- マケプレプライムって何?
- マケプレプライムに登録するメリットって?
- マケプレプライムには条件があるの?
上記のような点が気になっている方も多いのではないでしょうか。
マケプレプライムは、Amazonでの売上アップに有効な施策です。しかし利用するための条件が厳しいため、実施判断については難しい面もあります。
そこで本記事では、マケプレプライムの概要やメリット、登録するための条件について解説します。「マケプレプライムを活用して売上を伸ばしたい」と考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
| 重要項目 | 概要 | 施策内容 |
| マケプレプライムの本質理解(自社出荷×プライム化) | 自社発送のままプライムマークを付与し、プライム会員に“選ばれやすい状態”を作る仕組み | 「プライム表示=露出・信頼・配送条件の強化」という設計を理解し、FBAとの役割分担を整理 |
| 参加条件・運用品質の維持 | 追跡番号の提供、期日内配送率、キャンセル率、土日出荷、無料配送、返品対応など“運用品質”が参加要件 | 配送キャリア/追跡連携、出荷体制(週7日)・締め時間、在庫連携、返品フローを整備し、ダッシュボードで継続監視 |
| 停止・保留時の現実解 | 基準未達で停止すると売上影響が大きく、さらに新規登録が保留状態なら代替策が必要 | 停止理由の特定→該当指標の改善、再付与に向けた体制再構築。新規付与が必要ならFBAや外部物流活用でプライム化を検討 |
| <本記事から分かるポイント> ・自社出荷商品をプライム対象として販売できる仕組み ・マケプレプライムが売上に効く理由 ・FBAとの違い ・参加に必要な6つの条件・利用資格 ・停止時の対処と新規登録保留時の代替策 |
Contents
マケプレプライムとは?

マケプレプライムとは、出品者出荷の商品をAmazonプライム対象商品として顧客に販売することができるプログラムのことです。マケプレプライムを利用することで、自社で発送する商品にプライムマークを付けることができます。
下記の理由から、マケプレプライムを利用することでAmazomでの売上を伸ばすことが可能です。
- 配送特典がつくため、プライム会員に選ばれやすくなる
- カート獲得率が上がる
- Amazon SEOで有利になる
まだ自社商品にプライムマークが付いていない場合は、マケプレプライムに登録することで売上アップを狙えます。
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マケプレプライムとFBAの違い
マケプレプライムとFBAは、どちらもプライム対象商品として販売できる手段ですが、仕組みや負担構造は大きく異なります。選択を誤ると利益率や運営体制にも影響が出る可能性があります。
ここでは、4つの観点からマケプレプライムとFBAの違いを解説します。
物流の仕組みの違い
最大の差は在庫保管と発送主体にあります。マケプレプライムは出品者が自社倉庫または委託倉庫から直接出荷します。一方FBAはAmazon倉庫へ納品し、保管から発送までをAmazonが担うのが特徴です。
自社発送型では梱包方法や出荷タイミングを柔軟に設計できます。温度管理や大型商材にも対応しやすい点が魅力です。対してFBAは出荷作業が自動化され、配送スピードも安定しやすくなりますが、在庫移動の自由度は限定されます。
物流主導権を持ちたい事業者は前者、作業を外部化したい場合は後者が適合しやすい選択肢といえるでしょう。
コスト構造の違い
費用発生ポイントの違いが利益設計を左右します。マケプレプライムは保管料が発生しない代わりに、自社での送料負担や人件費が中心です。FBAは保管料と発送代行手数料が明確に設定されています。
具体的には、プライム会員向け配送を無料に設定する必要があるため、自社発送型では単価と原価の調整が重要です。FBAでは長期在庫保管料が利益を圧迫する場合がありますが、発送コストの予測は容易になります。
固定費と変動費の比率が異なるため、商材単価や回転率を踏まえた収支試算が不可欠になります。
運用負担とリスクの違い
日常業務の負荷と資格停止リスクの所在が異なります。マケプレプライムでは出荷品質を自社で維持する責任が生じます。FBAでは出荷業務をAmazonへ委託できるため作業量は軽減されるでしょう。
週末出荷や締め時間管理、配送指標の維持などが自社発送型では欠かせません。基準未達の場合はプライム表示が停止する可能性があります。FBAでは納品遅延や在庫不足が販売機会損失につながりますが、発送品質に関する管理負担は限定的です。
人的リソースに余裕がある場合はマケプレプライム、業務効率を優先する場合はFBAが安定しやすい選択になります。
向いている出品者タイプの違い
物流戦略によって適性が分かれます。自社倉庫を持ち、配送網を構築できる企業はマケプレプライムと相性が良好です。FBAは拠点を持たない小規模事業者にも適しています。
たとえば、冷蔵商材やサイズ超過商品を扱う事業者は自社発送型で柔軟に管理できます。標準サイズで回転率が高い商品を扱う場合はFBAによる効率化が最適でしょう。
物流を競争力にできる事業者はマケプレプライム、運営効率を重視する場合はFBAを検討すると判断しやすくなります。
導入で売上は本当に変わる?期待できる効果を具体的に解説
マケプレプライムの活用により、売上構造に変化が生じる可能性があります。理由は、検索結果での露出、購入ボタンの獲得確率、会員心理への影響という三方向から販売機会が増えるためです。
ここでは、マケプレプライムの導入で期待できる効果を解説します。
検索結果での視認性向上
結論として、プライム表示は検索一覧における存在感を高める役割を担います。理由は、購入者が配送スピードを重視する傾向にあり、アイコン表示が安心材料として機能するためです。
詳細を述べると、検索画面では価格やレビュー数と並び、配送条件が判断材料になります。プライム対象商品はフィルター検索にも含まれるため、非対象商品より表示機会が増加します。表示回数が増えればクリック率も改善しやすいでしょう。さらに、配送品質が安定すると評価にも好影響が及び、検索順位の維持にもつながります。
露出拡大と信頼性向上が連動し、結果として売上増加へ波及する構造といえるでしょう。
カート獲得率への影響
プライム対応はショッピングカートの取得確率を押し上げる要因になります。Amazonのアルゴリズムが配送条件や顧客満足度を重視しているためです。
具体的には、同一商品を複数出品者が販売している場合、配送速度や信頼性が評価基準に含まれます。迅速な発送体制を維持することで出品者は優先的にカートを獲得しやすくなります。カートを確保できれば、購入導線が短縮され、転換率が大幅に向上するでしょう。
広告費を増やさずに売上を伸ばせる可能性もあります。販売機会の集中化が進み、売上効率が高まる点が大きな魅力といえます。
プライム会員から選ばれやすくなる理由
会員層の購買行動と制度の相性が高いため選択率が向上します。理由は、年会費を支払う会員が配送特典を積極的に活用する傾向にあるためです。
会員は無料配送や迅速な到着を前提に商品を選択します。非対象商品は比較段階で除外される可能性が高まります。配送予定日が明確に表示される商品は安心感を与え、価格差が小さい場合は優先的に選択されやすくなるはずです。結果として、同価格帯の商品でも成約率に差が生まれます。
会員心理に適合した販売形態が実現できるため、安定した売上基盤の構築につながります。
マケプレプライムの6つの条件・利用資格

マケプレプライムを利用するには、Amazonが定めた条件を満たしていなければなりません。具体的な条件は以下の通りです。
- 出荷・配送のパフォーマンス指標を満たしている
- 土日の出荷に対応している
- Amazonで追跡可能な配送方法を利用している
- 標準サイズで全国(北海道、沖縄、離島を除く)へのプライム配送に対応している
- プライム対象地域のプライム会員への配送を無料で提供している
- Amazonポリシーに基づいた返品・返金対応を行なっている
下記ではマケプレプライムに参加する上で求められる6つの条件・利用資格について、詳しく解説します。
1. 出荷・配送のパフォーマンス指標を満たしている
マケプレプライムに継続して登録し続けるためには、決められた出荷・配送のパフォーマンス指標を満たしていなければなりません。出荷・配送の品質基準として定められている条件は以下のとおりです。
引用:amazon seller central
- マケプレプライム注文の94%以上で有効なお問い合わせ伝票番号を提供している
- マケプレプライム注文の期日内配送率が96%以上
- マケプレプライム注文のキャンセル率が1%未満
- マケプレ当日お急ぎ便とマケプレお急ぎ便の標準サイズと大型サイズ商品の配送時間指標を満たしている
過去30日間のマケプレプライム対象商品の出荷に対して、上記の条件を満たしていなければ、マケプレプライムへの登録資格を剥奪されてしまいかねません。マケプレプライムに登録したいのであれば、まずはこの出荷・配送のパフォーマンス指標をクリアすることを目指しましょう。
2. 土日の出荷に対応している
マケプレプライムに参加するためには、土日を含めた週7日の出荷対応が求められます。自社で発送を行なっている場合も、外部の業者にロジスティクスを委託している場合でも例外なく対応が必須です。
ただし、祝日に関しては出荷対応の義務はありません。とはいえ、土日の出荷対応は難しいという場合も多いのではないでしょうか。物流会社に委託している場合であれば、自動出荷ツールを導入することで、この条件に対応することが可能です。
また、ヤマト運輸や日本郵便には週末の集荷や配送に対応しているサービスもあります。具体的な方法はセラーに任されていますが、マケプレプライムを利用するには土日出荷にも対応しなければなりません。
3. Amazonで追跡可能な配送方法を利用している
マケプレプライムでは、Amazonで追跡可能な配送方法を利用している必要があります。国内で条件を満たしているサービスは以下の通りです。
日本郵便: ゆうパック、ゆうパケット、レターパック、クリックポスト
ヤマト運輸: 宅急便、宅急便コンパクト、ネコポス、ヤマト便
佐川急便: 飛脚宅配便、飛脚ラージサイズ宅配便、飛脚即日配達便
amazon seller central
上記のサービスにはお問い合わせ番号がついているため、 Amazonで追跡可能な配送方法という条件に該当しています。マケプレプライムに登録する際には、ヤマト運輸の宅急便や日本郵便のゆうパックなどの配送サービスを利用しましょう。
4. 標準サイズで全国(北海道、沖縄、離島を除く)へのプライム配送に対応している
標準サイズで全国へのプライム配送に対応していることも、マケプレプライムに登録する上で求められる条件の一つです。Amazonプライムの対象商品は、プライム対象地域としてお客様から指定される任意の地域にお急ぎ便を提供することになります。
お急ぎ便の設定は都道府県単位で可能ではありますが、本州・四国・九州へは翌日、北海道・沖縄・離島へは翌々日までに配送しなくてはなりません。なお、購入者の注文締め時間は13時に設定されています。
5. プライム対象地域のプライム会員への配送を無料で提供している
マケプレプライムに登録するためには、プライム対象地域のプライム会員への配送を無料で提供していることも条件の一つです。
前述の通り、マケプレプライムにおいては標準サイズの商品について、北海道・沖縄・離島を除く全ての地域の都道府県がプライム対象地域として設定されます。
なお、一般会員の送料は任意で設定することが可能です。マケプレプライムに参加する際には、プライム対象地域のプライム会員への無料配送の設定も忘れずに行なっておきましょう。
6. Amazonポリシーに基づいた返品・返金対応を行なっている
マケプレプライム対象商品の注文に対する購入者からのお問い合わせについては、基本的にAmazonのカスタマーサービスが対応してくれます。ただし商品コンディションや梱包などに関する問い合わせについては、Amazonから直接の対応をお願いされる場合もあります。
Amazonポリシーに基づいた返品・返金対応を行なっていることも、マケプレプライムで求められる条件の一つなのです。購入者からのお問い合わせについても、きちんと対応するようにしましょう。
返品・返金に関するAmazonポリシーはこちらのページで確認できます。
2021年7月のマケプレプライム条件変更【改悪?】

2021年7月15日から、マケプレプライムの条件に新しく3つの基準が追加されました。これにより条件が厳しくなり、マケプレプライムからの撤退も相次いでいます。そのため、一部では改悪との声も聞かれます。
ここからは2021年7月に追加された、マケプレプライムの新しい基準について詳しく見ていきましょう。
1. 土日の出荷対応が必須になった
以前はマケプレプライムに参加する上で、土日の出荷対応は必須ではありませんでした。しかし2021年7月15日から土日の出荷対応が必須とされたため、自社のシフト変更や委託している物流会社との調整が必要となりました。
ただしヤマト運輸や日本郵便は週末の集荷・配送に対応しているため、土日出荷の条件を満たすことも不可能ではありません。まずは物流会社の週末対応が可能かどうか、確認しておくことをおすすめします。
2. 標準サイズで全国(北海道、沖縄、離島を除く)をプライム対象地域とすることが必須になった
「全国をプライム対象地域に設定する=全国のあらゆる地域に対してプライム配送を行う」です。北海道・沖縄・離島を除く本州・四国・九州エリアへの翌日お届けが必須とされています。
しかし、全国への翌日お届けは物理的に難しい場合も少なくありません。四国や九州などからの注文を受けた場合でも対応可能かどうか、実際に担当者に問い合わせる・シミュレーターで試してみるなどして確認しましょう。
現状の物流網で対応できない場合は、拠点の拡大が必要となります。ただし大型サイズの商品の対応は任意です。大型サイズのみを扱っている場合は心配ありません。
3. 「配送時間指標」の目標が設定された
2021年7月のマケプレプライム条件変更により、配送時間指標の目標が新たに設定されました。配送時間指標は商品ページに記載されている、お届け予定日が「1〜2日以内」と表示される割合によって判断されます。
お届け予定日は「出荷作業日数+配送所要日数(+祝祭日数)」です。マケプレプライムの要件を満たすためには、基本的に1〜2日以内に表示されるようにしなければなりません。
なお配送時間指標を達成できているかどうかは、パフォーマンスダッシュボードから確認可能です。もし配送時間指標の目標値に達していない場合、注文締め時間を当日の遅い時間に設定して、現地の配送会社の集荷スケジュールと合わせて集荷時間を調整することでも改善できます。
配送時間指標の仕組みは複雑ですので、具体例を交えて確認しましょう。例えば注文締め時間を13時に設定した場合、お客様が商品ページを閲覧したタイミングが13時より前か後かによって、お届け予定日の日数が異なります。注文時間を遅くすることで、お届け予定日の日数が1日として表示される割合が高くなるのです。
マケプレプライムが停止されたらどうすればいい?
マケプレプライムが停止された場合、再度基準を満たすことでプライムマークを付与し直すことが可能です。特に標準サイズでのプライム配送や配送時間指標などの条件は、求められる基準が高いため優先的に確認しましょう。
マケプレプライムが停止されてプライムマークが外れると、Amazonでの売上が大きく落ち込む可能性があります。あらためて条件を確認し、基準を満たすように調整を行ってください。
【注意】マケプレプライムの新規登録は保留されている

ここまでAmazonのマケプレプライムについて、条件など詳しく解説してきました。マケプレプライムに登録することによって、さまざまなメリットを享受できるでしょう。しかし、現在マケプレプライムの新規登録は保留されています。
マケプレプライムに新規で登録しようとすると下記のように表示される状態が続いています。
現時点では新しい出品者をプログラムに登録していません。出品者様はキャンセル待ちリストに追加されました。
引用:amazon seller central
現状、新規でプライムマークを付けるためにはFBAを利用するしかありません。FBAについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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Amazonの売上アップならFORCE-R

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まとめ|マケプレプライムは条件が厳しい
マケプレプライムの参加要件はただでさえ条件が難しい上に、2021年7月15日から新たに3つの要件が加わったことでさらに厳しくなっています。そして現在マケプレプライムの新規登録は保留されており、利用することができません。
新規でプライムマークをつけたい場合は、FBAの利用がおすすめです。食品や動植物などFBAを利用できない商品もありますが、配送の手間を削減しつつプライムマークを付与できます。
「プライムマークをつけるべきか悩んでいる」「コストを抑えてAmazon売上を伸ばしたい」とお考えの方は、ぜひ一度FORCE-Rへご相談ください。お客様の状況に合わせて、最適なご提案をいたします。