- Amazonでの出品には手数料がかかる?
- 出品する際の手数料を試算する方法は?
- Amazonの手数料が楽天より高いのは本当?
上記のようにお悩みではないでしょうか。
Amazonで出品および販売する際は手数料が発生します。「売上だけ見ていたら、実は手数料で赤字だった」という事態を防ぐためにも、事前に確認しておかなくてはなりません。
本記事ではAmazonで出品する際に生じる手数料の種類や計算方法を、具体例も交えて詳しく解説します。楽天市場やYahoo!ショッピングなど、他のECモールの手数料も比較していますので、出品を検討している方はぜひ最後までご一読ください。
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Contents
Amazon出品にかかる手数料一覧【6種類】
Amazonにおいて、出品の際に課せられる手数料は次の6種類です。
- 基本手数料(月間登録料)
- 販売手数料
- 成約手数料
- 配送料
- 大量出品手数料
- 返金手数料
Amazonの出品・販売手数料は上記の合計によって決まるため、一概に「1件あたり◯円」とは言えません。試算する際は、それぞれの条件を確認したうえで自社の状況に当てはめることが必要となります。
大量出品手数料および返金手数料は発生しない場合も多いため、初めのうちは気にしなくて大丈夫です。
大量出品手数料 | 出品しているSKUが200万点を超えた場合に課される手数料。金額は1SKUにつき0.05円。 |
---|---|
返金手数料 | 注文を受けて商品が出荷された後、出品者側から返金を行った場合に課される手数料。金額は商品1点につき「返金される販売手数料の10%」もしくは「500円」の低い方。 |
下記では、大量出品手数料と返金手数料を除いた4種類の手数料に関して詳しく解説します。
Amazon基本手数料(月間登録料)
Amazonで商品を販売する際には、出品プランに応じて基本成約料あるいは月間登録料のどちらか一方が必ず課せられる仕組みになっています。
Amazonの出品プランは「大口出品」「小口出品」の2種類あり、それぞれの違いを示した表が下記です。
大口出品 | 小口出品 | |
---|---|---|
月間登録料 | 4,900円 | – |
基本成約料 | – | 商品1点につき100円 |
大口出品プランでは商品販売の有無に関わらず月間登録料である4,900円が生じる代わりに、プランに応じた成約手数料がありません。小口プランでは商品を1点販売するごとに基本成約料100円が課されますが、出品だけでは手数料が発生しない仕組みです。
プランによる違いは手数料だけではなく、下記のように大口出品アカウントにのみ解放されている機能や仕様が存在します。
- 新規カタログの追加
- スポンサー広告の運用
- カートボックスの獲得
- APIの使用
OEMで自社商品を作っている方や月に50件以上の商品を販売する見込みがある方は大口プランを選びましょう。出品数の多くない方やAmazonでの出品を試してみたい方、相乗り出品を考えている方には小口プランがおすすめです。
Amazonで出品する際には大口出品と小口出品、必ずどちらか一方に登録する必要があります。手数料だけではなく、自社の状況を考慮したうえでどの出品プランが適しているか考えてみてください。
Amazon販売手数料
販売手数料とは、商品が売れたタイミングで初めて発生する手数料のことを指します。前述の出品プランに応じた手数料とは別に発生するものですが、Amazonに出品しただけでは販売手数料は課されません。
Amazonの販売手数料は商品が属するカテゴリーごとに設定されており、基本的には8%〜15%の範囲です。
Amazonデバイス用アクセサリは45%という高水準となっているため注意しましょう。ビューティーやシューズ・バッグといったカテゴリーでは、1商品あたりの売上に応じて販売手数料率が変動する仕組みとなっています。
またカテゴリーによっては最低販売手数料(目安:30円)が設定されている場合があります。「商品価格に対して割合で生じる販売手数料」と「最低販売手数料」のどちらか高い方が実際に課される方式です。
例えばスポーツ&アウトドアカテゴリーに登録している250円の商品Aを販売した場合を考えてみましょう。
商品価格 | 250円 |
---|---|
商品価格に対して割合で生じる販売手数料 | 25円(250円×10%) |
最低販売手数料 | 30円 |
実際に課される販売手数料 | 30円 |
商品価格から算出した「25円」よりも、最低販売手数料である「30円」のほうが高いため、最低販売手数料が課されます。
Amazon成約手数料
Amazonの成約手数料は「変動するカテゴリー成約料」とも呼ばれる、販売手数料とは別に発生する手数料です。
どちらか一方ではなく、販売手数料および成約手数料の両方を支払う必要があります。ただし成約手数料も商品が売れるごとに生じる手数料となっているため、商品を出品しただけでは課されません。
成約手数料が生じるのは、下記のカテゴリーに属するメディア商品です。
上記の商品を販売しない場合は、成約手数料が発生しないため無視して問題ありません。
Amazon配送料(FBA手数料)
FBAを利用する場合にも手数料が発生します。FBA手数料の内訳は主に配送代行手数料および在庫保管手数料です。
配送代行手数料 | 商品を販売する際の出荷・梱包・配送といった作業に対して発生する手数料。 |
---|---|
在庫保管手数料 | AmazonのFBA倉庫で商品を保管・管理するために必要となる手数料。スペースの使用量に応じて1日ごとに算出される。 |
配送代行手数料は商品のサイズによって、在庫保管手数料は商品のカテゴリーおよび在庫を保管している時期によって変動します。
■配送代行手数料の例(標準サイズ)
■在庫保管手数料の例(服&ファッション小物・シューズ&バッグ以外のカテゴリー)
商品がずっと売れなかった場合や、Amazon倉庫から返送してもらう場合などは別途手数料が発生するため注意しましょう。
FBAを利用せず自社発送で対応する場合、FBA手数料はかかりません。配送業務および倉庫の確保に関する費用は、会社の状況や提携する運送事業者によって異なります。
FBA手数料を試算するためのシミュレーターが用意されています。具体的な金額を調べたい方はご活用ください。
▼関連記事
AmazonのFBAとは?メリット・デメリットや手数料を解説
【注意】Amazonの出品手数料には消費税がかかる
Amazonの出品手数料に関しては、原則として消費税が課されます。
2019年10月以降に発生する手数料には、新しい税率(10%)が適用されます。
引用:amazon seller central
出品手数料に10%の消費税が上乗せされて「課税仕入れ」扱いとなります。消費税10%相当分だけでも、年間を通すと大きな金額です。手数料を試算する際は消費税を忘れないように注意しましょう。
【具体例】キッチン用品のAmazon出品手数料を計算してみた
Amazon出品手数料が実際にはどのくらいの金額になるのか計算してみましょう。具体例として、FBAを利用して販売価格5,000円のキッチン用品を月に100件販売した際の出品手数料を簡単に試算してみます。
手数料の内訳 | 金額 | 算出根拠 |
---|---|---|
基本手数料 | 4,900円 | 大口プラン月額登録料 |
販売手数料 | 75,000円 | 5,000円 × 15%(※1) × 100件 |
成約手数料 | 0円 | 成約手数料が発生するカテゴリーに該当しない |
FBA配送手数料 | 22,000円 | 220円(※2) × 100件 |
FBA在庫保管手数料 | 9,300円 | 3.1円 × 30日 × 100件 |
上記を合計して、税抜き手数料が111,200円。最後に消費税10%を加算し、1ヶ月でAmazonに支払う手数料の合計金額は122,320円です。売上50万円のおよそ24%にあたる金額を手数料として支払っている計算になります。
Amazonの出品手数料は高い?【楽天・Yahoo!と比較】
ここまでの説明で「Amazonの出品手数料が高い」と感じた方もいるかもしれません。結論から言うと、楽天市場やYahoo!ショッピングと比較してAmazonの出品および販売手数料が高く設定されていることは事実です。
先述の月商50万円のショップを例に、ECモールごとの概算手数料を比較すると下記のようになります。
ECモール | 手数料の目安 |
---|---|
Amazon | 約12万円 |
楽天市場 | 約6万円 |
Yahoo!ショッピング | 約3万円 |
目安金額を比較してみても、Amazonの手数料が高いことがわかります。ただしFBAを利用できる点はAmazonの明確なメリットです。すでに楽天市場やYahoo!ショッピングに出店している場合でも、Amazonに出品することで新たなマーケットの開拓を見込めます。
安易に「Amazonは手数料が高いから出品しない」と判断せず、利益の伸び代を基準に参入するECモールを決めましょう。
「Amazonに出品したいが商品登録のやり方が分からない」という方は、こちらの記事をご覧ください。
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【2023年最新版】Amazonの商品登録方法を初心者でもわかるように徹底解説!
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まとめ|手数料を把握してAmazonに出品しよう
Amazonで出品・販売する際は、さまざまな手数料が課されます。手数料がどのくらい生じるのか把握していなければ、商品が売れても思ったより手数料が高く利益が出ないという事態にもなりかねません。
Amazonに出品する際には、実際に生じる手数料について簡単に試算しておくことをおすすめします。手数料をきちんと把握した上で、Amazonへの出品を行いましょう。
Amazonの手数料や出品に関してお悩みがある方は、ぜひFORCE-Rへお問い合わせください。お客様の状況にあわせて最適な提案をいたします。