- Brand Analyticsでは何を確認できる?
- どうすればBrand Analyticsを使える?
- Brand Analyticsを売上アップに活かすには?
AmazonのBrand Analytics(ブランド分析)を使えば、ユーザーの検索用語や購買行動を分析して自店舗の売上アップ施策を実行できます。Brand Analyticsを最大限活かすために、まずは使い方を把握することが重要です。
本記事ではBrand Analyticsでわかるデータや注意点、効果的な使用方法などを解説します。「データを分析して自店舗の売上を拡大したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
Amazon Brand Analytics(ブランド分析)とは?
Brand Analytics(ブランド分析)とは、Amazonが公式に提供しているデータ分析ツールです。Amazonで多くのユーザーが検索しているキーワードや、自社の商品と比較されている商品データなどを確認できます。
Amazon内でのユーザーの細かな行動は、Brand Analyticsを利用しなければ把握できません。売上アップを図るセラーにとって、必ず活用したいツールの1つです。
Amazon Brand Analyticsの利用にはブランド登録が必要
Brand Analyticsを利用・閲覧するにはAmazonでのブランド登録が必要です。
※ブランド登録とは
…商標権者・ブランド保有者としてAmazonに認識してもらうための手続きのこと。
Amazonブランド登録をするには商標を取得しなくてはなりません。商標取得には時間がかかるため、未取得の方はできるだけ早く準備を始めましょう。
商標取得済みの方は、こちらのページからブランド登録可能です。
Amazon Brand Analyticsで分析できる3つのデータ
Amazon Brand Analyticsでは、次の3つのデータを分析できます。
- Amazon検索用語レポート
- マーケットバスケット分析ダッシュボード
- リピート購入行動レポート
下記でそれぞれで分析できる内容を具体的に解説します。どれか1つではなく、3つすべてを合わせて活用することがポイントです。
1. Amazon検索用語レポート
Brand Analyticsの検索用語レポートでは、検索数の多いキーワードやキーワードごとに上位表示されている商品などのデータを確認できます。検索用語レポートの使い方は下記のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
1. カテゴリー | カテゴリーを絞り込んで検索用語を調べられる。デフォルトではAmazon全体。 |
2. キーワード | 特定のキーワードを含んだ検索用語のランキングを調べられる。入力しない場合は指定した条件でのすべての検索用語のランキング。 |
3. ASINまたはEAN | 特定の商品が多くクリックされている(クリック割合で上位3位に入っている)キーワードを逆引きで調べられる。他社商品の調査も可能。 |
4. レポーティング期間 | 四半期・月・週・日などでレポーティングの期間を絞り込める。特定の期間を手動で設定することも可能。 |
5. 検索用語 | 条件に合致したキーワードが、検索頻度の多い順に表示される。 |
6. クリック頻度が高い商品 | 5の検索用語において、クリック割合およびコンバージョン割合の高い商品(1位〜3位)のASIN・商品名・クリック割合が表示される。 |
検索回数が少ない検索用語は、レポートに表示されない場合があるため注意が必要です。
Amazon検索用語レポートはAmazon SEO対策や広告出稿、ニーズリサーチなど幅広い用途に活用できます。初めてBrand Analyticsを利用する場合は、まずAmazon検索用語レポートから使いこなすことを目指しましょう。
2. マーケットバスケット分析ダッシュボード
Brand Analyticsのマーケットバスケット分析ダッシュボードでは、自社商品と頻繁にあわせ買いされている商品を調べられます。マーケットバスケット分析ダッシュボードの使い方は下記のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
1. カテゴリーもしくはブランド | カテゴリーもしくはブランドを絞り込んで自社商品のあわせ買い状況を調べられる。 |
2. レポーティング期間 | 四半期・月・週・日などでレポーティングの期間を絞り込める。特定の期間を手動で設定することも可能。 |
3. 商品 | 「すべての商品」「同じブランドの組み合わせのみ」「同じブランドの組み合わせを除く」の3つで商品を絞り込める。 |
4. あわせ買い頻度が高い商品 | 1〜3の条件において、あわせ買い割合の高い商品(1位〜3位)のASIN・商品名・あわせ買い割合が表示される。 |
あわせ買いデータは新商品のローンチや広告出稿に活用します。あわせ買いで競合ブランドに流れてしまっている売上を自社ブランドに引き込むことができれば、ショップ単位での効率的な売上拡大が可能です。
3. リピート購入行動レポート
Brand Analyticsのリピート購入行動レポートでは、ブランドや商品(ASIN)ごとのユーザーのリピート状況を確認できます。リピート購入行動レポートの使い方は下記のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
1. カテゴリーもしくはブランド | カテゴリーもしくはブランドを絞り込んで自社商品のリピート購入状況を調べられる。 |
2. レポーティング期間 | 四半期・月・週・日などでレポーティングの期間を絞り込める。特定の期間を手動で設定することも可能。 |
3. ブランド/商品 | ブランドもしくはASIN別に絞り込んで表示できる。 |
4. ユニークカスタマー | 期間中に商品を購入したユーザー数が表示される。1度に複数商品を注文しても、ユーザー数は1。 |
5. リピートカスタマー | ユニークカスタマーのうち、リピーターである割合が表示される。 |
6. 売上 | リピートカスタマーによる売上と、全体に占めるリピート売上の割合が表示される。 |
適切にリピートを促すことで売上最大化を図れるだけではなく、LTVを加味したマーケティング戦略を立てられることもポイントです。たとえば広告配信における目標CPAをLTVに合わせて設定できるようになります。
【注意】商品比較と代替購入レポートは2022年6月から使用不可に
2022年6月30日以降、Amazon Brand Analyticsにおける「商品比較レポート」および「代替購入レポート」は利用できなくなりました。利用価値が低いと判断されたためです。
なぜ削除されるのですか?
出品者様からのフィードバックや使用量に関するデータによると、これらのダッシュボードは必ずしも影響力のあるものではなく、また実用的な分析を提供できるとは限らないことが判明しました。
引用:amazon seller central
以前まで利用していた、もしくはほかの記事で紹介されていて利用を考えていた方は、現在利用不可となっている点を覚えておきましょう。
売上最大化に効果的なAmazon Brand Analyticsの活用方法3選
売上最大化に効果的なBrand Analyticsの活用方法は次の3つです。
- 検索用語を参考にAmazon SEO対策を行う
- あわせ買いデータからスポンサープロダクト広告を配信する
- リピートの多い商品で「Amazon定期おトク便」を検討する
下記で1つずつ解説します。自社の状況に合わせて施策の効果を見積もり、優先順位の高いものから実行しましょう。
1. 検索用語を参考にAmazon SEO対策を行う
Brand Analyticsの活用方法の1つ目は「Amazon検索用語レポート」を参考にしたAmazon SEO対策です。
検索回数の多いキーワードや競合商品のコンバージョンが多いキーワードのうち、自社商品が上位表示できていないキーワードでのSEO対策を行いましょう。具体例として下記の施策が挙げられます。
- 商品名や商品説明文にキーワードを盛り込む
- 上位表示したいキーワードでスポンサー広告を出稿する
- 検索用語から読み取れるニーズに合わせて商品紹介コンテンツ(A+)を改善する
適切にAmazon SEO対策を行うことで、商品あたりの売上を最大化できます。
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Amazon商品紹介コンテンツ(A+)の作り方6ステップ【CVR向上】
2. あわせ買いデータからスポンサープロダクト広告を配信する
Brand Analyticsの活用方法の2つ目は、あわせ買いデータをもとにしてスポンサープロダクト広告を配信することです。一緒に購入されている他社商品やそのカテゴリーをターゲティングして、あわせ買いによる購入促進を狙います。
また自社商品同士でのあわせ買いが多い場合は、プロモーション機能を利用してまとめ購入割引を実施することも効果的です。他社商品とのあわせ買いよりも、自社商品のクロスセルのほうが売上に大きく貢献します。
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3. リピートの多い商品で「Amazon定期おトク便」を検討する
Brand Analyticsの「リピート購入行動レポート」でリピートが多いとわかっている商品があれば、Amazon定期おトク便を検討しましょう。
Amazon定期おトク便は、ユーザーが都度注文しなくても自動で定期購入の決済・配送が行われるサービスです。定期おトク便を活用することで、リピートを促進してさらにLTVを高められます。
また、商品の改善を検討する方向での活用も可能です。具体的には、リピート前提で販売しているにも関わらず2回目以降の購入が発生していない商品について、リピートされない理由を深掘りしてみましょう。リピートされない理由の深掘りにはカスタマーレビューが役に立ちます。
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Brand Analyticsの活用方法やAmazon SEO対策、リピート促進施策などAmazon運営のお悩みについてお気軽にお問い合わせください。お客様の状況に最適なご提案をさせていただきます。
まとめ|Amazon Brand Analyticsを活用しよう
ブランド所有者のみが利用できるAmazon Brand Analytics(ブランド分析)では、検索用語やユーザーの購入行動などさまざまなデータを確認できます。Amazon売上を伸ばしたいセラーにとって、欠かせない機能の1つです。
しかしただデータを眺めるだけでは、売上を拡大させることはできません。効果的な分析・活用方法を把握することが重要です。
「Brand Analyticsの活用方法がわからない」「データを分析する時間がない」などAmazon運営にお悩みの方は、ぜひ弊社FORCE-Rへお問い合わせください。専属コンサルタントが、売上最大化に向けて伴走いたします。