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ECサイトのLP(ランディングページ)とは?作り方・構成のコツ・CVR改善まで解説

ECサイトの売上を伸ばすうえで、LP(ランディングページ)の活用は欠かせない施策の1つです。経済産業省の調査によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は前年比5.1%増の26.1兆円に拡大しており(参照:経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」)、EC市場の競争は年々激しさを増しています。

こうした競争環境の中で、広告やSNSから流入したユーザーを効率的に購入へ導くためのページがLPです。通常のECサイトの商品ページとは異なり、LPは特定の商品やキャンペーンに特化した構成で、ユーザーを迷わせることなく購入ボタンまで一直線に誘導します。

「LPという言葉は聞くけれど、ECサイトとどう違うのかわからない」「LPを作りたいが、何から手をつければいいのか迷っている」という方に向けて、本記事ではLPの基礎知識から具体的な作り方、CVRを高めるコツ、公開後の改善方法まで、実務に役立つ情報を網羅的に解説します。

確認したいポイント結論詳細
LPとECサイトの違いは?LPは購入に特化した1枚の縦長ページECサイトが複数ページで構成されるのに対し、LPは特定の商品やキャンペーンに絞って購入を促す構成です。
LPのメリットは?CVR向上と広告効果の最大化が可能情報を1ページに集約し、購入導線を直線化することで離脱を防ぎ、コンバージョン率を高められます。
売れるLPの構成は?FV・悩み共感・解決策・実績・CTAの流れファーストビューで関心を引き、悩みへの共感→解決策→実績→購入ボタンの順で設計するのが定石です。

<この記事でわかること>

  • LP(ランディングページ)の定義と、ECサイトの商品ページとの違い
  • ECサイトにLPを取り入れることで得られるメリットと活用シーン
  • 売れるLPに共通する構成パターンと必須要素
  • LP制作の具体的な手順と費用相場、おすすめの制作方法
  • CVRを高めるデザインのコツと、LPO(ランディングページ最適化)の進め方

LP(ランディングページ)とは?ECサイトとの違い

LPの定義と2つの意味

LP(ランディングページ)には、広義と狭義の2つの意味があります。広義のLPとは、ユーザーがWebサイトに最初にアクセスした「着地ページ」を指し、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールではこの意味で使われます。トップページでも商品ページでも、最初に訪れたページはすべてLPです。

一方、ECやWebマーケティングの現場で使われる狭義のLPは、「購入や申し込みなどの特定の行動(CV)を目的とした、縦長の1枚ページ」を指します。本記事では、この狭義のLPについて解説していきます。

LPの最大の特徴は、ページ内のリンクやメニューを極力排除し、ユーザーをCTA(購入ボタン)まで一直線に導く構造にある点です。余計な遷移先をなくすことで離脱を防ぎ、高いコンバージョン率を実現します。テレビの通販番組のように、興味を引く情報を順番に提示して購入意欲を高め、最後に「今すぐ購入」へ導くイメージです。

LPとECサイトの商品ページの違い

ECサイトの商品ページとLPは、目的も構造も大きく異なります。ECサイトの商品ページは、複数の商品を一覧・比較して選んでもらうことを前提に設計されています。サイト内を回遊してもらい、複数の商品に触れてもらうための導線が重視されます。

一方、LPは特定の1商品またはキャンペーンにフォーカスし、「このページだけで購入を完結させる」ことを目的としています。商品の魅力、悩みの共感、解決策の提示、実績や口コミ、購入特典などを1ページに集約し、ユーザーが他のページに移動する必要のない構成にするのが基本です。

つまり、ECサイトは「回遊・比較・選択」のための場であり、LPは「説得・購入完結」のための場です。両者を適切に使い分けることが、EC事業の売上最大化につながります。

▶ 関連記事:ECサイトにLPを取り入れる5つのメリット!CV率を高める運用方法も解説

ECサイトにLPを取り入れるメリット

CVR(コンバージョン率)の向上

LPをECサイトに取り入れる最大のメリットは、CVR(コンバージョン率)の向上です。LPでは商品の情報を1つのページに集約し、ユーザーの購入意欲を段階的に高めていく構成が可能です。通常の商品ページでは伝えきれない商品のストーリーや、利用者の口コミ、限定特典などの情報を効果的な順番で配置することで、購入率を引き上げられます。

さらに、LPではページ外への遷移先(他の商品ページやカテゴリページへのリンク)を最小限に抑えるため、ユーザーが途中で別のページに流れて離脱するリスクを大幅に減らせます。広告経由の流入ユーザーをダイレクトに購入まで導けるため、広告費の費用対効果(ROAS)の改善にも直結します。

ユーザーの分析・改善がしやすい

LPは1ページ完結型のため、ユーザーの行動データを分析しやすいメリットがあります。ヒートマップツールを導入すれば、ページ内のどこでユーザーが離脱しているか、どのボタンがクリックされているかを可視化できます。

分析結果をもとに、ファーストビューのキャッチコピーを変更したり、CTAボタンの位置を調整したりすることで、継続的にCVRを改善するサイクル(LPO)を回せます。ECサイト全体を大幅にリニューアルするよりも、LPの一部を修正して効果を検証する方が工数もコストも抑えられるため、PDCAを高速で回しやすいのもLPの強みです。

加えて、流入経路(広告、SNS、メルマガなど)ごとに異なるLPを出し分けることで、ユーザーの属性や購入意欲に合わせた最適なアプローチが可能です。例えば、広告経由の新規ユーザーには初回限定割引を訴求するLP、メルマガ経由のリピーターにはまとめ買い特典を訴求するLPを用意するなど、流入元に応じた使い分けが効果的です。

▶ 関連記事:ECにおける転換率とはアクセスに対する注文の割合!算出方法と向上させる施策を解説

売れるLPの構成と必須要素

売れるLPに共通する構成パターン

成果を出しているLPには、共通する構成パターンがあります。以下の順番で情報を配置するのが、EC向けLPの定石です。

第1ブロックは「ファーストビュー(FV)」です。ユーザーがページにアクセスして最初に目にする領域で、商品のメインビジュアルとキャッチコピー、そしてCTAボタンを配置します。ユーザーはページを見て約3秒で「読み進めるかどうか」を判断するため、FVの訴求力がLP全体の成否を左右します。

第2ブロックは「悩み・課題の共感」です。ターゲットユーザーが抱えている悩みや不満を具体的に列挙し、「自分のことだ」と感じてもらうことで、ページを読み進める動機を作ります。

第3ブロックは「解決策・商品紹介」です。悩みに対する解決策として自社商品を提示し、特徴や成分、機能などを具体的に説明します。商品のスペックだけでなく、「この商品を使うことでどう変わるのか」というベネフィットを伝えることが重要です。

第4ブロックは「信頼性・実績」です。利用者のレビューや口コミ、販売実績、受賞歴、メディア掲載実績などを提示して、商品やブランドへの信頼感を醸成します。「○○人が愛用」「楽天ランキング1位」といった具体的な数字は、購入の後押しになります。

第5ブロックは「オファー・CTA」です。初回限定価格や送料無料、返金保証などの購入特典を提示し、「今買う理由」を明確にしたうえで、CTAボタン(購入ボタン)に誘導します。CTAボタンはFV内に加えて、ページの中間と末尾にも複数配置するのが効果的です。

LPに盛り込むべき必須要素

構成パターンに加えて、LP内に必ず盛り込むべき要素があります。まずは「権威性」です。専門家の監修、メディア掲載、業界認証などがあれば積極的に掲載しましょう。次に「社会的証明」として、レビュー数や満足度、リピート率などの実績を提示します。

また、「リスク軽減」の要素も重要です。「30日間返金保証」「お試しサイズあり」「定期縛りなし」などの訴求は、初めて購入するユーザーの不安を軽減し、購入のハードルを下げます。最後に、「緊急性・限定性」も効果的です。「数量限定」「期間限定」「在庫残りわずか」といった要素を加えることで、「後で買おう」ではなく「今すぐ買おう」という行動を促せます。

▶ 関連記事:ファーストビューの離脱率は約40〜70%!数値を下げる5つの施策と重要視される理由を解説

LP制作の手順と費用相場

LP制作の7つのステップ

LP制作は、以下の7ステップで進めるのが一般的です。

第1ステップは「目的の明確化」です。LPのゴール(購入、申し込み、資料請求など)を1つに絞ります。複数の目的を持たせるとユーザーが迷い、かえって離脱を招くため注意しましょう。

第2ステップは「ターゲット(ペルソナ)設定」です。誰に向けたLPなのかを具体的に設定します。年齢・性別・悩み・購入動機などを明確にすることで、刺さるコピーやデザインの方向性が定まります。

第3ステップは「構成(ワイヤーフレーム)の作成」です。前述の構成パターンに沿って、どのブロックにどんな情報を配置するかを設計します。デザインに入る前に、テキストベースで構成を固めておくことが重要です。

第4ステップは「コピーライティング」です。キャッチコピー、ボディコピー、CTAの文言を作成します。ターゲットの悩みに寄り添い、ベネフィットを端的に伝える表現を心がけましょう。

第5ステップは「デザイン・コーディング」です。構成とコピーをもとに、ビジュアルデザインを作成し、HTML/CSSでコーディングします。スマートフォンでの表示を最優先に考え、レスポンシブデザインを採用しましょう。ECサイトのユーザーの6割以上がスマートフォン経由でアクセスしています。

第6ステップは「公開前チェック」です。リンク切れ、表示崩れ、フォームの動作確認、ページの表示速度などを確認します。第7ステップは「公開・効果測定」です。公開後はアクセス数やCVR、離脱率などのKPIを定期的に確認し、改善サイクルを回していきます。

LP制作の費用相場と制作方法の選び方

LP制作の費用は、制作方法によって大きく異なります。自社でLP作成ツール(ペライチ、STUDIO、Wixなど)を使って制作する場合は、月額数千円〜のツール利用料のみで済みます。デザインテンプレートが豊富に用意されているため、専門知識がなくても一定品質のLPを作成可能です。

フリーランスや制作会社に外注する場合は、10万〜50万円が一般的な相場です。構成設計からコピーライティング、デザイン、コーディングまでを一括で依頼できるため、社内にリソースがない場合に有効です。ただし、制作会社の実績やEC・LPへの専門性は必ず確認しましょう。

楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECモール内でLPを作成する場合は、モールの管理画面(RMSやストアクリエイターProなど)を使って商品ページをLP的に構成する方法が一般的です。この場合、追加の制作費用はかかりませんが、モールの仕様による制約(画像サイズ、HTMLの制限など)があるため、モールのルールを理解した上で制作する必要があります。

▶ 関連記事:ECサイトで効果的な広告は?種類、費用や優先順位について解説

CVRを高めるLPデザインのコツ

ファーストビュー(FV)の最適化

LPのCVRを左右する最も重要な要素が、ファーストビュー(FV)です。一般的に、広告のLPではFVで約70%のユーザーが離脱すると言われています。FVで離脱されてしまえば、どれだけ下部のコンテンツが優れていても意味がありません。

FVで押さえるべきポイントは3つです。1つ目は「ターゲットの悩みに直結するキャッチコピー」です。「○○でお悩みのあなたへ」のように、ユーザーが自分ごととして感じられるコピーを心がけましょう。2つ目は「商品の魅力が伝わるメインビジュアル」です。人物を使う場合は、ターゲット層に合った人物の選定が重要です。3つ目は「CTAボタンの配置」です。FV内に購入ボタンを配置することで、すでに購入意欲の高いユーザーを逃さずに対応できます。

CTAボタンの設計とスマホ最適化

CTAボタンは、LPにおいて最も重要なUI要素です。ボタンの色は周囲のデザインと差別化できる目立つ色(緑やオレンジが効果的とされる)を選び、「今すぐ購入する」「30日間お試しする」など、具体的なアクションを示す文言を入れましょう。

CTAボタンはLP全体に複数設置するのが基本です。FV直下、ページ中間(実績や口コミの後)、ページ末尾の少なくとも3箇所に配置することで、ユーザーがどのタイミングで購入を決意しても、すぐにアクションを起こせる状態を作ります。

スマートフォンでの表示最適化も必須です。ECサイトのユーザーの大半がスマートフォンからアクセスしている現在、LPのデザインはスマートフォンファーストで設計すべきです。画像の読み込み速度、テキストの可読性、ボタンのタップしやすさなど、スマートフォンでの操作性を最優先に考えましょう。

▶ 関連記事:GA4でランディングページの直帰率を確認する方法は?操作方法とエンゲージメントについて解説

LP公開後の運用と改善(LPO)

LPOとは?改善の基本的な考え方

LPO(Landing Page Optimization)とは、LPのデザインやコンテンツを継続的に改善し、CVRを高めていく手法です。LPは「作って終わり」ではなく、公開後の改善こそが成果を左右します。

LPOの基本的な進め方は、まず現状のKPI(CVR、離脱率、滞在時間など)を計測し、課題を特定します。次に改善仮説を立て、A/Bテスト(2つのバージョンを同時に配信して効果を比較する手法)を実施します。テストの結果、数値が改善したバージョンを採用し、さらに次の改善ポイントに着手するという流れです。

改善の優先度としては、一般的にFVのキャッチコピーやメインビジュアルの変更が最もインパクトが大きいとされています。次にCTAボタンの文言・色・位置の変更、その後にページ中間部の構成変更という順番で着手するのが効率的です。

ヒートマップとA/Bテストの活用法

LPOを効率的に進めるには、ヒートマップツールの導入が有効です。ヒートマップでは、ユーザーがページ内のどの位置までスクロールしたか(スクロールヒートマップ)、どの部分をクリックしたか(クリックヒートマップ)、どの部分をじっくり閲覧したか(アテンションヒートマップ)を視覚的に把握できます。

例えば、スクロールヒートマップで「ページの30%地点で大半のユーザーが離脱している」ことがわかれば、その直前のコンテンツに問題がある可能性が高いと判断できます。問題箇所を特定したら、改善案を作成してA/Bテストで効果を検証しましょう。

A/Bテストでは、一度に変更する要素を1つに絞ることが重要です。複数の要素を同時に変更すると、どの変更が結果に影響したのかを判別できなくなります。キャッチコピーだけ、ボタンの色だけなど、1要素ずつ検証を行い、確実にデータに基づいた改善を積み重ねていきましょう。

▶ 関連記事:ECサイトの運営と集客で他社と差をつける方法!差別化につながる6つのポイントを紹介

LPを活用したECサイトの売上アップ戦略

ECサイトとLPの役割分担

ECサイトとLPは、それぞれ異なる役割を持っています。ECサイトはブランディングと回遊・比較の場、LPはセールスとCV獲得の場と位置づけるのが効果的です。ECサイトのトップページで強引にセールスすると、ブランドイメージを損ねるリスクがあるため、セールスはLPに任せるのが得策です。

具体的な運用フローとしては、広告やSNS経由の新規ユーザーは直接LPに誘導して初回購入を促し、購入後のリピート施策はECサイトで行うという使い分けが理想です。メルマガで既存顧客にキャンペーンを告知する際も、ECサイトのトップページではなく専用のLPに誘導することで、購入率を高められます。

ECモール(楽天・Yahoo!・Amazon)でのLP活用

楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECモールでも、LP的な商品ページ構成は効果的です。楽天市場では縦長の商品ページ(いわゆる「楽天LP」)が定着しており、商品の魅力を上から順に訴求していくスタイルが一般的です。

モール内LPで特に重要なのは、商品画像(メイン画像・サブ画像)の質です。楽天市場のスマホアプリでは横スクロールで商品画像を閲覧するユーザーが多いため、メイン画像だけでなくサブ画像も作り込む必要があります。商品の特徴、使用シーン、ビフォーアフター、口コミなどを画像で伝えることで、CVRの向上が期待できます。

Amazonの場合は、商品紹介コンテンツ(A+コンテンツ)を活用することで、通常の商品ページよりもリッチなビジュアルと情報量を持ったページを作成できます。A+コンテンツの導入により、CVRが3〜10%程度改善するケースもあり、主力商品から優先的に取り組むことをおすすめします。

▶ 関連記事:ECサイトの売上をアップさせる施策10選!成功事例も紹介

まとめ

LP(ランディングページ)は、ECサイトの売上を最大化するための強力なツールです。通常の商品ページとは異なり、特定の商品やキャンペーンに特化した構成でユーザーを購入まで一直線に導く設計が特徴です。

成果を出すLPを作るには、ファーストビューの訴求力、悩み共感→解決策提示→実績→CTAの構成パターン、スマートフォンファーストのデザイン、そして公開後の継続的な改善(LPO)が不可欠です。

LPの制作やCVR改善にお悩みの方は、ECサイト運営の豊富な実績を持つFORCE-Rまでご相談ください。LP制作のアドバイスから、広告運用と連動した売上最大化の戦略まで、一貫した支援が可能です。

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