサーの選定を誤ると、自社の目的としていた結果を得にくいため注意が必要です。
インフルエンサーを選ぶ際はフォロワー数だけでなく、得意とする投稿ジャンルやファンとの関係性を考慮し、自社商品と相性の良い発信者に依頼しましょう。またインフルエンサーに依頼する際は、ステマ規制へ違反しないように注意が必要です。
ステマ規制については、関連記事の「ステマ規制の対象となる3つのケース!罰則と違反を防ぐ4つの対策も紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
5. ライブ配信の実施
SNSのライブ配信機能を利用し、自社商品の紹介やECサイトへの誘導などを行う「ライブコマース」の実施がおすすめです。リアルタイムでの交流が可能なためユーザーの質問へスピーディーに返答でき、購入に対する不安を払拭しやすくなります。
ライブ配信を通じた直接的な交流はユーザーとの信頼関係を築きやすく、ファン化につながる可能性が高いです。自社の担当者で実施するほか、インフルエンサーを招待すればフォロワーを巻き込みやすく新規ユーザー獲得が期待できます。
配信日時はターゲット層のライフスタイルを考慮し、視聴者が集まりやすい日程を選ぶと良いでしょう。
ライブ配信を用いた集客方法については、関連記事の「ライブコマースが日本で流行らない3つの理由!ECで活用する方法と成功事例を紹介」にて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ECサイトの集客にSNSを導入する際の3つの注意点
ECサイトの集客にSNSを導入するにあたって、注意すべきポイントを3つ紹介します。この章で紹介するポイントを押さえていないと、SNS運用の効果が出づらいだけでなくブランドイメージを損ない業績悪化につながるリスクがあるため、事前に確認しておきしましょう。
1. ターゲット層や目的に沿ったSNSを選ぶ
メインユーザーの属性や拡散性の高さなどは、SNSごとに異なっています。メインユーザーや各SNSの特性の違いを考慮し、自社商品のターゲット層に合ったプラットフォームを選定することが重要です。
例えば、Instagramは女性ユーザーの比率が高く視覚的な情報で訴求できるため、アパレルや美容などの商品を扱うECサイトの集客に向いています。また拡散性の高いX(旧Twitter)では、リポスト機能を用いたキャンペーンの実施により認知度の拡大が可能です。
SNSごとに機能や好まれる投稿形式が異なるため、各プラットフォームの特性を把握したうえで目的に応じて使い分けましょう。
2. 炎上に注意する
拡散性が高いSNSでは、ネガティブな情報も広まりやすいことが特徴です。失言や誤った情報など、不適切な投稿を発信してしまうと炎上する場合があります。自社のアカウントがSNSで炎上すると、ブランドイメージの大幅な低下や業績悪化につながるリスクがあるため注意が必要です。
炎上による損失を防ぐには、以下のような対策を実施しましょう。
- 各SNSのガイドラインを事前に確認
- 担当者の情報リテラシー研修
- 投稿前のダブルチェック
- 炎上時の対応をマニュアル化
自社のアカウントだけでなく、商品の紹介を依頼したインフルエンサーが炎上すると企業のイメージに悪影響を及ぼす場合があります。インフルエンサーを選定する際は過去の投稿内容や実績なども確認し、投稿時のガイドラインを提示した上で依頼しましょう。
3. 運用のリソースを確保する
SNS運用は短期間では成果を出しづらいため、継続して取り組む必要があります。SNSの運用業務は以下のように多岐に渡り、定期的に更新するためには事前にリソースの確保が重要です。
- 投稿の企画
- 写真や動画の撮影
- コンテンツの作成
- ユーザーとの交流
- データ解析
ブランディングの観点から投稿の世界観を統一することが重要のため、できる限り専任の担当者を決めて運用しましょう。
SNSを活用したECサイトへの集客ならFORCE-R
ECサイトの集客にSNSを活用すれば、広告コストを抑えつつユーザーにアプローチが可能です。ただし小さなミスが炎上につながりやすく、ブランドイメージを低下させるリスクに注意しましょう。炎上対策にはダブルチェックの実施や投稿後の動向確認が重要なため、チーム体制を整えて運用するのがおすすめです。
リソース不足により自社のみでのSNS運用が難しい場合は、外部委託を検討しましょう。FORCE-Rのクリエイティブ部門では、ブランドの世界観を表現しつつ訴求力の高いコンテンツの作成が可能です。また弊社は広告運用に関する深い知見を持っており、SNS広告の戦略立案から併走してサポートいたします。
まとめ|SNSの特性に合わせた戦略を実施してECサイトに集客しよう
SNSはそれぞれ特性やメインユーザーが異なり、プラットフォームに応じた戦略を実施する必要があります。戦略を立てずに投稿を作成した場合、SNSの特性に合わなければターゲット層に到達しづらいでしょう。
投稿が閲覧されてもユーザーの反応が薄く購入につながらなければ、費用対効果は低いと言えます。またSNSを活用し効率的にECサイトへ集客するには、目的に合わせたコンテンツ作成や機能の活用が重要です。
FORCE-Rには経験豊富な専門コンサルタントがおり、SNSの特性を生かした戦略の立案やECサイトへの集客方法をアドバイスいたします。さらに将来的に自社のみでSNSを運用できるよう、ノウハウの提供が可能です。SNSを自社ECサイトの集客につなげたいと考えている方は、ぜひFORCE-Rにご相談ください。