- Amazon SEOってなに?
- Amazon検索エンジンの仕組みは?
- Amazon SEO対策は何をすればいいの?
上記のような点でお悩みではないでしょうか。
Amazonで商品を売るためには、Amazon SEOについて理解することが必要です。任意のワードで検索した際の表示順位を決めるAmazon検索エンジンの仕組みを知り、その順位を上げる手法を知らなくてはなりません。
そこで本記事では、Amazon SEOの基礎知識や検索アルゴリズムの仕組み、具体的な対策方法などを紹介します。「Amazonで自社商品を上位表示させたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Amazonで売上を上げるための完全攻略資料
無料で資料を受け取る
Contents
Amazon SEOとは?
Amazon SEOとは、Amazon内での自社商品の検索順位を上げる手法のことです。なお単にSEO(Search Engine Optimization)と言った場合には、Google検索での上位表示を狙う手法を指します。
「Amazonに出品したけれど思うように商品が売れない」「もっとAmazon売上を伸ばしたい」といった悩みがあれば、Amazon SEOは真っ先に検討したい施策です。
Amazon SEO対策が重要な理由
Amazon SEO対策が重要なのは、オーガニック検索での検索順位が売上に直結するためです。
Amazonには、カテゴリーを問わず多くの競合がひしめいています。競合他社の商品に埋もれてしまわないために、Amazon SEO対策は欠かせません。
ユーザーの70%が1ページ目しか閲覧しない
Amazonの公式YouTubeによると、ユーザーの70%は目的の商品を探して検索した結果、表示される1ページ目しか閲覧していません。(参考:公式YouTube)
顧客全体の30%だけにターゲットを絞って商品を売るという方針は、売上・利益の最大化を目指すうえで現実的ではないでしょう。Amazonでの売上を伸ばすためには、綿密なAmazon SEO対策を行なって多くの人の目に付く1ページ目にまで検索順位を上げる方法を考えることが必要です。
1ページ目でも順位が高いほどクリックされやすい
1ページ目に表示されても、より上位に表示されたほうがクリックされやすいとされています。画面をスクロールさせる手間すら省くユーザーが存在するため、1ページ目の下部に表示される商品はCTRが低くなってしまうのです。
検索結果の順位は常に変動するため、Amazon SEO対策を効果的に行い続ける必要があります。途方も無い作業のように思えるかも知れませんが、慣れてくれば適切なSEO対策が取れるようになるでしょう。
Amazon SEOの仕組み|検索順位に影響する2つの要因
Amazon検索アルゴリズムの具体的な仕組みはブラックボックスですが、「商品ページとキーワードの関連性」と「直近の売上」が影響すると推定されています。
ただし、Amazonがいつ検索順位に関する仕様を変更するかわかりません。常にAmazon SEO関連の情報にアンテナを張っておくことが必要です。
下記では、Amazonの検索順位に影響する2つの要因について個別に説明します。
検索されたキーワードと商品ページの関連性
商品ページに対してキーワードとの関連性が高いと認められた場合、その商品はAmazonの自然検索で上位表示されやすくなります。
※キーワードとは
…ユーザーがAmazonで検索に掛ける語句のこと。
より具体的にいうならば、検索に用いられるキーワードが商品名や商品仕様、商品紹介などの文言に入っていると「関連性が高い」と判断されるのです。
ユーザーが検索するであろうキーワードを商品ページに盛り込むことが、Amazon SEO対策の1つです。
直近の商品売上
直近(ここ1~2週間程度)で売れている商品ほど、Amazon検索の上位に表示されやすくなります。「売れている」かどうかの判断基準は、主に販売件数であるというのが現在の一般的な認識です。
※販売件数とは…
購入された個数ではなく購入したユーザー数を示す指標。1人のユーザーが同じ商品を3個購入した場合、販売件数は1件となる。
ただし極端に安い価格を設定して販売件数を稼ぎ、SEO順位を引き上げる手法は通用しないため注意しましょう。価格を上げた時点でペナルティが与えられ、表示順位が下がってしまうためです。
また「どのキーワード経由で売れたか」もAmazon SEOには大きく関わります。たとえば月間100件売れている商品Aがあり、100件すべてがキーワードX経由だったとしましょう。この場合商品Aは、キーワードXでは上位に表示されますが、別のキーワードYでは上位表示されない可能性が高いです。
Amazon SEO対策で効果的な施策9選
Amazon SEOで効果的な施策は「直接的なもの」と「間接的なもの」の2通りあります。具体的なAmazon SEO対策は下記の9つです。
直接的な施策 | ・設定した検索キーワードと商品ページの関連性を高める ・在庫切れを起こさない ・FBAを利用する ・急激な値段変更をしない |
---|---|
間接的な施策 | ・商品画像を最適化する ・商品紹介コンテンツを作成する ・商品レビューを増やす ・広告を出稿する ・クーポンやプロモーションを設定する |
表で示した手法を適切に履行すれば、Amazon SEO対策がうまくいくはずです。各項目ごとのポイントやコツについて解説します。
Amazon SEOに直接的な効果がある4つの施策
Amazon SEOに直接的な効果がある施術には、下記の4つが挙げられます。
- 設定した検索キーワードと商品ページの関連性を高める
- 在庫切れを起こさない
- FBAを利用する
- 急激な値段変更をしない
1. 設定した検索キーワードと商品ページの関連性を高める
検索キーワードと商品ページの関連性を高めることはAmazon SEOに効果があります。
具体的には商品タイトルや商品仕様、商品説明文、商品紹介コンテンツなどに、ユーザーが検索するであろうキーワードを盛り込みましょう。
商品タイトルを「ドライヤー ドライヤー」といったようにキーワードで埋め尽くしたり、不自然な混ぜ方をしたりといった行為はNGです。検索対象から外されてしまうため注意しましょう。
なお、広告やSEO流入から購入に至る割合のことを「CVR (転換率)」といい、CVRの高いページはAmazonから良い評価を受けます。キーワードを盛り込みすぎると、ニーズがずれているユーザーが商品ページに流入してCVRが下ってしまうため注意しましょう。
2. 在庫切れを起こさない
Amazon SEO対策では在庫切れを起こさないようにすることも重要です。在庫切れになると検索順位が大幅に下がってしまうため、在庫を切らさないように常にチェックしておくクセを身につけましょう。
在庫が切れた場合は「予約販売」という手法を用いて、商品の在庫が確保でき次第、発送することもできます。
しかし「予約販売」にするとCVRが下がってしまうので、SEOに悪影響を及ぼす恐れがあることを覚えておきましょう。やはり在庫切れを起こさないことが大切です。
3. FBAを利用する
FBAの利用もAmazon SEO対策で効果的な方法の1つです。
FBA(フルフィルメント by Amazon)はAmazonの配送ネットワークを用いて商品を売る方式のこと。受注から梱包、発送、さらには返品対応までAmazonが代行してくれるサービスです。(参考:FBAについて)
FBAを利用すると、Amazonプライム会員が利用できる特典を表す「Primeマーク」が商品に付きます。結果として、検索した際に上位表示されやすくなるので見逃せません。
プライム会員のユーザーがAmazonを利用する際には、Primeマークの有無で購入を判断しがちです。FBAの利用はCVRにも好影響があり、さらにAmazon SEOが強化される好循環が生まれます。
▼関連記事
AmazonのFBAとは?メリット・デメリットや手数料を解説
4. 急激な値段変更をしない
急激な値段変更をするとペナルティを受けて検索順位が落ちてしまいます。価格を大幅に下げるだけでも対象になる可能性があるので注意しましょう。
例えば、赤字覚悟で安売りをすることで販売数を伸ばし、検索上位にランクインしたとします。しかしその後、価格を通常に戻すと順位は下がるのです。
商品を激しく値動きさせる行為は、それだけでペナルティの対象となり、検索結果の順位が下げられてしまうことを覚えておきましょう。
Amazon SEOに間接的な効果がある5つの施策
直接的なSEO効果はなくても、売上を伸ばすことで結果的にAmazon SEO対策となる5つの手法があります。
- 商品画像を最適化する
- 商品紹介コンテンツを作成する
- 商品レビューを増やす
- 広告を出稿する
- クーポンやプロモーションを設定する
以下に紹介する施策を取り入れ、より完璧なAmazon SEO対策を行うことをおすすめします。
1. 商品画像を最適化する
商品画像を最適化することがAmazon SEO対策になります。ユーザーは商品を直接手に取ることができない代わりに、画像を頼りにします。したがって画像を最適化することでCVRの向上が見込めるのです。
メイン写真は白背景にする決まり事があるため、縛りのないサブ画像をうまく活用しましょう。
なおAmazonでは提出された画像が、第三者の権利を侵害しない旨の要請を出しています。権利の問題をクリアすることも覚えておきましょう。(参考:Amazon公式サイト)
他社がどのような画像を用いているのか参考にしつつ、試行錯誤を重ねて最適な画像を探ってください。
▼関連記事
【Amazon出品】売れる商品画像を作る8つのコツ|ルール・要件も解説
2. 商品紹介コンテンツを作成する
ユーザーの購買意欲を刺激するために、「商品紹介コンテンツ(A+)」と呼ばれる機能を用いてページを充実させることも一つのAmazon SEO施策の1つです。
そもそもAmazonの商品ページは、単品通販サイトや楽天市場と比べて簡素になっています。1クリックあたりの売上を最大化するためには、商品紹介コンテンツで商品ページをリッチコンテンツにすると良いでしょう。
商品紹介コンテンツの追加によってCVRが上がれば、効果的なAmazon SEOの対策となります。
▼関連記事
Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の作り方6ステップ【CVR向上】
3. 商品レビューを増やす
Amazon SEO対策では商品レビューを増やすことも忘れてはいけません。単純にレビューを集めれば良いのではなく、高い評価を集める必要があります。レビューが高評価であれば、ユーザーの購入を後押しすることが可能です。
予約商品や新商品のレビューをもらえる「Amazon Vine」や、セラーセントラルからのレビュー投稿依頼を活用しましょう(参考:Amazon Vine)。集まったレビューを参考に商品改良を進めることで、ユーザー満足度が高くなり高評価が自然と増えていきます。
ただしサクラレビューや対価を支払ってレビューを書いてもらう行為は規約違反となるため、絶対に避けてください(参考:コミュニティ ガイドライン)。
▼関連記事
Amazonレビューを増やす施策4選|依頼のコツや注意点も解説
4. 広告を出稿する
広告を出稿することも、Amazon SEOに効果があります。広告出稿によって売上が伸びれば、Amazon検索エンジンから高い評価を受けられるためです。
特に検索順位が低くオーガニック売上が小さい場合は、Amazon広告を積極的に活用しましょう。
ただし広告出稿自体がSEO的な意味を持つわけではありません。あくまで「広告を出稿する→売上が伸びる→オーガニック順位が上がる」というサイクルを見込んだ施策です。
またAmazon SEOでは「どのキーワード経由で売れたか」も重要となります。上位表示させたいキーワードでは入札を高めるといった施策も効果的でしょう。
▼関連記事
【2023最新】Amazon広告とは?種類・特徴や成功させるコツを解説
5. クーポンやプロモーションを設定する
商品を割引するクーポンの機能や、一定期間において商品をプッシュしてくれるプロモーションの機能も活用したいところです。
ユーザーが「クーポンをもらう」ボタンを押し、商品をカートに入れればクーポンによる割引特典が得られます。プロモーションは、FBAを初めて利用する人を対象とした納品配送料の割引などの特典があります。
これらの機能を用いて商品を掲載した結果売上が伸びればAmazon SEOに好影響を与えることができるため、ぜひ有効活用してください。
Amazon SEOのキーワード選定方法
Amazon SEOのキーワード選定には、下記の5つのツールが有用です。
- Amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツール
- Keyword Tool
- Googleキーワードプランナー
- ブランドアナリティクス
- セラースプライト
以下でそれぞれのツールについて詳しく解説します。「適切なキーワード選定方法がわからない」という方はぜひ参考にしてください。
アマゾンサジェストキーワード一括DLツール
サジェストキーワード候補をcsv形式で一括ダウンロードできるツールが「アマゾンサジェストキーワード一括DLツール」です。
Amazonで任意の語句を検索にかけたときに、自動的に表示される関連キーワードを「サジェストキーワード」と言います。ユーザーニーズを調べるうえで役に立つ指標です。
このツールにキーワードを入力してクリックするだけで、サジェストキーワードが複数返ってきます。
Keyword Tool
海外製になりますが、サジェスト機能で提示されるキーワードを取得できるツールが「Keyword Tool」です。
さまざまな検索エンジンに対応していて、そのなかの一つにAmazonがあります。
使い方は簡単で、Amazonを選んで任意のキーワードを入れれば、サジェストキーワードを抽出してくれるのです。そして、その抽出量の多さが評判になっています。
Googleキーワードプランナー
Googleが無料で公開しているツールが「Googleキーワードプランナー」です。これは任意のキーワードの月間検索ボリュームを調べられます。
このツールで調べられるボリュームはGoogle検索のものなので、Amazonで用いるキーワードを決める際の補助的な役割を果たしてくれるでしょう。
先に挙げた2点のツールを補完する大まかなニーズが把握できます。
ブランドアナリティクス
ブランドアナリティクスとは、ユーザーが実際に検索しているキーワードやリピーターの割合などを確認できるツールです。
セラーセントラルから「ブランド分析」の項目を選択しましょう。そのなかに「Amazon検索用語」という分析ツールがあります。
任意の語句を入れると、それに関連して検索されているワードが表示されるため、キーワードの決定に役立つでしょう。ただし、ブランドアナリティクスを利用できるのは「ブランド登録」を済ませている店舗限定です。
▼関連記事
AmazonのBrand Analyticsとは?分析可能なデータや売上につながる活用を解説
セラースプライト
有料になりますが、Amazon SEOに有効なキーワードの抽出ができるツールが「セラースプライト」です。
「キーワードマイニング」や「キーワードリサーチ」「キーワード逆引きリサーチ」などさまざまな手法で抽出できるので便利です。
Amazon SEO対策の代行ならFORCE-R
FORCE-Rは、多忙な事業者をアシストして売上最大化へ導くECコンサルティング企業です。豊富な経験を活かして、効率的なAmazon SEO対策をサポートします。
また、SEOだけでなく広告の運用代行や、各種コンサルティングにも柔軟に対応し、お客様が抱えている問題を一括して解決します。
Amazonに特化して作業できる環境にある人ならば、Amazon SEOの対策に時間を掛けることができるでしょう。しかし、他の業務に追われて手が回らない方も多いはずです。
「Amazonで商品を売りたいけれどもリソースが割けない」「社内にAmazon SEOノウハウがない」という方は、ぜひお問い合わせください。
まとめ|Amazon SEO対策は売上に欠かせない施策
Amazon SEO対策は売上を伸ばすために避けて通れません。しかしAmazonが仕様を開示していないため、検索順位を上げる方法を試行錯誤しなくてはならないでしょう。
そこで、Amazon SEOの概要や具体的な対策方法、キーワードの選定方法に使えるツールについて解説しました。今回紹介した各種の施策を駆使して、ぜひともSEOを意識した商品ページを作る工夫を凝らしてみてください。
多大な時間をAmazonに割けない事業者を全面的にバックアップするのが、FORCE-Rです。Amazonに出品したい事業者でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。