自社ECサイトの事業者にとって、直帰率は重要な指標です。
ECサイトの直帰率が高い場合、ユーザーのニーズに応えられていない可能性があります。費用をかけてサイトへの集客をしても、商品購入やサービス利用に結びつけられていない状態になっているため早急に改善が必要です。
本記事では、「Google Analytics４」でのランディングページ直帰率の確認方法とエンゲージメントの定義について解説します。直帰率を改善したい事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
GA4で直帰率を確認する方法
Google Analytics４の「データ探索」の機能を活用します。直帰率を確認する手順を以下に記載します。
①テンプレートの選択
メニューから「探索」をクリックし、テンプレートの一覧から「空白」、もしくは「自由形式」を選択します。
②ディメンションの選択
画面左側「変数」タブの下にある【ディメンション】の「＋マーク」をクリックします。
③ディメンション項目の確定
画面上部にある「ディメンションの選択」欄に「ランディング」と入力し、【ランディング ページ+クエリ文字列】にチェックを入れます。
表示されたディメンションリストの中の「ページ/スクリーン」内に【ランディング ページ+クエリ文字列】の項目があるので、そこから選択しても大丈夫です。
チェックをしたら、右上にある【確定】をクリックします。
④指標項目の確定
②、③と同様の手順を行い【指標】の項目を確定させます。「直帰率」のみを確認したい場合は【直帰率】の項目のみの選択で問題ないのですが、ECサイトの数値確認という観点では、下記の４項目を選択し数値確認することをおすすめします。
- アクティブユーザー
- セッション
- エンゲージのあったセッション数
- 直帰率
⑤数値の確認
「設定」タブの下にある、【行】の欄に【ディメンション】の項目、【値】の欄に【指標】の項目をドラッグ＆ドロップします。
設置が完了すると、画面右側に数値が表示されますので確認してください。
今回、GA4にて【直帰率】と同時に【エンゲージのあったセッション数】も同時に確認する方法をおこないました。
エンゲージメントは直帰率と密接な関係にあるので、セットで確認しておくのがおすすめです。
GA4のエンゲージメントについて
「Google Analytics４」における直帰率とは、すべてのセッションのうち、エンゲージメントが発生しなかった割合を指し、その数値の計測にはエンゲージメントセッション数が用いられます。
エンゲージメントセッションの具体的な条件については、Googleが下記の様に定めています。
- 10 秒以上継続する
- キーイベントが発生する
- ページビューまたはスクリーン ビューが 2 回以上発生する
参照元：[GA4] エンゲージメント率と直帰率(Google アナリティクス ヘルプ)
上記3つの条件の内、いずれかを満たせばエンゲージメントセッション数としてカウントされます。ひとつも満たさないセッションはエンゲージメントが発生せず、直帰とみなされます。
まとめ
ECサイトの売上を上げる施策を考えるために、まずは現状の数値をしっかり把握することが重要です。そのためには、サイト全体の直帰率を漠然と把握するのではなく、各ページごとの直帰率を把握することが大切です。
特に、サイトのランディングページとしてのセッションが多いページの直帰率が高いと、売上の機会損失にも繋がりますので、直帰率が高い場合は対策を行っていきましょう。
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