ECサイトを立ち上げる手順を7つのステップで解説!構築方法5選と注意点を4つ紹介

「自社ECサイトを立ち上げるために何をすればいいの?」
「初心者でもECサイトを立ち上げることはできるの?」
「ECサイト立ち上げを依頼したら費用がいくらかかるのか知りたい」

このようなお悩みはないでしょうか。ECサイトの立ち上げには様々な方法があり、それぞれ手順や費用などが異なります。選択する方法によっては、想定以上に時間やコストがかかるので要注意です。

そこで本記事では、ECサイトを立ち上げる方法と手順について解説します。期間や費用・構築時の注意点も理解できる内容になっているので、ECサイトの立ち上げを検討している企業の担当者さまは、ぜひ参考にしてください。

自社ECサイトの運営で必須な7つのチェックリスト

無料で資料を受け取る

自社ECサイトの運営で必須な7つのチェックリスト

無料で資料を受け取る

ECサイトの立ち上げ方法5選

立ち上げ方法によって、初期費用やECサイトのカスタマイズの自由度に差が出てくると言われています。 そのため、 目指しているECサイトにマッチした立ち上げ方法を検討することが大切です。ここでは、ECサイトを立ち上げる方法を5つ紹介します。

1. ASP

ASPとは、ECサイトの立ち上げに必要なシステムをインターネット経由でレンタルできるサービスです。ASPの例としては「Shopify」「BASE」が挙げられます。

ソフトを購入する必要がないため初期費用を抑えられる点や、素早くECサイトを立ち上げられる点がメリットです。一方で、カスタマイズの自由度は低いとされています。

柔軟に変更できるような自由度の高いECサイトを計画している場合は、ほかの立ち上げ方法を検討することをおすすめします。

ASPについては関連記事の「ASPカートとはECサイトの構築システムを提供するサービス!導入効果とおすすめを紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

2. オープンソース

オープンソースとは、インターネット上に無料で公開されているソフトウェアを土台にして、ECサイトを立ち上げる方法です。専門知識があれば自由度の高いカスタマイズが可能であり、初期費用を抑えながら比較的素早くECサイトを立ち上げられます。

一方で、専門知識を持つ人材が求められる点に注意が必要です。また、公開されているソフトウェアを使うためセキュリティ面に懸念があります。別途コンサルを依頼するなどしなければ、構築時のサポートも受けられません。

オープンソースを使ってECサイトを立ち上げる場合は、社内でトラブルなどに対応できる体制を整える必要があります。

3. パッケージ

パッケージとは、ECサイトの立ち上げに必要な機能が含まれたソフトウェアです。ベンダー(提供会社)からパッケージを購入して、ECサイトを立ち上げます。

カスタマイズの自由度が高く、ECサイトのコンセプトを実現させやすい点がメリットです。パッケージを利用すれば、豊富な実績とノウハウを持つベンダーから、ECサイトの立ち上げについて適切なアドバイスを受けられます。 また、パッケージはセキュリティシステムが強固であるため、安全性が確保できるのも大きなポイントです。

ただし、パッケージを利用するには費用がかかります。初期費用がかかったとしても、ECサイトを柔軟にカスタマイズしたい場合におすすめです。

パッケージについては関連記事の「ECパッケージとはECサイトに必要な機能が揃ったシステム!選定時の比較ポイント3点も紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

4. フルスクラッチ

フルスクラッチとは、コンピューター言語を用いて、自社でシステムをゼロから開発する方法です。最も自由度が高い方法であり独自性の高いECサイトが作れるため、デザイン性や機能面で競合との差別化が図れます。

デメリットとしては、システムを開発するため、高度な専門知識が必要になるうえ、多くの時間と費用がかかる点が挙げられます。結果的に自社への負担が大きくなるため、費用対効果が得られるかを十分に検討してください。

5. ECモール

ECモールとは楽天市場のように、1つのWebサイトに複数のショップが出店する形式のECサイトです。既に完成しているECサイトに出店するため、初期費用を抑えられます。また、ECモール自体が高い集客力を持っています。ECモールの利用者が自社ショップを目にする機会が増えるため、集客にかかる負担を軽減可能です。

一方で、独自のサービスを実装できない点や、ECモール内でほかのショップと競合してしまう点に注意が必要です。

ECサイトを立ち上げる手順7ステップ

ここでは、ECサイトを立ち上げる手順を紹介します。実際に立ち上げていくイメージを膨らませながら確認してください。

1. ECサイトのコンセプトを決める

まずは、ECサイトのコンセプトを決めることから始めましょう。コンセプトが定まることで、ECサイトのターゲットやデザインが明確になります。

具体的には、以下のようなコンセプトを決めます。

  • どんなECサイトにしたいのか
  • 誰に、どうやって売るのか

明確なコンセプトを決めることで、事業の目的に沿った統一感のあるECサイトが構築可能です。コンセプトに沿ってデザインやインターフェイスを整えることで、ユーザーが必要な情報や商品をすばやく見つけられる利便性の高いECサイトとなります。

自社の強みを顧客目線や客観的視点で分析するためには、関連記事「4C分析と3C分析の特徴と違いを解説!それぞれの構成要素と実施する手順も紹介」で解説している手法が最適です。ぜひ参考にしてください。

2. 要件定義

要件定義とは、ECサイトの機能やデザインなどの条件を、自社と開発者との間で認識の齟齬が生まれないよう明確に決めることです。後になって「この機能が欲しかったのに……」と後悔することがないよう、しっかりと業務フローをイメージすることが重要です。

定義した要件をもとに、開発側と打ち合わせを進めます。ここで開発の予算と期間の擦り合わせを行うと、後の流れがスムーズになります。

3. 構築方法・決済サービスの選定

ECサイトは構築方法によって、費用やカスタマイズの柔軟性が異なります。そのため、自社で定義したECサイトのコンセプト・要件を実現できる構築方法を選定することが大切です。

また、この段階で決済サービスも選定しましょう。ECサイトの決済サービスには、主に以下の方法があります。

  • クレジット決済
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • 代金引換
  • 後払い決済
  • 銀行振込

豊富な決済サービスを利用可能にすれば、ユーザーの選択肢が増えるため離脱防止につながります。ただし、決済サービスを増やすと初期費用が必要となり、管理の手間もかかるため注意が必要です。

4. サイトデザイン制作

ECサイトのデザインを、コンセプトにマッチしたものになるように制作していきます。EC サイトのデザインには、構築方法ごとにカスタマイズの自由度が異なります。

そのため、ECサイトのデザインにこだわる場合は、ASPやECモール以外のカスタマイズの自由度が高い構築方法を選ぶのがおすすめです。使い勝手の良さや見やすさを考慮し、ユーザーにとって利便性の高いECサイトを目指しましょう。

5. 商品登録・カートシステム設定

ECサイトで販売する商品を、カートシステムに登録します。カートシステムとは、ECサイト上での商品購入に必要となる機能を備えたソフトウェアです。商品登録設定を間違えると、サイトに表示されている商品が実際の商品と異なるなどトラブルにつながる恐れがあります。

カートシステムの設定が分からなくなった場合は、設定をサポートしてくれる会社を探すことをおすすめします。

なお、カートシステムについて知りたい方は関連記事の「カート機能とは?ECカートシステムを選ぶ際のポイントや有料版と無料版の機能の違いも解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

6. テスト注文

準備が整ったら、オープン前のテスト注文を実施します。実際にユーザーの導線に沿って操作を行い、問題なく受発注ができているかを確認します。確認する項目は、以下のとおりです。

  • 導線はスムーズか
  • 決済のデータ処理は正確か
  • スタッフ間の連携がとれているか

テスト注文に問題がなければ、いよいよECサイトのオープンは目前です。

7. オープン

ECサイトをオープンしても、すぐに多くのユーザーが訪問してくれるわけではありません。ECサイトオープンの告知をSNSやメールで発信したり、プレスリリースを行ったりして集客活動を行う必要があります。

オープン後は売上を伸ばすために、ユーザーの満足度を高める施策を行っていきましょう。

ECサイトの立ち上げにかかる期間・費用

ここでは、立ち上げに必要な期間と費用を確認していきます。目標とするECサイトを立ち上げるために、スケジュールや予算を立てる際の参考にしてください。

1. 期間【1ヶ月以上】

ECサイトの立ち上げにかかる期間は、デザインやカスタマイズによりますが、ASPを利用する場合で一般的に1ヶ月程度と言われています。

オープンソースやパッケージで立ち上げる場合は、自社ECサイトにマッチしたカスタマイズを実施する必要があるため、期間は3ヶ月〜半年を見込んでおきましょう。ゼロからシステムを開発するフルスクラッチの場合は、立ち上げに数年かかるケースがあります。

2. 費用【数10万円〜】

費用面については、簡単なECサイトの立ち上げであれば数10万と見込んでおきましょう。ブランディングや運用などのサポート業務を受ける場合、月額で数10〜数100万円程度が相場とされています。

また、ECサイトを立ち上げてからの集客コストも見込んでおく必要があります。売上の目標額を明確にして、集客にかける予算を決定しましょう。

ECサイトを立ち上げる際の4つの注意点

EC サイトの立ち上げにおいては、 注意すべき点を事前に知っておくことで失敗や損失を未然に防げます。

ここでは、ECサイトを立ち上げる際の注意点を4つ紹介します。ご自身で対処が難しい場合は、サポートしてくれる会社を利用することをおすすめします。

FORCE-R お問い合わせはこちら >>

1. ランニングコストを予算に組み込んでおく

ECサイトには立ち上げ時の初期費用だけではなく、サイト運用のためのランニングコストがかかります。ランニングコストの例は、以下のとおりです。

  • サーバー・メンテナンスなどのシステムの管理費
  • 物流にかかる費用
  • 広告費などの集客コスト

中小企業を対象とした経済産業省の「IT導入補助金」制度を利用して、予算を検討することもおすすめです。ECサイトの立ち上げを計画する段階で、ランニングコストを予算に組み込むことを忘れないよう注意しましょう。

ランニングコストの具体的な目安については関連記事の「ECサイトにかかるランニングコストの維持費・運営費について解説!費用を抑える3つの方法も紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

2.  万全なセキュリティ対策を整える

ECサイトはユーザーの個人情報を扱うため、万全なセキュリティ対策を整える必要があります。万が一ハッキングを受けると、ユーザーに被害が及ぶとともに、ECサイトの運営停止を余儀なくされる恐れがあります。

具体的なセキュリティ対策は、以下のとおりです。

  • システムを適切にアップデートする
  • ECサイトへのアクセス権限を厳重に管理する
  • セキュリティの高いカートシステムを採用する
  • ユーザーの個人情報を厳重に管理する
  • セキュリティサービスを導入する

セキュリティを高める施策を実施して、安全性の高いECサイトを目指しましょう。

3. カスタマイズしやすい構築方法を選ぶ

ECサイトを立ち上げる際に、カスタマイズしやすい構築方法を選ぶこともポイントです。独自性の高いECサイトは他社サイトと差別化できるため、中長期的な視点で売上の維持・増加が期待できます。

そのため、将来的な機能の変更・追加を考慮すると、カスタマイズの自由度が高い構築方法が有利です。カスタマイズの自由度が高い構築方法を選ぶと初期費用が高くなる傾向にありますが、長期的なECサイトの改修費用を抑えられます。

4. 在庫管理や物流などの体制確立

ECサイトは、実店舗とは違いユーザーと対面することはありません。信頼を得るためには、注文を受けたら素早く正確に商品をユーザーに届けることが求められます。そのため、在庫管理や物流などの体制を確立させることが重要です。体制が整っていない場合、次のようなトラブルが予想されます。

  • 商品を梱包するための資材が不足している。
  • 出荷、集荷体制が整っておらずユーザーに届けられない。
  • 商品が実店舗で売れてしまったため、在庫が無くなった。

万が一トラブルが起きてしまった際の対応を、マニュアルを作成して共有しておくことが重要です。

ECサイトを立ち上げたら集客に取り組みましょう

売上を伸ばすためには、立ち上げたECサイトへの集客が重要です。ECサイトの集客には様々な方法があり、それぞれに特徴があります。自社ECサイトのコンセプトや商品に適した集客方法を検討して、売上アップにつなげましょう。

ECサイトの集客については関連記事の「【徹底解説】ECサイトの集客に効果的な手法5選!成功事例も紹介」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ|ECサイトの立ち上げはサービスの利用がおすすめ

ECサイトを立ち上げる際は、まずは自社のコンセプトに合った構築方法を選びましょう。立ち上げにかかる期間と費用を把握し、無理のないスケジュールと予算を組むことが大切です。注意点を押さえつつ手順に沿って作業を進めて、理想とするECサイトを立ち上げましょう。

そしてECサイトの運用開始後は、集客に取り組み売上アップを目指します。「ECサイトを立ち上げる手順がよくわからない」「自社ECサイトに適した構築方法を選べない」とお悩みの方は、お気軽にFORCE-Rにお問い合わせください。専門的な知識と豊富な実績をもとに、お客様のECサイトの立ち上げをサポートいたします。

自社ECサイトの運営で必須な7つのチェックリスト

無料で資料を受け取る

FORCE-R お問い合わせはこちら >>


記事を書いた人

アバター画像

執行役員 WEBコンサルティング事業部 ECグループ

本多 一成

EC事業会社にて、Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングの運営、物流・CSなどに携わる。その経験をもとに、各モールのコンサルタントとしてFORCE-Rに従事。楽天市場が得意。担当案件では前年比200%の売上達成した実績も。

記事カテゴリー

Amazon
EC
SEO
Web広告
Yahoo!ショッピング
セミナー
楽天市場

人気記事ランキング

TOP