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AmazonのFBAとは?メリット・デメリットや手数料を解説

  • Amazon FBAとは何のこと?
  • FBAを活用して得られるメリットは?
  • FBAを利用したいけどやり方はどうする?

上記のようにお悩みではないでしょうか。

FBAとはAmazonがセラーに向けて展開しているサービスです。今回はFBAを活用するメリット・デメリットや手数料について解説します。

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Amazon FBAとは?

Amazon FBAとは「フルフィルメント By Amazon」を略した言葉で、フルフィルメント業務をAmazonが代行してくれるサービスのことです

下記のような単純な業務代行以外にも、FBAには多くのメリットがあります。

  • Amazonのフルフィルメントセンターで、出品者の商品を保管する
  • 注文への対応から商品の発送をAmazonが行う
  • 万が一の返金や返品対応などのカスタマーサービスもAmazonが代行する

Amazon以外のECサイトで商品を販売する際にFBAを利用できる「マルチチャネルサービス」もありますが、今回はAmazonに出品する場合に限定して解説します。

なお、一般的なフルフィルメントについて詳しく知りたい方は、関連記事「フルフィルメントとは注文した商品が手元に届くまでの流れ!9つの手順を解説」を参考にしてください。

Amazon FBAの6つのメリット

Amazon FBAを活用することで、次の6つのメリットが得られます。

  1. 配送業務を簡素化できる
  2. プライムマークが付いてCTR・CVRが上がる
  3. カート獲得率が上がる
  4. Amazon内での検索順位が上がる
  5. 決済方法で代金引換を利用できる
  6. 海外発送にも対応している

FBAを積極的に用いることがAmazonでのビジネスの成否を握るといっても過言ではありません。上記の6つのメリットについて、それぞれ解説します。

1. 配送業務を簡略化できる

FBAを利用することで、発送業務をほぼゼロにできます。ただしAmazonのフルフィルメントセンターに商品を送る必要があるため、多少の業務が発生する点に留意しましょう。

Amazonでは24時間365日、商品を配送する体制ができています。保管している商品はすべてバーコード管理であるため、発送ミスもほとんど起きません。

梱包の質も高いのでレビューへの好影響も期待できます。空いた時間を新規商品の開発といった本質的な業務に充てることで、効率的な利益拡大が可能です

2. プライムマークが付いてCTR・CVRが上がる

FBAを活用すると商品にプライムマークが付与され、CTRおよびCVRが上がることで売上の向上が期待できます。

プライムマークの付いた商品は送料無料なだけでなく、プライム会員には日時指定での配送やお急ぎ便などを利用できるのです。

ユーザーは配送に関する多くの特典が得られることから、プライムマークが付いた商品を優先的に選ぶ傾向があります。結果としてCTRおよびCVRの値がアップし、売上の拡大が見込めるのです。

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3. カート獲得率が上がる

FBAを利用することでカート獲得率が上がり、売上アップが期待できます。

「カート獲得」とは、一つの商品に対して複数の出品者が存在する場合、商品ページを開いた時に自社がトップに表示されている状態になることを意味します。カート獲得をできていると、ユーザーが「カートに入れる」ボタンを押したときに自動的に自社の商品が選ばれる仕組みです

逆にカート獲得ができないと、商品ページを開いた時に小さく表示される状態になるため、ユーザーに選ばれません。FBAを利用すればカート獲得率が上がり、多くのユーザーが自然と自社商品を選んでくれるようになります。

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Amazonでの転売や相乗りにお困りの方必見!転売対策方法4選を徹底解説!

4. Amazon内での検索順位が上がる

FBAを利用することによってAmazon SEOで有利になると言われており、検索順位アップが期待できます。

Amazon SEOは、任意のワードで検索をかけた際の表示順位を決めるものです。売上に直結する要素であり、SEO対策はAmazon運営において欠かせません。

検索順位を上げることができれば、アクセス数やCTRがアップし売上拡大を実現できます

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5. 決済方法で代金引換を利用できる

FBAの利用で、決済方法に「代金引換」を加えられます。また「コンビニ払い」や「後払い」も、FBAを利用しているセラーに限定された決済方法です。

一般的にEC業界では、決済方法が多いほどCVRが上がるとされています。Amazonでも同様であり、売上アップに有効な施策です。

特に上記に挙げた3つの決済方法は、クレジットカードを持っていないユーザーや未成年でカードを作れない層を取り込むのに有効と言えます

6. 海外発送にも対応している

FBAは海外配送にも対応しているので、グローバルにビジネスを展開することも可能です。

FBA海外配送プログラム」を利用することで、自社ショップを海外発送に対応させて簡単に越境ECを実現できます。

FBA海外配送を有効にすることだけで、即座に海外の顧客を取り込めるわけではありません。しかし、物流面での障壁を取り除き商圏を広げられることは大きなメリットです

Amazon FBAの2つのデメリット

Amazon FBAは有効に活用すると大きなメリットが得られますが、デメリットも存在しています。「手数料が発生すること」「検品ができなくなること」の2点です

2点のデメリットについて解説します。

1. 手数料が発生する

FBAを利用するためには手数料が必要になります。登録だけであれば無料で可能ですが、利用を開始すると手数料が発生します。

代表的な手数料として「配送代行手数料」および「在庫保管手数料」が挙げられます

配送代行手数料は、商品の大きさ・重量によって19段階に分かれます。商品1点あたり、最も小サイズ・軽量のもので193円、最も大サイズ・高重量のもので5,623円と幅が大きいので注意しましょう。

在庫保管手数料は「小型/標準」と「大型/特大型」に大別でき、商品サイズと保管日数から割り出します。1月〜9月期で商品サイズ900㎤の小型商品と、商品サイズ216,000㎤の大型商品を30日間保管した手数料はそれぞれ4,644円と943,920円と、こちらも大きな違いが出ます。(参考:amazon seller central)

発注業務のために外注やアルバイトを雇っている場合は、FBAの活用で必ずしも経費が増すわけではありません。

FBAの料金シミュレーター

引用:amazon seller central

Amazonセラーセントラルには、FBA利用の料金を調べることのできる「料金シミュレーター」という機能があります

自社倉庫で在庫を抱え発送業務を行う場合・FBAを利用した場合を比較するために、シミュレーターで見積もりを出してみましょう。

使い方としては、販売価格(仕入れ原価)と諸経費を入力するだけと簡単です。自社発送とFBAを利用した場合の利益額や利益率を比較できます。

2. 検品ができなくなる

Amazonの専用倉庫に商品を納入するため、自社スタッフによる頻繁な検品や状態確認が難しくなります。どうしても検品したい場合は、Amazonから一度返送してもらい、確認した上で再度納入という手順になり、とても面倒です。

例えば輸入転売でアパレル品を安価で大量に仕入れているようなケースでは、不良品が出やすい業態であるため注意しましょう。クレームや低評価レビューの原因にもなってしまうので、不良品率が高い商品を扱う場合は、自社発送をおすすめします。

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【改悪?】マケプレプライムとは|6つの条件・利用資格や停止時の対処を解説

Amazon FBAを利用できない商品もある

Amazonでは下記のような商品の出品が禁止されています。

  • 日本の規格および法律を満たしていない商品
  • 室温で保管できない商品
  • 動植物
  • 危険物および化学製品
  • 出品に必要な届出や許可取得などが行われていない商品
  • 医療機器
  • 平成18年厚労省告示第68号が指定する専ら家庭において使用される管理医療機器
  • 医薬品
  • 金券類
  • ゴールド、プラチナ、銀などの貴金属バー・インゴッド・地金
  • 金貨・銀貨・銅貨・記念コイン
  • 古銭・古札
  • プログラムのポリシーによって出品が禁止されている商品
  • リコール対象の商品、または日本で販売が禁止されている商品
  • ネオジウム磁石および、その他の商品に影響を及ぼす恐れのある磁性商品
  • 法令により所持等が禁止されている大麻由来製品。例えばテトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれている商品
  • カンナビジオール(CBD)が含まれている商品

(引用:amazon seller central)

上記に該当する商品を扱っていてプライムマークを取得したい場合は、マケプレプライムの利用が必要です。

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まとめ|Amaozon FBAを活用してAmazon運営を効率化

FBAの活用によってAmazon運営の効率化が図れれば、大きく売上を伸ばすことも可能になります

自社で在庫を抱えるためには、スペースの問題や管理・維持費など必要経費が掛かってくるのは避けられません。Amazonの専用倉庫で保管すれば、自社で在庫を抱える経費だけでなく、配送にかかる手間も省けます。FBAは手数料を支払ってでもなお魅力のあるサービスと言えます。

効率的な運用を考えている事業者で問題を抱えている方は、弊社までお気軽にご連絡ください

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執行役員 WEBコンサルティング事業部 ECグループ:本多 一成

EC事業会社にて、Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングの運営、物流・CSなどに携わる。 その経験をもとに、各モールのコンサルタントとしてFORCE-Rに従事。 楽天市場が得意。担当案件では前年比200%の売上達成した実績も。

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