- Amazonのベストセラーマークの意味は?
- ベストセラーマークはどうすれば付けられる?
- ベストセラーとAmazon’s Choiceの違いって?
上記のようにお悩みではないでしょうか。
Amazonで自社商品にベストセラーやAmazonおすすめ(旧:Amazon’s Choice)のマークを付けられれば、ユーザーからの信頼度が高まり、売上アップが期待できます。マークを付ける最初のステップは、Amazon運営が定めるベストセラーやAmazonおすすめの基準を理解することです。
そこで本記事では、AmazonのベストセラーおよびAmazonおすすめマークの基準や付け方などを出品者向けに解説します。「自社商品にベストセラーマークを付けたいけれど、やり方がわからない」という方はぜひ参考にしてください。
※「Amazon’s Choice」は2022年に「Amazonおすすめ」へと変更されました。便宜上、本記事では「Amazonおすすめ」に表記を統一しています。
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Contents
Amazonベストセラーとは?
Amazonベストセラーとは、Amazonで売れ筋となっている商品に自動で付与されるマークです。
検索結果画面ではベストセラーマークがよく目立つため、ユーザーに人気の商品という印象を持ってもらえます。CTRやCVR(転換率)の向上、つまり売上アップが期待できるほか、スポンサープロダクト広告で上位表示されやすくなるメリットもあります。
Amazonベストセラーの基準
ベストセラーマークの基準は公表されていないものの、「Amazonカテゴリーランキングで1位獲得」という認識が一般的です。一度の検索で複数の商品にベストセラーマークが表示されているのは、それらの商品に異なるカテゴリーが設定されているためでしょう。
Amazonのカテゴリーランキングは販売件数にもとづいて1時間ごとに更新されます。ヘルプに下記のような記載があることから、直近の販売件数とそれ以前の販売件数で重み付けがなされていると考えるのが妥当です。
Amazonで販売されているすべての商品の最新販売数と累計販売数を反映して、1時間ごとに更新されます。
amazon.co.jp
たとえば、同一カテゴリーに下記のような商品A/Bが出品されているとしましょう。
直近1時間での販売件数 | それ以前での販売件数 | 累計販売件数 | |
---|---|---|---|
商品A | 10件 | 990件 | 1,000件 |
商品B | 2件 | 998件 | 1,000件 |
累計の販売件数は同じですが、直近1時間では商品Aのほうが多く売れています。直近の売れ行きを重視するAmazonのカテゴリーランキングでは、商品Aの順位が商品Bよりも上になる可能性が高いです。
Amazonベストセラーに関する注意点
Amazonのベストセラーマークを狙う際は次の2点に注意しましょう。
- カテゴリーに100個以上の商品が登録されていない場合、1位を獲得してもベストセラーマークはつかない
- 一度ベストセラーマークがついても、ランキングが入れ替わればマークが外れる
1つ目のポイントは特に重要です。さまざまな施策を実行して小さなカテゴリーで1位を獲得しても、ベストセラーマークを狙うという点では意味がありません。
ベストセラーマークが表示されるカテゴリーであることを確認したうえで、販売件数を伸ばしていきましょう。
Amazonベストセラーの付け方・表示方法
Amazonでベストセラーマークを付ける(=基準を満たす)には、カテゴリー1位を獲得するしかありません。Amazonでカテゴリーランキング1位を達成するために、下記のような施策が効果的です。
- アクセス数(セッション数)を伸ばす
- CVR(転換率)を伸ばす
- カテゴリーを変更する
下記で1つずつ解説します。実施していない・実施しているけれど不十分といったものがあれば、取り入れてみてください。
1. アクセス数(セッション数)を伸ばす
ベストセラーマークをつけるために行いたい施策の1つ目は、アクセス数アップです。Amazonを含めたECサイトの販売件数は下記の式で計算できます。
■ 販売件数 = アクセス数 × CVR
十分なアクセスがなければCVRは検証すらできません。したがってアクセス数を集めることが、販売件数アップへの第一歩です。
Amazonでアクセス数を伸ばすためには、下記のような施策を行います。
Amazon SEO対策 | Amazon内検索で、自社商品が上位に表示されるようにする。具体的な施策は、タイトルや商品ページへのキーワードの盛り込み・FBAの利用など |
---|---|
Amazon広告運用 | スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告を運用し、露出を強化する。 |
メイン画像の改善 | Amazonの検索結果画面で自社商品が魅力的に見えるようにメイン画像を改善し、CTRアップにともなうアクセス増加を目指す。 |
Amazonのアクセス施策は相乗効果を期待できるため、どれか1つだけに特化するのではなく、バランスを考えながら並行することが重要です。具体的なアクセスアップ方法については下記の記事でも解説しています。
▼関連記事
【2023年最新】Amazonのアクセス数を増やす施策4選
2. CVR(転換率)を伸ばす
Amazonで販売件数を増やす方法の2つ目は、CVRを伸ばすことです。アクセス数と同じく重要な指標で、仮にアクセスを集めることができても購入につながらなければ意味がありません。
AmazonでのCVR向上に効果的なのは、下記のような施策です。
サブ画像の改善 | 自社商品の魅力や強み、メリットを伝えられるようにサブ画像を改善し、購買意欲を刺激する。 |
---|---|
商品紹介コンテンツ(A+)の活用 | 商品紹介コンテンツを活用して商品ページをリッチコンテンツにして、情報量を増やすことで購買意欲を刺激する。 |
レビュー施策 | 投稿依頼や商品改善によって高評価レビューを集め、ユーザーからの信頼を獲得する。 |
特にAmazon広告を運用している場合、無駄な広告費を削減してROASを高めるためにはCVR向上が欠かせません。利益率を改善するためにも、必ず実行したいのがCVR向上施策です。
▼関連記事
AmazonのCVR(転換率)とは?平均や見方、高める方法も解説
3. カテゴリーを変更する
カテゴリーの変更も、ベストセラーマークを獲得するために有効なケースがあります。
売上規模の大きい競合他社が多くいるカテゴリーを選択している場合、1位になれる可能性は高くありません。電子レンジをAmazonで売ろうとしても、東芝・パナソニック・アイリスオーヤマといった知名度も資金力もある大手に勝つのは難しいでしょう。
ベストセラーマークの獲得を第一に目指すのであれば、競合が弱い=市場規模が小さいカテゴリーをあえて狙うことも効果的です。具体的には、大カテゴリーと小カテゴリーでのランキングの差に注目します。
たとえば「枕」カテゴリーの1位と65位では、大カテゴリーの「ホーム&キッチン」で比較すると1万位以上の差があります。「枕」カテゴリーは市場規模が大きいため、ベストセラーマークを獲得するためのカテゴリー選択という意味では適していない、とわかるのです。
ベストセラーマークの獲得を優先する場合は、大カテゴリーと小カテゴリーでランキングの差が小さい市場を選びましょう。
AmazonベストセラーとAmazonおすすめ(旧:Amazon’s Choice)の違い
AmazonベストセラーとAmazonおすすめには次のような違いがあります。
選ばれる商品の数 | 対象となる商品 | |
---|---|---|
Amazonベストセラー | カテゴリーごとに1商品 | カテゴリーランキング1位の商品 |
Amazonおすすめ | 検索キーワードごとに1商品 | Amazonの基準を満たしている商品 |
Amazonベストセラーはカテゴリーごとに選ばれる仕組みです。したがって一度の検索で複数のベストセラーマークが表示される場合があります。
一方でAmazonおすすめはキーワードごとに商品が選ばれるため、一度の検索で1つのマークしか表示されません。
AmazonベストセラーとAmazonおすすめには細かな違いがありますが、どちらもユーザーに安心感を与え、購買率を高められるマークです。
下記ではAmazonおすすめの基準や付け方を解説します。
Amazonおすすめ(旧:Amazon’s Choice)の3つの基準
Amazonおすすめに選ばれるための基準は次の3つです。
- すぐに発送ができること
- 評価が高いこと
- お求めやすい価格であること
ただし「本」カテゴリーの商品にはAmazonおすすめマークが表示されません。Kindleの存在で配送状態の比較が難しいこと、シリーズものであれば評価が複数のASIN(ISBN)に分散すること、などが原因だと考えられます。
Amazonおすすめマークが付与される詳細な基準・アルゴリズムは開示されていないため、明らかにされている情報を頼りに施策を実行しましょう。具体的な施策を下記で解説します。
Amazonおすすめ(旧:Amazon’s Choice)の付け方・表示方法
Amazonおすすめを付けるには「発送の早さ」「評価の高さ」「価格の求めやすさ」という3つの基準をクリアするしかありません。具体的には下記のような施策が効果的です。
- FBAもしくはマケプレプライムを利用する
- レビュー施策を実施する
- 商品価格を下げる
ただし1つの検索キーワードに対して1つのAmazonおすすめマークしか表示されないため、上記を実行してもマークが付かない可能性がある点に注意しましょう。
1. FBAもしくはマケプレプライムを利用する
Amazonおすすめを付けるために効果的な施策の1つ目は、FBAやマケプレプライムを利用することです。先述した3つの基準のうち「すぐに発送ができること」に該当します。
FBAとは | フルフィルメント by Amazonの略で、Amazonが保管・梱包・発送などを代行してくれるサービスのこと。 |
---|---|
マケプレプライムとは | 一定の配送基準を満たすことで、自己発送の商品をプライム対象商品として販売できる仕組みのこと。 |
FBAやマケプレプライムを利用すると、自社商品にプライムマークがつきます。プライムマークはAmazonが配送品質を認めていることを示すマークです。
プライムマークの付いた商品を購入したユーザーは、14時までの注文を当日出荷といった配送特典を受けられます。したがってFBAやマケプレプライムによってプライム対象商品となれば、発送の早さという基準をクリアできるはずです。
▼関連記事
AmazonのFBAとは?メリット・デメリットや手数料を解説
2. レビュー施策を実施する
レビュー施策も、Amazonおすすめを付けるために有効と言えます。3つの基準のうちの「評価が高いこと」の箇所です。
具体的には下記のような施策を行いましょう。
- 購入者へのレビュー投稿依頼
- 規約に違反している低評価レビューの削除依頼
- レビューをもとにした商品改善
Amazonではレビューに関する規約が厳しく定められていて、たとえば購入者へ高評価レビューを依頼することはできません。購入者の声をもとに満足度の高い商品へと改善していくことが、Amazonでの本質的なレビュー施策であることを覚えておきましょう。
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Amazonレビューを増やす施策4選|依頼のコツや注意点も解説
Amazonの悪いレビュー・評価を削除依頼する方法【規約違反に注意】
3. 商品価格を下げる
Amazonおすすめを付ける3つ目の方法は、商品価格を下げることです。特に競合他社と比べて自社の商品が高すぎる場合には、価格を変更することで「お求めやすい価格であること」という基準を満たします。
はじめから相場と同程度の価格であれば据え置きで問題ありません。「お求めやすい価格」という基準は満たせている可能性が高いですし、価格を下げすぎて売上が伸び悩めば本末転倒になってしまうためです。
また相場より高く設定している場合でも、極端な値下げは避けましょう。
Amazon SEOでは、商品価格を極端に上下させると悪い評価を受けるとされています。Amazonおすすめでも同様に考えると、極端な値段の変更があった商品は、仮に基準を満たしていてもマークが表示されない可能性が高いためです。
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まとめ|Amazonベストセラーの基準はカテゴリーランキング1位
今回はAmazonベストセラーやAmazonおすすめの基準・付け方を解説しました。
基準 | |
---|---|
Amazonベストセラー | カテゴリーランキング1位 |
Amazonおすすめ | 「すぐに発送ができて」「評価が高く」「お求めやすい価格」 |
ベストセラーやAmazonおすすめマークをつけることで、ユーザーの信頼を獲得でき売上アップが期待できます。本記事で紹介した施策を参考にして、マーク獲得を目指してみてください。
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