- Amazon広告はどうすれば出せる?
- Amazon広告を出すために必要な準備は?
- Amazon広告で売れないときはどうすればいい?
Amazon広告は競合の多いAmazonで売上を伸ばすために欠かせない施策の1つです。Amazon広告の出稿方法を知れば、自社の商品をより多くのユーザーにアピールできます。
本記事ではAmazon広告の種類別の出し方・始め方や効果的な改善施策を、画面キャプチャつきでわかりやすく解説します。「Amazon広告を出して売上を伸ばしたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
なおAmazon広告の基礎知識は下記の記事で解説しています。
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Contents
スポンサープロダクト広告の出し方【5ステップ】
スポンサープロダクト広告の出し方は、次の5ステップです。
- キャンペーンを作成する
- ターゲティングを設定する
- 入札戦略を設定する
- 広告グループを作成する
- 出稿する商品を選択する
下記では1ステップずつ詳しく解説します。
1. キャンペーンを作成する
まずはスポンサープロダクト広告用のキャンペーンを作成しましょう。スポンサープロダクト広告を選択し「続ける」をクリックします。
次のページに遷移したら、下記の3点を設定してください。
キャンペーン名 | わかりやすい名前を任意に設定 |
期間 | 「繁忙期だけ」「ローンチ時だけ」など期間を限定する場合は設定 |
1日の予算 | 広告予算に合わせて設定 |
2. ターゲティングを設定する
次に、ターゲティングを設定しましょう。
スポンサープロダクト広告のターゲティングでは、初めに「オートターゲティング」と「マニュアルターゲティング」のどちらかを選択します。
オートターゲティングとは | AIによって自動で設定されたキーワードや類似商品に対して広告が配信される |
マニュアルターゲティングとは | 広告主が手動で設定したキーワードや商品に対して広告が配信される |
オートターゲティングを利用する場合「マッチタイプ」という機能で広告配信の広さを設定可能です。自動だからといって、無闇に広告費が消化されてしまうわけではありません。
キーワードデータやターゲティングに関する戦略などがあれば、マニュアルターゲティングがおすすめです。「どんな設定をすればいいかわからない」という場合はオートターゲティングを利用しましょう。
除外ターゲティングも忘れず設定しましょう。除外ターゲティングでは、広告を配信したくないキーワードや商品を選択します。たとえば男性向けの折り畳み傘を販売している場合「女性向け」「レディース」などが除外キーワードの候補です。
3. 入札戦略を設定する
次に設定するのは入札戦略です。Amazon広告の入札戦略には下記の3パターンがあります。
ダウンのみ | CVの見込みが低い場合に入札単価を引き下げる |
アップとダウン | CVの見込みが高い場合に入札単価を引き上げ、CVの見込みが低い場合に入札単価を引き下げる |
固定 | 入札単価の引き上げ・引き下げを行わない |
基本的には「ダウンのみ」で問題ありません。セール直前やセール中など特定のキーワードの上部枠を死守したいといったケースがある場合は「固定」を使いましょう。
4. 広告グループを作成する
次に広告グループを作成し、広告グループ名を設定します。
広告掲載したい商品が少なくかつ関連性が高い場合には、すべての商品を1つの広告グループにまとめても問題ありません。商品が多い場合は、関連商品やターゲティングで分類して複数の広告グループを作成しましょう。
したがって、広告グループを作成する前に商品の分類を決めておくことが必要です。
5. 出稿する商品を選択する
あらかじめ決めておいたとおりに商品を選択しましょう。ASINで検索して選択できるため、広告掲載したい商品のASINをリスト化してまとめておくとスムーズです。
商品選択まで終われば、Amazonのスポンサープロダクト広告を出す準備は完了です。右上の「キャンペーンの開始」をクリックして広告配信を始めましょう。
スポンサーブランド広告の出し方【5ステップ】
スポンサーブランド広告の出し方は、次の5ステップです。
- ブランド登録する
- キャンペーンを作成する
- 広告フォーマットとリンク先を設定する
- 広告クリエイティブを作成・設定する
- ターゲティングを設定する
下記では1ステップずつ詳しく解説します。
1. ブランド登録する
スポンサーブランド広告を出稿するためには「ブランド登録」が必要です。未登録の場合は、まずブランド登録から行いましょう。
※ブランド登録とは
…商標権者として自社ブランドをAmazonに登録すること。広告出稿だけでなく、商品カタログ編集権限の独占や転売防止といったメリットがある。
ブランド登録はAmazonのブランドページから可能です。
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Amazonブランド登録とは?条件や費用、5ステップのやり方を解説
2. キャンペーンを作成する
ブランド登録が完了したら、スポンサーブランド広告用のキャンペーンを作成します。
次のページに遷移したら、下記の3点を設定してください。
キャンペーン名 | わかりやすい名前を任意に設定 |
期間 | 「繁忙期だけ」「ローンチ時だけ」など期間を限定する場合は設定 |
1日の予算 | 広告予算に合わせて設定 |
3. 広告フォーマットとリンク先を設定する
キャンペーンを作成したら、まず広告フォーマットを下記の3つから選択します。
- 商品コレクション
- ストアスポットライト広告
- 動画
もっとも一般的なフォーマットは「商品コレクション」です。スポンサーブランド広告の実施が初めてであれば、商品コレクションをおすすめします。
次にリンク先を設定しましょう。Amazon ストアがあれば「Amazon ストア」がおすすめです。なければ「新しいランディングページ」を選択します。
※Amazonストアとは
…ブランドやその商品をまとめて紹介できるページのこと。
4. 広告クリエイティブを作成・設定する
次に広告クリエイティブの「ブランド名」「ロゴ」「商品」「見出し」「カスタムイメージ」の5つを作成・選択し、設定します。下記のような入稿規定が設けられているため注意しましょう。
ブランド名 | ・全角30文字以内 |
ロゴ | ・400×400ピクセル以上 ・1MB未満 ・画像いっぱいの大きさである、もしくは背景を塗りつぶしている ・商品画像やASINを利用していない など |
商品 | ・表示させる商品を3つまで選択する |
見出し | ・全角35文字まで |
カスタム画像 | ・1200×628ピクセル以上 ・5MB未満 ・ランディングページと矛盾しない ・商品画像を含まない ・パッケージ以外のテキストがない など |
5. ターゲティングを設定する
最後に「キーワード」と「商品」のどちらかからターゲティングを選択します。
スポンサーブランド広告には、オートターゲティングがありません。キーワードターゲティングの場合は見込み顧客が検索しそうなキーワードを、商品ターゲティングの場合は競合もしくは類似商品を手動で設定しましょう。
除外ターゲティングの設定も必要です。除外ターゲティングでは、広告を配信したくないキーワードや商品を選択します。
ターゲティング設定が終わったら右上の「キャンペーンの開始」をクリックして広告配信を始めましょう。スポンサーブランド広告では、Amazon運営による審査が存在します。入稿規定の違反などで不承認になった場合は修正が必要です。
スポンサーディスプレイ広告の出し方【6ステップ】
スポンサーディスプレイ広告の出し方は、次の6ステップです。
- ブランド登録する
- キャンペーンを作成する
- 広告グループを作成し出稿する商品を選択する
- 広告クリエイティブを作成・設定する
- ターゲティングを設定する
- 入札戦略を設定する
下記では1ステップずつ詳しく解説します。
1. ブランド登録する
スポンサーディスプレイ広告を出稿するためには「ブランド登録」が必要です。未登録の場合は、まずブランド登録から行いましょう。
※ブランド登録とは
…商標権者として自社ブランドをAmazonに登録すること。広告出稿だけでなく、商品カタログ編集権限の独占や転売防止といったメリットがある。
ブランド登録はAmazonのブランドページから可能です。
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Amazonブランド登録とは?条件や費用、5ステップのやり方を解説
2. キャンペーンを設定する
ブランド登録が完了したら、スポンサーディスプレイ広告用のキャンペーンを作成します。
次のページに遷移したら、下記の3点を設定してください。
キャンペーン名 | わかりやすい名前を任意に設定 |
期間 | 「繁忙期だけ」「ローンチ時だけ」など期間を限定する場合は設定 |
1日の予算 | 広告予算に合わせて設定 |
3. 広告グループを作成し出稿する商品を選択する
次に広告グループを作成し、任意の広告グループ名を設定します。
広告掲載したい商品が少なくかつ関連性が高い場合には、すべての商品を1つの広告グループにまとめても問題ありません。商品が多い場合は、関連商品やターゲティングで分類して複数の広告グループを作成しましょう。
広告グループを作成する前に、商品の分類を決めてASINでリスト化しておくとスムーズです。商品選択の際はASINを入力して検索できます。
4. 広告クリエイティブを作成・設定する
次に広告クリエイティブを作成・設定しましょう。スポンサーディスプレイ広告では、広告クリエイティブの大部分が商品詳細ページの情報から自動生成されます。広告主側でカスタマイズ可能な箇所はブランドロゴと見出しです。
下記の入稿規定に合わせてブランドロゴと見出しを作成し、設定します。
ロゴ | ・600×100ピクセル以上 ・1MB未満 ・画像いっぱいの大きさである、もしくは背景を塗りつぶしている ・商品画像やASINを利用していない など |
見出し | ・全角50文字まで |
ロゴや見出しを設定してブランドの価値観を伝えることで、ブランディング効果の向上が期待できます。
5. ターゲティングを設定する
スポンサーディスプレイ広告ではターゲティングは「商品」と「オーディエンス」の2種類を設定できます。
商品ターゲティング | カテゴリーもしくは個々の商品を選択する |
オーディエンスターゲティング | ライフスタイルや興味関心、行動履歴などのオーディエンスを選択する |
スポンサーディスプレイ広告でもっとも特徴的なのは、リマーケティングが可能な点です。具体的には下記のようなターゲティングを行えます。
- ◯日以内(最大30日)に商品Aを閲覧したユーザー
- ◯日以内(最大30日)にカテゴリーBの商品を閲覧したユーザー
- ◯日以内(最大30日)に商品Cを購入したユーザー
購買意欲の高いユーザーを狙い撃ちすることで、効率的に販売件数を伸ばしていけるでしょう。
6. 入札戦略を設定する
スポンサーディスプレイ広告の入札戦略では、下記の3つから最適化方法を選択します。最適化方法によって課金タイプが変わる点に注意が必要です。
ビューアブルインプレッションに合わせた最適化 | インプレッション数を優先して入札単価を最適化 | VCPM/1,000回表示されるごとに課金 |
ページの訪問数に合わせた最適化 | CTRを重視し商品ページ訪問数を優先して入札単価を最適化 | CPC/クリックされるごとに課金 |
コンバージョンに合わせた最適化 | CVRを重視し商品コンバージョン数を優先して入札単価を最適化 | CPC/クリックされるごとに課金 |
まず商品ページのテストから行う場合は「ページの訪問数に合わせた最適化」、直接的に販売件数増加を目指す場合は「コンバージョンに合わせた最適化」といったように、目的に合わせて最適化方法を選びましょう。
最適化方法の設定が終わったら右上の「キャンペーンの開始」をクリックして広告配信を始めます。Amazon運営による広告審査があるため、入稿規定の違反などで不承認になった場合は修正が必要です。
Amazon広告で商品が売れない場合の改善施策3選
Amazon広告で商品が売れない場合に効果的な施策は、改善が必要な箇所によって異なります。
改善が必要な箇所 | 効果的な施策 |
インプレッション | 入札戦略を変更する |
CTR | 広告クリエイティブをテストする |
CVR | 商品ページを改善する |
下記でそれぞれの施策を詳しく解説します。
1. 入札戦略を変更する
インプレッション数の小ささが原因でAmazon広告経由の売上が伸び悩んでいる場合は、入札戦略を変更しましょう。
広告を出稿しているのにインプレッションが出ないときは競合に入札負けしている可能性が考えられます。入札戦略や入札単価を変更して入札負けしている状態を解消できれば、インプレッションも改善するという流れです。
具体例として下記のような方法が挙げられます。
- 入札戦略を「アップとダウン」に変更する
- 入札単価を引き上げる
- 入札最適化を「ビューアブルインプレッションに合わせた最適化」に変更する
広告配信の目的やキャンペーンの種類に応じて、適切な施策を実施しましょう。
2. 広告クリエイティブをテストする
CTRがボトルネックとなってAmazon広告が不調になっている場合は、広告クリエイティブをテストしましょう。
Amazon広告を配信するとき、ユーザーとのファーストコンタクトは広告クリエイティブです。クリエイティブに魅力がなければユーザーは広告をクリックしません。スポンサープロダクト広告やスポンサーディスプレイ広告でクリエイティブとして利用される商品ページも含めて、広告クリエイティブをテストし最適化しましょう。
また広告クリエイティブのテストは、CTRだけでなくCVRの向上にも影響します。
3. 商品ページを改善する
Amazon広告で集客はできているけどCVRが悪いという場合は、商品ページを改善しましょう。下記のようなポイントを1つずつクリアしていくことで、魅力的な商品ページを作成できます。
- 鮮明で綺麗なメイン画像を設定する
- 商品名にキーワードを盛り込む
- FBAを利用する
- レビューで星4以上を獲得する
商品ページの改善は、広告だけでなくオーガニック経由の売上アップにも効果的な施策です。CVRが低いと感じる場合は優先的に商品ページのテコ入れを行いましょう。
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Amazon広告の出し方まとめ
本記事ではAmazon広告の出し方・始め方を解説しました。
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