楽天LINE公式アカウントは、メルマガと並びユーザーと直接コミュニケーションを取れる手段です。メルマガに比べて開封率が高く、ユーザーとの距離感も近いため、出店者にとって非常に重要なマーケティングツールといえます。
本記事では、楽天LINE公式アカウントのメリット、友達登録者数を増やす具体的な方法、そして効果的な配信方法を紹介します。ユーザーとの信頼関係を築き、より効果的な販促活動を展開したい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
楽天LINE公式アカウントとは?

楽天LINE公式アカウントを活用すれば、コミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、ユーザーと直接やり取りできます。
楽天市場のプラットフォームを介さずに情報を発信できるため、店舗への呼び込みやセールの告知、信頼関係の構築などに効果的なツールです。
R-SNSのサービスのひとつ
R-SNSは、楽天市場出店者向けの有料オプションサービスです。4つのSNSと楽天市場店舗公式アカウントとの連携が可能で、月額3,000円(税抜)で利用できます。
R-SNS | |
月額利用料 | 月額3,000円(税抜) |
連携可能なSNS | LINE公式アカウントInstagramFacebook楽天ROOM |
通常、楽天市場からSNSへの誘導は禁止されていますが、R-SNSを利用すれば楽天市場内や同梱物でSNSアカウントへ誘導することが可能です。
また、店舗管理システム(RMS)とSNSを連携させ、配信対象者の絞り込みやフォロワーの反応も分析できます。
ただし、R-SNSを利用するためには、楽天市場専用のSNSアカウントを作成しなければなりません。
【参考】https://force-r.co.jp/column/column-6374/
プランによっては月額利用料が発生する
楽天市場専用のLINE公式アカウントを利用する際は、LINE公式アカウントのプランを選択します。
このプランは、公式アカウントを利用する店舗が「LINEヤフー」と契約するもので、R-SNSとは別に設定が必要です。LINE公式アカウントの料金は、R-SNSの月額利用料とは別途発生する点に注意しましょう。
プラン | 月額料金 | 無料メッセージ通数(月) |
コミュニケーションプラン | 月額0円(税抜) | 200通まで |
ライトプラン | 月額5,000円(税抜) | 5000通まで |
スタンダードプラン | 月額15,000円(税抜) | 30000通まで |
【出典】https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/
プランごとに、毎月無料で配信できるメッセージの通数が異なります。無料プランから始めることも可能なため、店舗の規模や利益に合わせて選択しましょう。
また、選択したプランによっては、対象者を絞り込んで配信していく必要があります。
楽天LINE公式アカウントを使うメリット

店舗とユーザーが1対1でやり取りできる手段は「メルマガ」と「楽天LINE公式アカウント」の2つしかありません。メルマガよりも開封率が高く、ユーザーとの距離が近い楽天LINE公式アカウントならではのメリットがあります。
店舗にとって貴重なアプローチ手段となるため、積極的に活用しましょう。
ユーザーと店舗が直接やり取りできる
楽天LINE公式アカウントでは、LINEのトーク機能を使って、楽天店舗とユーザーが直接やり取りできます。
商品に関する相談や返品交換に関する問い合わせなどをトーク画面で受け付けることもでき、スピーディーな対応が可能です。チャット形式で会話のラリーができるため、ユーザーの声を具体的に聞き、商品やサービスの改善に活かせます。
また、双方向でのコミュニケーションや、継続的な情報発信を通じて、ユーザーとの信頼関係を構築できる点もメリットです。ブランドへのロイヤリティ向上や、ファン化の促進につながるでしょう。
店舗へのアクセス増加が期待できる
楽天LINE公式アカウントの友達が増えるほど、多くのLINEユーザーからのアクセスが期待できます。
楽天の広告では、楽天市場に訪問した人にしかアプローチできません。SNSを利用すれば、楽天市場を訪問していないユーザーも自店の商品ページやショップページに呼び込むことが可能です。
楽天LINE公式アカウントに登録したユーザーは、楽天市場内から自店へ流入する人よりも自店への興味関心が高いため、効率的に集客できるでしょう。
【参考】楽天市場でアクセス数を増やすには?実践しやすい集客施策7選
リピーター獲得につながる
楽天LINE公式アカウントに友達登録しているユーザーは、すでに店舗や商品に関心があるため、次の購入につながりやすい点が特徴です。
店舗のラインナップや商品の活用方法など、ユーザーが関心を寄せる情報を定期的に配信し、ユーザーとのつながりを維持しましょう。クーポンの配布やセール情報などの、お得に購入できるタイミングを告知して、ユーザーに購入するきっかけを与えることが重要です。
タイミング良く提案すれば、自社商品がユーザーの選択肢に残りやすくなり、まとめ買いやリピート購入につながります。
【参考】楽天市場のリピートを増やすCRM施策5選|売上拡大のコツも解説
商品やセール情報を告知できる
楽天LINE公式アカウントを活用することで、店舗はユーザーに商品やセール情報を直接告知できます。お得な商品や注目商品を紹介し、商品ページやショップページへのアクセスを増やしましょう。
イベントの事前告知を行うことで、自店へのアクセスを促し、コンバージョンへとつなげられます。リソースが限られている場合は、お買い物マラソンや0と5のつく日、楽天スーパーセールなど、売上への影響が大きい情報の告知から始めるとよいでしょう。
新規ユーザーへのアプローチが可能
楽天LINE公式アカウントは、自店から購入したことがないユーザーにもアプローチできる、数少ない手段のひとつです。楽天市場のプラットフォームを訪れないと接触できない広告や、過去に購入したユーザーにしか配信できないメルマガよりも広範囲にリーチできます。
LINE公式アカウントに登録したユーザーにクーポンを配布し、初購入につなげるなど、新規ユーザーが商品を購入しやすい流れを作ることが重要です。
新規ユーザーの獲得は、楽天市場内での店舗シェア拡大や競合他社との差別化に役立つため、ぜひ活用しましょう。
楽天LINE公式アカウントの友達を増やす方法

楽天LINE公式アカウントの運用において最初の課題となるのが、友達登録者数を増やすことです。LINE公式アカウントのユーザー認知を高め、登録してもらうための施策が重要となります。
LINE限定クーポンを配布する
友達登録をしてくれたユーザーにクーポンを配布しましょう。
ユーザーは、メリットがなければLINE公式アカウントに登録しません。そのため「楽天LINE公式アカウント限定」のクーポンを用意することで、LINE登録の動機を作る必要があります。
クーポンは「公式LINEの友達追加で〇〇円OFF」や「〇〇%OFF」のような内容がおすすめです。
【参考】楽天クーポンの発行方法や効果的な活用は?RaCoupon徹底解説
楽天市場のページ内にバナーを設置する
ショップページや商品ページの目立つ位置にバナーを設置する方法も、友達登録者数を増やすのに有効です。バナーのほうがテキストよりも視認性が高く、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。
このとき、バナーをタップしたら友達登録の画面に遷移するようリンク先を設定しましょう。ユーザーの操作を簡単にすることで、操作途中での離脱を防げます。
また、商品発送時にLINE公式アカウントの登録画面へ遷移するQRコードを記載した紙を同梱したり、メルマガで紹介したりする方法もおすすめです。登録者獲得のためには、ユーザーの目につきやすいところで楽天LINE公式アカウントの存在をアピールする必要があります。
楽天LINE公式アカウントの効果的な配信方法

楽天LINE公式アカウントの登録者に有益な情報を配信したとしても、それだけで売上やロイヤリティ向上に直結するわけではありません。ユーザーが配信内容に興味を持たなかったり、読みにくいと感じたりすれば、いつでもブロックされてしまうおそれがあるからです。
継続して配信を読んでもらうためには、効果的な配信を行うポイントを押さえておく必要があります。
テキストは短く、わかりやすくする
多くのユーザーは、スマートフォンでLINEを利用しています。
受信したメッセージが、画面を埋め尽くすような長い文章だと、内容を読まずに画面を閉じてしまうかもしれません。短いメッセージのほうが、ユーザーが内容をすぐに理解でき、最後まで読んでもらえる可能性が高まるでしょう。
特に、忙しいユーザーにとっては、長文よりも短文のほうが受け入れやすく、気軽にチェックできます。直観的に理解できるよう、配信するテキストは最小限にする工夫を取り入れましょう。
テキストと画像を効果的に組み合わせる
LINE公式アカウントでは、テキストに加えて画像の配信が可能です。画像は瞬時に注目を集め、メッセージの印象を強める効果があるため、テキストと画像をバランス良く組み合わせて配信しましょう。
画像付きのメッセージは、テキストのみのものに比べて伝達力が高まり、エンゲージメント率が上がる傾向があります。また、複雑な情報も、適切な画像を使用すれば簡潔に伝えることが可能です。
複数の訴求はカードメッセージを活用する
LINE公式アカウントの配信では、複数のカード型メッセージを横並びに配置するスライド形式のフォーマットを使用可能です。
スマホの小さい画面で長文や複数の施策を連続して配信すると、メッセージがすぐに流れてしまいます。情報を整理して横に並べることで、視認性が向上し、見やすくなるでしょう。
「LINE限定クーポン」「新商品の紹介」「セールの告知」といった複数の訴求をする際は、カードメッセージの活用がおすすめです。
配信対象者を適切に絞り込む
配信内容に合わせて対象者を絞り込み、興味関心の高いターゲットに配信しましょう。
LINEはコミュニケーションを目的としたアプリです。そのため、配信内容が自分に関係ないと感じたユーザーは、最後まで読まない可能性があります。
登録者全員への一斉送信だけでは効果が薄れるため、年齢や性別、購入履歴などをもとに絞り込み、ユーザーの興味関心にマッチする内容を配信することが重要です。
配信のタイミングを最適化する
LINE公式アカウントからメッセージを配信する際は、楽天市場へのアクセスが高まるタイミングを狙いましょう。特に、イベントやセール、カレンダー行事で需要が高まる時期の配信が効果的です。クーポンやおまけ、期間限定のセール品などで特別感やお得感をアピールすると、売上につながりやすくなります。
また、多くのユーザーがスマートフォンをチェックするタイミングは、通勤時間や休憩時間、家事が一段落したときです。ユーザーがLINE配信を見やすい時間帯を狙うことで、反応を取りやすくなるため、より効果的な時間を検証しながら配信を行いましょう。
楽天LINE公式アカウントの配信タイミング例 | |
楽天市場のイベントやセール | 毎月0と5の付く日お買い物マラソン楽天スーパーセール など |
カレンダー行事やギフト | クリスマスお中元母の日 など |
時間帯 | 通勤時間昼休憩夕食後 など |
楽天LINE公式からのコンバージョンを高めるには

どれだけLINEの内容を強化しても、遷移先の商品ページやコンテンツが充実していなければコンバージョンにはつながりません。想定よりもコンバージョンが悪い場合は、LINEの配信内容やタイミングだけではなく、商品ページのクオリティもチェックする必要があります。
「LINE配信をしていれば売上が伸びる」わけではないことを、しっかりと理解しておきましょう。
また、ユーザーにとって有益でない情報を配信すると、ブロックされたり、ミュートにされたりして、開封率が低下するリスクがあります。LINE経由でのコンバージョンが低い場合、遷移先のコンテンツがユーザーにとって本当に価値があるかを見直すことが重要です。
FORCE-Rでは、LINE経由で売上の3~5%を獲得した実績があります。LINE公式アカウントの配信は、しっかりと取り組めば売上アップに大きく貢献する施策です。質の高い配信を心がけ、売上拡大を目指しましょう。
まとめ|楽天LINE公式アカウントを活用して売上をアップさせよう

楽天LINE公式アカウントは、ユーザーとのコミュニケーションを通じて信頼関係を構築するための貴重な手段です。効果的に活用し、新規顧客やリピーター、ファンを着実に獲得していきましょう。
FORCE-Rでは、楽天LINE公式アカウントの友達登録数を、1カ月で0人から100~200人に増やした成功事例もあります。「友達登録者数がなかなか増えない」「売上につながらない」といった悩みをお持ちの方は、ぜひFORCE-Rへご相談ください。お客さまの状況に合わせたコンサルティングや運営代行のサポートを提供いたします。