- 楽天のSEO対策って何?
- 楽天でSEO対策が重要な理由は?
- 楽天SEOで効果的な施策は?
上記のようにお悩みではないでしょうか。
楽天市場の店舗売上を伸ばすためには楽天SEO対策が必須です。楽天SEO対策を効果的に行うことで、商品ページへのアクセスアップを図れます。
しかしひとくちに楽天SEO対策と言っても、改善箇所は商品名・サムネイル画像・ディレクトリIDなど幅が広いです。楽天SEO対策の知識がなければ、効果的な施策を実行することも売上を拡大することもできません。
本記事では楽天SEO対策の概要や全体像、具体的な10の施策を解説します。「楽天SEOで売上を伸ばしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
楽天SEO対策とは?
楽天SEO対策とは、楽天市場内で自社商品ページのオーガニック検索順位を上げる取り組みのことです。SEO(Search Engine Optimization)の日本語訳が検索エンジン最適化であるため、楽天SEOは楽天検索エンジン最適化とも言われます。
楽天市場では、パソコンの最上位4枠・スマホの最上位6枠がRPP広告に割り当てられています。

楽天SEO対策のゴールはオーガニック検索順位で1位を獲得しキープし続けることです。
絶対的な業界トップを確立している競合がいて1位の獲得が難しい場合でも、できる限り上位を目指しましょう。最低限、楽天内で検索した際に1ページ目に表示される45商品に入ることを楽天SEO対策の目標とします。
楽天でSEO対策が重要な理由
楽天でSEO対策が重要な理由は、オーガニック順位が売上に直結する要素であるためです。
楽天では売上の約70%が楽天サーチ経由と言われています。検索面での露出強化を怠っていたら、売上の70%に相当する機会損失が発生していると言っても過言ではありません。
SEO対策によってオーガニック順位を高めて、検索ユーザーへのインプレッションを増やすことが売上拡大につながります。CTR(クリック率)やCVR(転換率)が変わらなくても、インプレッションに比例して売上は拡大するでしょう。
インプレッション数 | CTR | CVR | 販売件数 | |
---|---|---|---|---|
楽天SEO対策前 | 1,000回 | 10% | 5% | 5件 |
楽天SEO対策後 | 5,000回 | 10% | 5% | 25件 |
また「〇〇が欲しい」と思ってから検索まで行動に移しているユーザーは健在層であり、購入期待値も高いです。一般的に、オーガニック順位が高いほどCVRも高まる傾向にあります。
楽天SEO上位表示のために覚えておきたい3つのポイント

楽天SEO上位表示のために覚えておきたいポイントは次の3つです。
- SEO対策は楽天での適切な商品登録ありき
- キーワード選定が楽天SEOの成否を決める
- 楽天での売上(金額)がSEO順位に大きく影響する
前提知識を理解しなければ、効果的に施策を実行できません。まずは楽天SEO対策の基礎となる内容を把握しましょう。
1. SEO対策は楽天での適切な商品登録ありき
楽天SEO対策で覚えておきたいポイントの1つ目は、適切な商品登録が前提となることです。
商品登録ができていなければ、どれだけ楽天SEO対策を行なっても検索結果に表示されない・施策の効果が減少するなどの可能性があります。
スポーツに例えると、SEO対策は練習に、商品登録は肉体の健康維持に相当します。どれだけ練習に励んでも、暴飲暴食や寝不足によって体のコンディションが悪ければ成果を発揮できません。
SEO対策を行う前に、まずは施策の効果を発揮するための土台を整えましょう。
2. キーワード選定が楽天SEO対策の成否を決める
キーワード選定が成否の鍵を握っていることも、楽天SEO対策の実行前に覚えておきたいポイントです。
楽天に限らず、SEO対策では狙っている検索キーワードで上位表示するための施策を行います。もし検索されない・検索されるが売れないキーワードを狙ってしまっていたら、上位表示できても意味がありません。
また売れやすいキーワードほど競合も熱心に対策してきます。”狙っていないお宝キーワードでたまたま上位表示できて、売上が大きく伸びる”ということはほぼありません。
楽天SEO対策を成功させるためには、売上を見込めるキーワードを選定することが必要です。
3. 楽天での売上(金額)がSEO順位に大きく影響する
楽天では売上金額がオーガニック検索順位に大きく影響します。
前提として、楽天市場における具体的なSEOアルゴリズムは明かされていません。過去の傾向から、売上金額、特に上位表示を狙いたいキーワード経由の売上がSEOに影響すると言われています。
したがっていわゆる楽天SEO対策以外も含めて売上を伸ばすことが、結果的にオーガニック順位の向上・キープに好影響を与えるのです。
SEO対策は広告費を使わずに売上を伸ばすことができ、楽天店舗運営では欠かせない施策です。しかしSEO対策だけにこだわらず、売上拡大に効果のある施策を満遍なく実行することが長期的・安定的な上位表示につながります。
楽天SEO対策の全体図
楽天SEO対策の全体図は、下記のような階層構造になっています。

基本的に”適切な商品登録→キーワード選定→キーワードに合わせた商品ページ最適化→売上アップ対策全般”の順に、ひとつずつクリアしなくてはなりません。
「基本的に」としているのは、商品ページ最適化に終わりはなく、ゆくゆくは売上アップ対策との並行が必要になるためです。またすでにRPP広告などの施策を行なっている場合、ページ最適化と売上アップの順番が逆になる場合もあります。
階層構造を下からクリアしていく意識を持ちつつ、自社店舗の状況を見て最も優先度の高い施策から実行しましょう。
効果的な楽天SEO対策10選
楽天で効果的なSEO対策は次の10個です。
- 商品ページを統合する
- 全商品ディレクトリIDと商品属性を正しく設定する
- サジェストの複合キーワードを活用する
- トレンド/季節系キーワードを活用する
- 商品名やキャッチコピーにキーワードを盛り込む
- キーワードを散りばめながら商品ページを作り込む
- サムネイル画像を改善してクリック率を高める
- 商品ページに動画を活用する
- レビューを集める
- RPP広告などSEO以外の施策で楽天売上を伸ばす
上記のすべてを実施できて初めて楽天SEO対策の合格ラインと言えます。自社店舗で実施できていないものがあれば、必ず確認してください。
1. 商品ページを統合する

効果的な楽天SEO対策の1つ目は商品ページの統合です。
同じ商品なのにサイズやカラーバリエーションごとに異なる商品ページを設けていると、本来は1ページに集約されるはずの評価が分散されてしまいます。売上などの実績を効果的に活用できなければ、楽天SEOで上位表示できません。
またユーザーにバリエーションが少ないと判断され離脱につながります。本来は白・黒の2色展開であるのに、「黒が欲しい」と思っているユーザーが白の商品ページに流入し離脱すると機会損失です。
ひとつの商品で複数のバリエーションを展開している場合、必ずひとつの商品ページに統合しましょう。
2. 全商品ディレクトリIDと商品属性を正しく設定する
効果的な楽天SEO対策の2つ目は、全商品ディレクトリIDと商品属性の適切な設定です。
全商品ディレクトリIDとは | 楽天市場におけるジャンルを設定するためのID。 例:「インテリア・寝具・収納」>「テーブル」>「センターテーブル・ローテーブル」 |
---|---|
商品属性とは | ジャンルの中でさらに商品を細かく分類するための情報。 例:「横幅」「奥行」「高さ」「材質」など |
全商品ディレクトリIDや商品属性は、楽天ユーザーが条件を絞り込んで検索する際に利用されます。適切に設定できていれば、絞り込み検索を利用するほど購買意欲の高いユーザーにアプローチすることが可能です。
また登録情報はSEO評価対象にもなると言われています。具体的なアルゴリズムは非公開となっていますが、検索クエリと一致すると上位表示されやすいなど仮説は立てられるため、適切に設定しておいて損はありません。
2023年4月から開始しているSKUプロジェクトで、従来の「タグID」が「商品属性」に変わっているため注意しましょう。
3. サジェストの複合キーワードを活用する
楽天SEO対策では、サジェストの複合キーワードを活用することも効果的です。
キーワードには「単体ワード(ビッグワード)」「複合ワード(ロングテールワード)」の2種類が存在します。
単体ワード | 複合ワード | |
---|---|---|
キーワード数 | 少ない | 多い |
検索ボリューム | 大きい | 小さい |
上位表示難易度 | 高い | 低い |
キーワード例 | 「テーブル」 | 「ローテーブル ガラス天板 おしゃれ」 |
単体ワードと複合ワードには一長一短あるため、どちらが良い/悪いわけではありません。しかし販売開始初期などページ評価が低いときは、上位表示難易度が低い複合ワードを狙う戦略がおすすめです。
複合ワードを探す際に、サジェストキーワードが役に立ちます。サジェストとは、楽天の検索窓に単語を入力した際に表示されるキーワード群のこと。多くのユーザーが実際に検索していて、ニーズが大きいキーワードが表示されます。

まずはサジェストを利用してニーズの大きい複合ワードから攻略していき、ページ評価が高まったら単体ワードを狙いましょう。
4. トレンド/季節系キーワードを活用する
楽天SEO対策ではトレンド/季節系キーワードを活用しましょう。
「バレンタイン」「クリスマス」「夏」「暖かい」など、トレンドや季節に合わせたキーワードはさまざま存在します。特定のタイミングで検索ボリュームが爆発的に増える一方、数が多いためすべての事業者が漏れなく対策できているわけではありません。
トレンド/季節系の複合ワードで競合よりも優位に立つことができれば、急速な売上拡大が見込めます。トレンドワードによる売上拡大が一時的なものであっても、商品ページの評価が高まれば長期的なSEO対策としても効果的です。
特定の時期にしか需要が発生しないため、常に対策する必要はありません。イベントの2,3ヶ月前から仕込み始めて、複合ワードでの商品ページ評価を高めましょう。競合の対策が甘いキーワードを探すために、継続的なトレンド・需要のリサーチも必要です。
5. 商品名やキャッチコピーにキーワードを盛り込む
効果的な楽天SEO対策の5つ目のポイントは、商品名やキャッチコピーにキーワードを盛り込むことです。
商品名は楽天SEO対策の中でも最も優先度が高い箇所と言えます。上位表示を狙いたいキーワードは必ず商品名に盛り込みましょう。
検索結果画面では商品名が途中までしか表示されないため、強調したいキーワードを前半(左側)に配置することも重要です。ユーザーが実際に検索したクエリが表示されていなければ、求めているものと合致しているかの判断ができません。
たとえばユーザーが「テーブル 高さ調節」と検索し、下記2つの商品が表示された場合を考えてみましょう。
- 商品A:ローテーブル 高さ調節可能 昇降式 高さ30cm〜70cm…
- 商品B:テーブル ローテーブル 折りたたみ式 ガラス天板…
表示されている商品名だけでは、商品Bが高さ調節可能かどうか判断できません。需要が大きい・売上が見込めるキーワードほど、多くのユーザーに表示できるように商品名の前半に盛り込んでください。
6. キーワードを散りばめながら商品ページを作り込む
商品ページにキーワードを散りばめることも意識しましょう。
商品説明文や販売説明文なども楽天SEOの評価対象になっていると考えられます。サジェストやトレンド/季節などから選定したキーワードを散りばめて商品ページを作成しましょう。
ただし単にキーワードを散りばめるだけでは不十分です。CVRを高められるように、商品の魅力をアピールしなくてはなりません。
7. サムネイル画像を改善してクリック率を高める

楽天SEO対策では、サムネイル画像を改善してCTRを高めることも重要です。
CTRの改善は直接的にもSEOアルゴリズムに評価されます。さらに、CTRの改善によって売上が伸びれば、下記の流れで間接的にもSEO評価を高められます。
- サムネイル画像を改善する
- CTRが向上する
- 流入数が増えて売上が伸びる
- 商品ページのSEO評価が高まる
サムネイルの改善は、後述するRPP広告の売上アップにも効果的です。競合他社も参考にしながら、商品の魅力をアピールできてクリックを誘いやすい画像を作成しましょう。
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8. 商品ページに動画を活用する
効果的な楽天SEO対策の8つ目のポイントは商品ページに動画を活用することです。
5G通信の普及や動画SNSの流行により、ECサイトでも動画が重視されるようになりました。
現状では、楽天のSEOアルゴリズムと動画コンテンツとの直接的な関連性ははっきりしていません。しかし動画コンテンツで商品の魅力を伝えたり使い方を解説したりすることで、売上を伸ばして間接的なSEO効果を狙えます。
また将来的に動画コンテンツの内容が楽天SEOアルゴリズムの評価対象となることも十分に考えられます。早いうちに楽天SEO対策に動画を活用することで、競合他社をリードできるでしょう。
9. レビューを集める
レビューを集めることも効果的な楽天SEO対策のひとつです。
レビュー数や平均評価は楽天SEOにおける評価項目のひとつと言われています。実際、楽天でSEO上位表示されている商品を見るとレビュー数100件以上・平均評価★4以上のものが多いです。

SEOを抜きにしても、レビューを改善することでCTRやCVRの向上が期待できるためやっておいて損はありません。件数や平均評価はジャンルによるため画一的な目安はありませんが、SEO上位表示されている商品と比較して自社が劣っている場合には優先的に対策しましょう。
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10. RPP広告などSEO以外の施策で楽天売上を伸ばす
楽天SEO対策で効果的な最後の施策は、SEO以外の方法で売上を伸ばすことです。
楽天のSEOアルゴリズムでは売上金額の大きい商品ページほど高く評価されます。RPP広告を用いて上位表示を狙っているキーワード経由での売上を伸ばすことができれば、楽天SEOにおいて大きな追い風となります。
RPP広告だけではなく、クーポンやメルマガなども実施しましょう。複数の流入経路を作って売上を分散させておくことで、競合の増加や手法の変化に対するリスクヘッジとなります。
ただしRPP広告やメルマガなどの場合、人件費以外の費用が発生します。利益率を見て売上の割合を調整しながら進めることが重要です。
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まとめ|楽天SEO対策は全体像の把握から始めよう
本記事では楽天SEO対策の概要や知っておくべき考え方、効果的な施策10選などを解説しました。
楽天SEO対策は、広告費を使わずに売上の70%を占める検索ユーザーにアプローチできる手法です。楽天市場で売上・利益の拡大を目指すのであれば必須と言えます。
しかしジャンルによっては数百と存在する競合店舗で上位の数枠を奪い合うため、付け焼き刃では通用しません。基礎を押さえたうえで着実に施策を実行していくことが必要です。楽天SEO対策に取り組む際は、まず全体像の把握から始めましょう。
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