ECサイトにLPを取り入れる5つのメリット!CV率を高める運用方法も解説

「ECサイトとLPを両方ともつくる必要はある?」
「LPを活用してEC事業の売上をアップさせたい」
「効果的なLPの使い方や改善方法が知りたい」

ECサイトやLPの制作にあたって、上記のような悩みを抱えてはいないでしょうか。LPをECサイトに組み込むことで、CVRアップや新規ユーザー獲得などの効果が期待できます。またLPの効果を高めるためには、サイトに訪れたユーザーのデータを分析し、適切に運用していくことが必要です。

本記事ではECサイトにLPを組み込むメリットや、CVRを高める運用方法について解説します。LPを効果的に活用して売上を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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LPとは?2つの解釈を解説

一般的に「LP」と呼ばれるWebページには、広義と狭義の2つの解釈が存在します。ECサイトの運用やWebマーケティングにおいては、それぞれの意味合いを正確に理解しておくことが重要です。ここでは、LPの2つの解釈について具体的に解説します。

1. 広義のLP

LPは「Landing Page(着地ページ)」の略で、広義ではユーザーが最初にアクセスするWebページを指します。広義のLPの具体例は、以下のようなページです。

  • メーカー名を検索してアクセスしたトップページ
  • 商品名を検索してアクセスした商品ページ
  • Web広告やメルマガ経由でアクセスしたキャンペーンのページ

ユーザーが最初にアクセスする先は流入経路によって変化するため、ECサイト内の各ページが広義のLPになり得ます。

2. 狭義のLP

狭義のLPは、ユーザーに特定の行動を促すことに特化したWebページです。LPを訪れたユーザーへ売上につながる以下のような行動を促し、CVの獲得を狙います。

  • 商品の購入
  • 資料請求
  • 問い合わせ

ECサイトにおいて用いられるのは狭義のLPで、紹介する商品やサービスを1つに絞り、購入などを促すページです。ユーザーをCVへと誘導するための情報を1ページに集約させるため、一般的に縦長のレイアウトで制作されます。

ECサイトにおけるLPの役割

ECサイトにおけるLPは、ユーザーをCVへと誘導する役割を担うWebページです。LPでは商品を紹介するだけでなく、セールスを行ってCVへと誘導する一連の流れを1ページで完結させます。

LPは1つの商品に特化したページのため、サイトを訪れたユーザーの関心を高め、購入を後押しするのに効果的です。新商品をリリースする際やキャンペーンの実施中など、特に売り出したい商品がある場合はLPでの訴求をおすすめします。

ただし、LPのみでは他のアイテムの紹介や既存ユーザーへのリピート購入の促進は困難です。商品の売上を継続的に伸ばしたい場合は、ECサイトとLPを併用した上で、LTV(顧客生涯価値)を高める施策を行う必要があります。

LTVを高める施策については、関連記事の「ECにおけるLTVの計算方法と数値改善のための3つの施策を解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ECサイトにLPを取り入れる5つのメリット

ここではECサイトにLPを取り入れる5つのメリットと、効果的な活用方法を紹介します。LPのメリットを活かせるシーンを理解し、最大限の効果を発揮できるように活用しましょう。

1. CVRを向上させる

ECサイトにLPを取り入れることで、CVRの向上が期待できます。LPでは商品の情報を1つのページに集約しており、プロダクトへの関心や理解を促しやすいことが特徴です。

さらにLPではテレビの通販番組のように、ユーザーの購入意欲を効果的に高められる順番で情報を伝えられます。ユーザーの関心を高めた状態で購入を促せるため、CVにつなげやすいのです。

2. 離脱を防げる

LPはページ遷移が少なく設計されているため、ユーザーが離脱しにくいことが特徴です。LPには、他のページに遷移するボタンやリンクがほとんどありません。一般的なECサイトには複数のメニューが並んでおり、ユーザーは購入までに複数のページを遷移する必要があるため、離脱の可能性が高まることが懸念されます。

遷移先がほとんどないLPを用いて商品をセールスすることで、ページ遷移によるユーザーの離脱を防げるため、効率よくCVへの誘導が可能です。またファーストビューのデザインを改善すれば、よりユーザーの離脱を防げます。

ファーストビューの離脱率を下げる施策については、関連記事の「ファーストビューの離脱率は約40〜70%!数値を下げる5つの施策と重要視される理由を解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

3. 新規ユーザーの獲得につながる

ターゲット層をLPへ集客することで、新規ユーザーの獲得が狙えます。ユーザーの年齢や悩みなどに合わせて、ファーストビューや訴求の表現を変えたLPを提示することで、効率的にCVへの誘導が可能です。

またLPは1つの商品に特化しており、ページを訪れたターゲット層に対して効果的な順番での商品説明やセールスを実施できます。ECサイトを訪れたユーザーに商品ページとしてLPを提示すれば、購入の後押しが可能です。

新規ユーザーの獲得に力を入れたい方は、ターゲット層に合わせた内容のLPを用意し、ECサイトにも設置しましょう。

4. 分析や改善をしやすい

LPでは遷移先がほとんどないため、分析ツールの利用によりページ内のユーザーの動向を把握しやすくなります。分析ツールでは、LPにおける以下のような情報の数値化が可能です。

  • 流入数
  • 離脱率
  • クリック率
  • スクロール率
  • CVR

ユーザーの動向の分析や測定結果とKPI(数値目標)との比較により、LPで改善すべき課題を発見しやすくなります。課題への改善策を実施すれば、さらなるCVRの向上が可能です。

5. 流入経路ごとのアプローチが可能

LPを利用する際には、ユーザーの流入経路やターゲットに応じて異なるページの提示が可能です。流入経路によってユーザーニーズや購入意欲などの状況は異なるため、広告媒体ごとに適切なアプローチを行いましょう。

流入経路ごとの効果的なアプローチの例は、以下のとおりです。

流入経路ユーザーの状況効果的なアプローチ例
リスティング広告キーワードで検索しているため購入意欲が高いファーストビューに主要な情報をすべて入れる
Instagram広告視覚情報による説明に親しみがある写真や図解を多く用い、デザインにこだわったLPを表示

LPを複数用意し流入経路によって使い分ければ、各ユーザーに適したアプローチができ、CVにつなげやすくなります。

LPを活用してECサイトのCVRを高める5つの運用方法

LPは単にリリースするだけではなく、運用して改善を続けることが重要です。ここでは、LPを活用してCVRを高めるための運用方法を解説します。

1. 広告による集客

LPにおけるCVRを高めるには、アクセス数そのものを増加させる施策が必要です。基本的にLPでは広告を用いて集客を行います。LPにおけるSEO対策は以下のような理由で効果が出にくいため集客には向きません。

  • 画像中心で文字数が少ない
  • ページ数が少ない
  • 内部リンクを設置しにくい

LPのアクセス数を確保するには、ターゲット層に沿った媒体やWeb広告を選んで出稿しましょう。

2. ECサイトやメルマガから誘導

ECサイトへのアクセス数が多い場合、商品ページとしてLPを設置しましょう。ブランディング中心のECサイトからセールスに特化したLPへ誘導することにより、ブランドイメージを崩さずに売上アップが期待できます。

LPは特に新規ユーザーへの訴求力が高く、最初の商品購入を促す際に効果的なページです。一方でECサイトは、ブランドイメージや商品の魅力を伝えてユーザーのファン化を促し、長期的に売上を拡大する役割があります。

ECサイトのトップページで強くセールスした場合、ブランドイメージが崩れてユーザーの購買意欲をそいでしまうリスクがあるため注意が必要です。ECサイトではブランディングに注力し、セールスは商品ページとして設置したLPで行ってCVを獲得しましょう。

またメルマガを用いてLPに誘導すれば、既存ユーザーの商品購入を促せます。キャンペーンを実施する際や特に売り出したい商品があるときは、メルマガにLPのリンクを記載しましょう。

3. A/Bテストの実施

コストを抑えて効率的にLPのCVRを改善するには「A/Bテスト」を行いましょう。A/Bテストとは、複数のLPを同時に配信してユーザーの反応や改善効果を比較する検証方法です。現状の課題を解決する仮説をたて、基準となるLPの一部を変更したページを複数用意し、並走させるように配信します。

A/Bテストで主に変更する箇所は、CVRに大きく影響するとされる以下のような部分です。

  • ファーストビュー
  • キャッチコピー
  • CTAボタン
  • フォーム

A/Bテストで改善効果を正確に測定するためには、LPの変更箇所は1回の検証につき1つに留めましょう。また検証の対象を「CVRにするかアクセス数か」など、改善効果の判断に用いる数値を決めておく必要があります。

4. 分析ツールの利用

LPにおける課題の洗い出しやA/Bテストの効果検証のためには、分析ツールの導入が効果的です。例えば「ヒートマップ」を使用すると、LP内におけるユーザーの動向を、複数の色を用いて可視化できます。LP内でユーザーに読まれていない部分や、離脱しやすいポイントの把握が可能です。

そのほかに「Google Search Console」では、ユーザーの属性や流入につながる検索ワードなどを測定できます。流入元の検索ワードとLP内のフレーズが対応しているか、リスティング広告のキーワード選定が適切かどうかの確認が可能です。

5. UXの改善

UXとは「User Experience」の略で、ユーザーが商品やサービスの購入を通じて得られる体験です。UXの改善により、サイトを訪れたユーザーの満足度が高まり、CVRやLTVの向上につながります。

LPにおける具体的なUXの改善方法は、以下のとおりです。

  • ページの表示速度を短縮
  • レスポンシブデザインの適用
  • Web接客ツールの利用(チャットボット、ポップアップ広告)

レスポンシブデザインを適用する方法については、関連記事の「ECサイトをレスポンシブデザインにする5つのメリット!注意点と実装方法も解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

また、UXの改善によりユーザーがサイト内で感じるストレスを軽減するため、カゴ落ちを防止する効果があります。カゴ落ちの防止については、関連記事の「カゴ落ちとはカートに入れた商品を購入せず離脱すること!サイトを離れる12個の理由を解説」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ECサイト運用でLPを効果的に活用するならFORCE-R

FORCE-RではLPの課題を的確に解析し、最適な運用施策の立案が可能です。過去の美容系商品におけるコンサル事例では、分析データをもとに広告運用の改善を行い、売上を3倍に伸ばした実績があります。

LPの課題の洗い出しには、FORCE-R独自の手法である「定量×定性」の分析が有効です。LPにおけるユーザーの動向や離脱の原因を解析し、ターゲット層に対して効果的な広告施策をアドバイスいたします。LPの運用や広告施策にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

FORCE-R お問い合わせはこちら >>

ECサイトとLPを併用して売上アップにつなげよう

継続的に売上を伸ばすには、ECサイトにLPを取り入れることが有効です。ECサイトを基盤としてブランドイメージを築きつつ、LPを用いたセールスの実施により、新規ユーザーの獲得と既存顧客のリピート購入につなげられます。

LPの効果を最大限に発揮するには、ページ内におけるユーザーの動向を定期的に分析し、適切な運用や改善を続けることが必要です。LPの運用にお悩みの担当者さまや、分析にかけられる人手や時間が不足している方は、ぜひFORCE-Rへお問い合わせください。FORCE-RではLPの運用や改善方法について、実績のあるコンサルタントが具体的な施策をアドバイスいたします。

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記事を書いた人

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執行役員 WEBコンサルティング事業部 ECグループ

本多 一成

EC事業会社にて、Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングの運営、物流・CSなどに携わる。その経験をもとに、各モールのコンサルタントとしてFORCE-Rに従事。楽天市場が得意。担当案件では前年比200%の売上達成した実績も。

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