「CTAボタンを設置すると具体的にどのような効果があるの?」
「成果が上がるCTAボタンをつくるには何を意識すれば良いかわからず困っている」
「他社のCTAボタン改善による成功事例があれば知りたい」
ECサイトで設置するCTAボタンについて、上記のような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。CTAボタンは、ECサイトに限らず多くのWebページで設置されている「ユーザーに取ってほしい行動を促す」画像やテキストです。ただし、CTAボタンを設置するだけでは売上アップにつながらず、考慮しなければならないポイントがあります。
そこで本記事では、CTAボタンを作る際に必要な要素や押さえておきたいポイントを解説します。CTAボタンを工夫することでECサイトの売上をアップさせたい方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
CTAボタンとは?CVボタンとの違いについても解説
配置や色味の工夫が施されたCTAボタンは、商品の購入や自社サービスの申込を促します。ECサイトを閲覧していて、思わずボタンをクリックしてしまった経験があるはずです。
言葉は聞いたことがあるものの具体的には理解できていない方向けに、まずはCTAボタンについて詳しく解説します。
1. CTAボタンとは
CTAとは英語でCall To Action(コール トゥ アクション)の略で、ユーザーの行動を促す手法です。CTAボタンはユーザーの行動を促すために設置するボタンリンクを指しており、CTAとほぼ同じ意味で使われています。
商品の購入やサービス申込、BtoB商材における資料ダウンロードなど多様な使い方があります。CTAボタンの設置は、ページを訪れたユーザーの行動促進につながるため、獲得件数や売上アップに効果的な施策です。
ECサイトの売上アップにつながる施策は、関連記事の「【保存版】ECサイトの売上をアップさせる施策10選!成功事例も紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
2. CVボタンとの違い
CVボタンは購入や申込など、サービス利用を促すためのボタンです。そのためボタンをクリックした際にカートへの商品追加や、問い合わせ情報の入力画面に遷移させます。一方でCTAボタンは、行動を促すという意味ではCVボタンと一緒です。
ただし購入や申込につながらない別ページへの誘導など、CVへ直結しない行動を促すものも含まれます。例えば特定のテーマを取り扱ったページから、別のページへ遷移させるケースです。そのためクリックすると購入や申込につながる場合は「CVボタン」でも「CTAボタン」でも、どちらの呼び方でも間違いではありません。
CVRを高めるCTAボタンをつくる5つの要素
CVRが高まるCTAボタンをページへ設置するには、考慮したい要素が大きく分けて5つあります。CTAボタンをただWebページに設置するだけでは、ユーザーにクリックしてもらえません。これから紹介する5つの要素を押さえておくことで、CVRを高めるボタンの運用が可能になります。
1. サイズ
新たにCTAボタンをつくってページへ設置する際は、サイズが非常に重要です。一目でボタンだとわかるようなサイズにすることで、ユーザーの目につき行動へ移しやすくなります。
「PCでカーソルを合わせやすいサイズ」「スマートフォンでタップできるサイズ」にそれぞれ調整することで利便性が向上します。またPCならクリック、スマートフォンならタップといった、各デバイスごとにアクションしやすいサイズへ変えるのも効果的です。
2. デザイン(色)
ECサイトのCVRを高めるためには、デザインを工夫しましょう。一般的には目立つ色にすることでユーザーの視線を引き付けられるため、行動を促しやすくなります。
ECサイトにおいては行動を促すイメージのある緑や、暖色系のオレンジといった色を使用するケースが多く見られます。一方でサイトのトンマナ次第では違和感がでてしまうため、サイト全体で統一感を意識することが重要です。
3. テキスト
CTAボタンに導入するテキストは、CVRを高めるのに重要な要素です。テキストを考える際は、企業目線で取ってほしい行動よりも、ユーザー目線でメリットがある言葉を選びましょう。なぜなら企業目線での訴求が強いと、意図的に誘導されていると不信感を抱かせてしまうからです。
例えばBtoBサイトにおける「資料請求」であれば「無料でダウンロード」と言い換えることで、ユーザーにとってメリットを感じやすく、嫌悪感を持たれにくくなります。またマイクロキャッチコピーのように、ボタン文言の近くにテキストで補足する方法も効果的です。
例えば「無料でダウンロード」というボタン文言に対して「100社以上の導入実績」などメリットを補足するような見せ方にすることで、よりユーザーの行動を促せます。
4. 形状
形状の工夫によってCTAボタンのクリック率が高まり、サイト全体のCVRを向上させるケースがあります。ボタンにはさまざまな形がありますが、ECサイトでは角丸の形状が一般的です。角丸のデザインを取り入れることで、CTAボタン内の文言に視線が向きやすくなるからです。
また角丸は四角や円柱と比べて、柔らかい印象を持ちやすい特性があります。ユーザーに与えたい印象に合わせて、CTAボタンの形状を工夫しながら作成しましょう。
5. アニメーション
ボタン自体にアニメーションをつけることで、ユーザーの視線を集めやすくなります。画面上でボタンが動くことにより、自然と意識が向きやすくなるからです。
CTAボタンに使用されるアニメーションの主な動作は、以下のとおりです。
- ボタンが揺れる
- ボタンが光る
- カーソルをボタンに合わせると拡大する
最初からアニメーションを設置するケースの他に、ボタンにマウスオーバーしたら動作する設定があります。CTAボタンへのアニメーション設置は、クリック率向上が期待できるため取り入れたい施策の1つです。
CTAボタンの設置でよりコンバージョンを増やすための3つのポイント
CTAボタンを設置してコンバージョンを増やすには、いくつかポイントがあります。ボタンをつくるだけでは数字の改善につながらないため、事前に確認しておきましょう。
1. 流入数が多いページに設置する
CTAボタンをサイト上に設置する際は、流入数が多いページでなければ期待しているほどの効果を得られません。また流入数が少ない状態では、CTAボタンの効果を正しく判断することも難しいです。
そのため、効果検証を行う際は流入数が多いページにCTAボタンを設置しましょう。仮にCTAボタンを設置したいページの流入数が少ない場合は、集客施策に力を入れる必要があります。
2. 設置場所を工夫する
CVRを高めるためにはCTAボタンだけでなく、設置する位置も重要です。ユーザーがページを訪れた際にスクロールしない状態で最初に表示されるファーストビューや、説明を読み終えた後に行動を促すコンテンツ下部への設置は必須です。
記事LPのように文章が長い場合は、コンテンツの途中にボタンを設置することで、購入意欲が高まったユーザーの行動を促しやすくなります。一方でCTAボタンが多すぎると、押し売りの印象が強くなってしまい、ユーザーに嫌悪感を抱かれてしまうため注意が必要です。
3. 分析と検証を繰り返す
CTAボタンは設置して終わりにするのではなく、数値の分析と検証を行うことが重要です。サイトによってデザインやページの構成が異なるため、CTAボタンの最適解は変わります。他社の成功事例を試すだけでなく、きちんと数値を分析したうえで自社のサービスやデザインに合うボタンを見つけましょう。
またCTAボタン自体のクリック率が高くても、その後の行動につながらない場合は遷移先のページや、集客経路に問題があります。そのためCTAボタンだけでなく、クリックしたあとに進むページや流入施策と併せて分析を行いましょう。
ECサイトの集客手法については、関連記事の「【徹底解説】ECサイトの集客に効果的な手法5選!成功事例も紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
CTAボタンの改善で利用者を増やした3つの成功事例
ここではCTAボタンの改善によって、自社サイト内での利用者が増えた事例を紹介します。参考になる部分は、積極的に取り入れていきましょう。
1. Amazon
さまざまな商品を取り扱っているAmazonでは、シンプルな訴求にすることで利用者を増やしています。商品ページに「今すぐ買う」「カートに入れる」という2つのボタンがあり、それぞれボタンがあることをわかりやすいデザインにしています。
どちらともユーザーの行動を促し、直接コンバージョンにつながる施策です。そのためCTAボタンがあることで、コンバージョンが増えやすい設計になっています。
また書籍においては「サンプルを読む」といったボタンを用意しており、試し読みできるようにすることで、購入へつなげる工夫がなされています。
2. SOELU
オンラインフィットネスのサービスを提供しているSOELUは、CTAボタンを工夫したことで数値を改善しています。「100円でお試しする」という文言にすることで「少額で始められるなら試してみようかな」という気持ちにさせているのが特徴です。
行動ハードルを下げることで、クリック率を高めています。またLINE登録を誘導するボタンにおいても「カンタン30秒」という具体的な数字を入れることで、手軽さを訴求しています。
3. IKEA
ベッドや生活雑貨など幅広い商品を取り扱っているIKEAでは、ボタンのサイズやデザインを工夫することで、ユーザーの行動を促しています。ボタン内に「あなたと家のニーズやスタイルを考えたデザイン」などのキャッチコピーを取り入れているのが特徴です。
ユーザー目線で見た際に、クリックできる領域が広がり目に留まりやすくしています。また「それゆけ新生活」といった、季節要因を取り入れたキャッチコピーと組み合わせることで、クリック率を高めています。
ECサイトのコンバージョンを上げる施策ならFORCE-R
CTAボタンで数値の改善を図る際、データの集計方法や自社サイトのデザインに合うように考えながら実装することは、決して簡単ではありません。CTAボタンのデザインを改善して、ECサイトのコンバージョン件数を増やしたい場合は、ぜひFORCE-Rへご相談ください。
FORCE-RならEC業界での取り組み実績が豊富であるため、他社の事例をもとに根拠のある提案や数値分析のサポートが可能です。またコンサルティングサービスを行っているため、CTAボタンの改善はもちろんのこと、ECサイトの現状を踏まえて売上アップにつながる施策も提案できます。
コンサルティングサービスで受けられるサービス内容については、関連記事の「ECコンサルの主な5つのサービス内容!依頼前の準備と選定時の確認ポイントも紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|CTAボタンを工夫して自社サイトのCV数を改善しよう
CTAボタンはユーザーの行動を促す要素であるため、設置して改善を行っていくことでCV数の増加が期待できます。ただ提供しているサービスは企業ごとに違うため、他社の成功事例を取り入れるだけでは数字改善につながりません。
CTAボタンを改善して、今よりもECサイトの売上を伸ばしたい方はFORCE-Rへご相談ください。FORCE-RならCTAボタンの改善案や数値集計のサポートだけでなく、自社ECサイトの課題を突き止めて、売上をアップさせる施策の提案が可能です。豊富な経験とECサイトに関する知識を持った専任のコンサルタントが、売上を伸ばすために全力でサポートいたします。