FORCE-R株式会社は、業界初の「消費者の声」を活用したEC支援サービス「Commerce INSIGHT」を提供しています。
我々FORCE-Rに相談をいただく内容の中で、エンブレム(No1)表記などについても質問が多く、悩んでいる方が多い項目でした。
そこで「Commerce INSIGHT」で実施したアンケート調査の一部で、「消費者がオンラインショップで商品を購入する際、No1表記などが購入決定に与える影響、またNo1表記を参考にして購入をする理由などに関する行動調査」を実施しました。
この記事では、その結果について紹介しますので、同様のお悩みをお持ちの方は是非、レビュー対策の参考にしてください。
調査概要
【調査内容】
「オンラインショップの口コミ/レビュー」に関するアンケート調査
消費者がオンラインショップで商品を購入する際、口コミやレビューが購入決定に与える影響、また口コミ・レビューを参考にして購入を断念する理由などに関する行動調査。
【アンケート調査期間】
2024年11月18日~11月19日
【アンケート対象者】
オンラインショップを月に2~3回以上の頻度で利用するユーザー
20代~60代/250名
【調査方法】
インターネット調査
【対象選定方法】
アンケートをもとに、所定の条件に合致する対象者を抽出
消費者の70%以上が「No.1表記の根拠が気になる」と回答
通販サイトでの「顧客満足度No1」や「○○ランキングNo1」といった「No1」表記に関する調査結果によると、80%のユーザーが「No1表記を見たことがある」という結果となりました。
さらに「No1表記」や「○○ランキングNo1」のデータの根拠が気になるか質問したところ、70%の消費者がどのようなデータや調査結果に基づいているのかを気にしていると回答。この結果から、消費者は「No1表記」の信頼性を高めるために、その裏付けとなるデータなどが明確に示されることを求めていることが明らかになりました。
■通販サイトで「顧客満足度No1」や「○○ランキングNo1」といった「No1」という表記を見たことがありますか?
■「No1表記」や「○○ランキングNo1」といった表現を見たとき、それがどのようなデータや根拠に基づいているのか、気になりますか?
「No1表記」への信頼度は低下している
続いて、「No1表記」に対する信頼度に関する調査では、「ある程度信じている(60~70%)」という回答が最も多かったものの、全体の約6割が「50%以下」の信頼度と回答し、半信半疑もしくは完全には信じていないことが明らかになりました。
また、「No1表記」を信用していない理由として最も多かったのは、「同じような商品が複数の『No1』を名乗っているから」という回答でした。このことから、過剰に使われる「No1表記」が消費者の信頼を低下させていることが分かります。
過度な「No1表記」の使用はユーザーの信頼を損ね、より透明性のある情報提供が求められることが示唆されます。
■「顧客満足度No1」や「○○ランキングNo1」という表示を見たとき、どれくらい信じますか?
■【信じない】と回答された方へ 「No.1表記」への信頼度が低い理由として、最も当てはまるものをお選びください。
「累計販売数の表記」が最もユーザーに信頼されている
「No1表記」以外でどの表記が信頼度が高いのか調査を行ったところ、トップで「累計販売数〇〇万個」で、2番目は「当てはまらない」、そして3番目に「お客様に支持されて〇冠達成」という回答結果となりました。
ここから、ユーザーが信頼性を重視する際に最も効果的だと感じる表記は「累計販売数〇〇万個」であることが分かります。この表記は、商品が多くの人に購入されている実績を示し、実際に多くの消費者に選ばれているという印象を与えるため、信頼性が高いと判断されやすいです。
「お客様に支持されて〇冠達成」という表記も一定の信頼感を与えるものの、累計販売数ほどの実績を示すものではないため、若干劣る結果となっています。
一方、「当てはまらない」という選択肢が2番目にランクインしたことから、消費者が特定の表記に対して強い信頼感を持たない場合もあることが示唆されます。特に「NO1表記」に対する疑念があるため、数字や実績に基づく表記が信頼性を高める傾向があると考えられます。
■No1表記以外でどの表記が信頼度が高いですか?
まとめ
今回の調査でまず分かったことは、約6割のユーザーが「No.1表記」に対して信頼性を感じていないということです。そのため、購入を検討しているユーザーに対し、「累計販売数〇〇万個」などのより透明性のある見せ方をしていくことが重要になります。
きちんとした根拠のある情報を提供することにより、商品への信頼度や購入率上昇を狙えるでしょう。
さらに、商品の良さを伝えるために「レビュー評価率〇〇!」や「販売開始して〇周年」といった、ユーザーが信頼し安心して商品を購入できるような情報を、しっかり見せていくことが良いと考えます。
また、近年「No.1表示」の法的リスクが高まり、「合理的な根拠」が必要になってきているため、どの事業者も根拠となるデータなどが必要になり、安易に表示が出来なくなってきています。
これらのポイントを基に、しっかりと商品の良さを訴求し、信頼度を上げ売上を伸ばしていきましょう!