競合ひしめくAmazonで自社の売上を伸ばすには、SEO施策やスポンサー広告で検索上位を獲得しユーザーにリーチすることが必要です。しかしユーザーの目に止まっても、クリックされなければ意味がありません。
クリックしたいと思わせる工夫の一つとして、Amazonクーポンの存在が挙げられます。本記事ではクーポンの発行方法や、クーポンを発行することで得られるメリットなどを解説しています。
クーポンを通じて売上効果を最大化するコツも紹介していますので、クーポンの活用を検討されている方はぜひ最後までご一読ください。
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Contents
Amazonクーポンとは一時的な値下げによって購入を後押しする機能
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Amazonクーポンとは、キャンペーンとして発行できる割引コードのことです。Amazonクーポンは、クーポンプログラムという販促機能を活用して手軽に作成および発行できます。
機能としては、お店やアプリなどで配布されるクーポン券と変わりません。ユーザーはワンクリックで簡単に割引を受けられます。Amazonでクーポンを提供する際は、割引率や割引金額を決めて複数商品に設定することが可能です。
なお、クーポンと関連する販促施策の代表例としてセールが挙げられます。Amazonで行われるセールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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【出品者向け】Amazonセールの種類・特徴や売上アップ施策を解説
Amazonでのクーポン発行方法【8ステップ】
Amazonにおけるクーポン発行までの具体的なステップは次の通りです。
- セラーセントラルのクーポン発行画面にアクセスする
- クーポンの対象となる商品を選択する
- クーポンの割引金額・割引率を設定する
- 購入者ごとのクーポン使用可能回数を設定する
- クーポンの予算を設定する
- クーポン名を設定する
- クーポンの対象者を設定する
- クーポンのスケジュールを設定する
順を追ってみていきましょう。
1. セラーセントラルのクーポン発行画面にアクセスする
まず始めに、セラーセントラルの中にあるクーポン発行画面にアクセスしましょう。
Amazonセラーセントラルにログインします。「広告」タブにマウスオーバーすると表示される「クーポン」という項目をクリックしてください。
画面右上にある「クーポンを作成する」というオレンジ色のボタンをクリックして、設定を行っていきましょう。
2. クーポンの対象となる商品を選択する
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次に、クーポンの対象となる商品を選択します。
「商品」という欄の検索画面に、対象商品のSKUあるいはASINコードを入力してください。「クーポンに追加」をクリックすることで、商品をクーポン対象商品として登録できます。クーポンに追加した商品が、画面の右側に表示されることを確認しましょう。
もし商品の中でもクーポンから除外したいバリエーションがある場合は、関連する商品のボックス内にある「バリエーションを表示」の部分をクリックします。削除したいバリエーションを選んで「削除」をクリックすればOKです。
対象商品の追加が完了したら「次のステップに進む」ボタンをクリックしましょう。
3. クーポンの割引金額・割引率を設定する
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3つ目のステップではクーポンの割引金額や割引率を設定します。割引率はパーセンテージで、割引金額は日本円での指定が可能です。クーポンに設定できる割引率は、最低5%から最高50%までとなっています。
またクーポンの割引率および割引金額は、同時に実施中の他の割引と組み合わせて使用することも可能です。例えばAmazonには、タイムセールや数量限定セールなどがあります。
クーポンの設定を行う際には、他のセールと組み合わせて使用されることも念頭に置いておきましょう。
4. 購入者ごとのクーポン使用可能回数を設定する
クーポンを使用できる回数についても設定が必要です。1人1回もしくは複数回使用の選択ができます。デフォルトの状態では複数回使用できるようになっています。
新規顧客や継続的に購入してくれるリピーターなど、クーポンの対象とする購入層に合わせて柔軟に設定しましょう。基本的には複数回使用のままでも問題ありません。
内容に問題がなければ、また画面右上のオレンジのボタン「次のステップに進む」をクリックしてください。
5. クーポンの予算を設定する
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クーポンには、予算の設定も欠かせません。予算は割引の日本円相当額と引き換え手数料の合計により設定します。
ユーザーがクーポンを取得した段階では、費用はまだ発生しません。商品と引き換えた時点で、1回につき60円の引換手数料がかかる仕組みになっています。
例えば2500円の商品に400円のクーポンを提供し、50人の購入者がクーポンを引き換えたとします。クーポン費用の計算式は、以下の通りです。
【 (割引の日本円相当額 × 引換数) + (引換手数料 × 引換数) = (400円 × 50円) + (60円 × 50) = 23,000円 】
ただし、クーポンの予算を超過する可能性もあります。予算のうち80%が使用されるとクーポンは非表示となりますが、クーポンが表示されなくなってからも約30分間はクーポンが引換可能となっているためです。
この30分間で引き換えたクーポンが残り20%の予算を超えると、支払額が予算を上回る場合もあります。なおクーポンが利用されなければ、予算が消化されることはありません。
6. クーポン名を設定する
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次の画面に進んだら、クーポン名を設定します。
クーポンの名前にはガイドラインがあるため、注意して設定してください。不快感を与えるような語句やAmazonのイベントに関する語句は入力できません。
設定する場合の文字数は、100文字以内が推奨されています。管理のしやすさを考慮して、商品名やブランド名を盛り込んだクーポン名がおすすめです。
7. クーポンの対象者を設定する
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次に、ターゲットとなる購入者の設定を行います。
「すべての購入者」か「Amazonプライム会員」を選択可能です。商品に合わせたターゲット設定をおこないましょう。
基本的には「すべての購入者」で問題ありません。
8. クーポンのスケジュールを設定する
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最後にクーポンのスケジュール(利用可能期間)を設定します。作成から最短6時間で有効になること・現在は6ヶ月以上先のクーポンを作成できないことを踏まえて、クーポンの開始日と終了日を設定してください。
クーポン開始の2日前までは、登録内容の編集が可能です。2日前を過ぎると、クーポン有効期限の延長・予算の増額以外の編集はできなくなるため注意しましょう。
クーポンの設定に間違いがないか確認して、画面右上の「クーポンを登録」ボタンをクリックします。これでクーポン発行の申請は完了です。
Amazonクーポンを利用する条件【発行できない?】
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Amazonクーポンを発行しユーザーに割引を適用するためには、さまざまな条件や利用資格を満たしていなければなりません。クーポンの発行を検討する前に、まずは自社の商品やアカウントが以下の条件をクリアしているかどうか、確認してみてください。
出品者に関する利用資格
Amazonでクーポンを発行するには、出品者がいくつかの要件を満たしていなかればなりません。クーポンの利用資格は次の2つです。
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Amazonの小口出品アカウントでは、クーポンの作成はできません。ただし出品者評価に関しては、まだ購入者からの評価を受けていないセラーの場合は「出品者の評価が3.5以上」という基準を満たしていなくてもクーポンを発行できます。
商品に関する利用資格
クーポンを利用できる商品に関する条件は下記のとおりです。
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レビューが0件の商品については基準がないため、クーポンの作成が可能です。ほかにも中古品や本・ミュージックなどのカテゴリーの商品はクーポン適用外となっているため注意しましょう。
Amazonでクーポンを発行する4つのメリット
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商品をお得に購入できるようになるクーポンは、ユーザーだけではなく出品者にもメリットが大きい仕組みです。以下では出品者目線でのAmazonでクーポンを発行するメリットに関して、具体的に4つのポイントを解説します。
1. クリック率(CTR)が高くなる
Amazonでクーポンを発行する利点として、第一にクリック率が高くなることが挙げられます。クーポンを発行すると検索結果ページに緑色のクーポンバッジが表示され、目に留まりやすくなります。
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クーポンの割引率をアピールできれば、クリックの誘導にもつながるでしょう。自社の商品ページのアクセスを伸ばすことができCV増加も期待できます。
2. 成約率(CVR)が高くなる
クーポンの発行によって成約率の向上も期待できます。新規・リピーターを問わず、クーポンを利用できることで購入までのハードルが下がるでしょう。
Amazonのクーポンは取得日から利用可能なので、使い忘れが起こる可能性も高くありません。
クーポンが一時的な値下げであることは、ユーザーも暗黙のうちに理解しています。そのためユーザーから見ると早くクーポンを使ってしまおうという心理が働いて、より成約されやすくなる傾向にあるのです。
3. 高評価レビューがつきやすい
高評価レビューがつきやすいという点も、Amazonでクーポンを発行するメリットのうちのひとつです。クーポンがついている場合、ユーザーにとってはお得感が感じられるため商品に対する印象も良くなります。
Amazonでは、ユーザーからのレビューがとても重要です。クーポンを発行することによって高評価レビューがつけば、クーポン期間終了後の売上向上も期待できるでしょう。Amazonのレビューについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
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Amazonレビューを増やす施策4選|依頼のコツや注意点も解説
4. Amazon SEOで有利になり検索上位に表示できる
クーポンプログラムは、Amazon SEOの観点から見ても有利です。商品の販売件数が伸びるほど、Amazonの検索エンジンに高く評価されて検索上位に表示されるようになります。
上手くいけば「クーポンを発行する→販売件数が伸びる→上位表示できる→さらに販売件数が伸びる」といった好循環も生まれるでしょう。クーポンによる売上は一時的なものに見えるかもしれませんが、良い商品であれば売上の継続も期待できます。
クーポン発行は一時的な販売数を増やすだけでなく、長期的な売上を築く上でのブースター的な役割として利用することもできるのです。なおAmazon SEOに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
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【2023】AmazonSEOの仕組みや対策方法は?検索順位を上げる施策9選
【注意】Amazonでクーポンを発行するデメリット|利益率の低下
Amazonでのクーポン発行は、メリットばかりではありません。クーポンが利用されることで商品の価格が下がり、利益率の低下につながるといったデメリットも考えられるでしょう。
ただし、クーポンの発行に関してはAmazon SEOを見据えた先行投資的な意味合いもあります。そのため、多少の利益率低下であれば問題ありません。
クーポンを発行する際は、経営に響くほどの赤字やキャッシュフローの悪化が起きないかという点に注意しつつ、利益率の低下はある程度許容する姿勢が重要です。
Amazonクーポンの売上効果を最大化する2つのコツ
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Amazonクーポンにはさまざまなメリットがありますが、漫然とクーポンを発行するだけでは、売上効果を伸ばし切ることができません。ここではAmazonクーポンの売上効果を最大化するコツとして、2つのポイントをご紹介します。
1. 売れる見込みのある商品にクーポンを付与する
Amazonクーポンの売上効果を最大化するためには、まず売れる見込みのある商品にクーポンを付与するよう心がけましょう。魅力のない商品をクーポンによって値下げしたところで、売れません。
売れない商品には、商品ページが作り込まれていなかったりレビューが低かったりなどの売れない理由が存在しているはずです。上記に当てはまっている場合は、先に商品ページの作り込みやレビューを反映させた商品改善を行ってみることをおすすめします。
商品ページについては以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
▼関連記事
【初心者必見】amazonで売れる商品ページに必ず共通する5つのポイント
2. スポンサープロダクト広告を活用して露出を強化する
クーポンと同時に、スポンサープロダクト広告を活用して露出を強化することも一つの手です。
クーポンの主な目的は、露出した後の購入率を上げることにあります。スポンサープロダクト広告という露出拡大施策と併用することにより、クーポンの売上効果の最大化を狙いましょう。
緩やかにクーポン施策を続けるより、一気に露出拡大へとアクセルを踏んで件数を伸ばしてしまった方が、Amazon SEOの観点でも評価を高められます。
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弊社は、Amazon領域での豊富な実績があるECコンサルティング企業です。Amazonクーポンに関するノウハウも多数有しています。Amazonクーポンでお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
まとめ|Amazonクーポンを活用して売上を伸ばそう
Amazonで売上向上を図るのであれば、ユーザーへの認知だけでなくクリック率や成約率など、購入につながる施策も欠かせません。そのひとつとなりえるのがAmazonクーポンです。
クーポンを発行することによって、ユーザーが商品を購入しやすい状況を作れるのは非常に有効でしょう。ぜひAmazonクーポンを活用して、売上向上という結果に結びつけてください。
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