Shopifyでストアを運営する際、独自ドメインの設定はブランディングやSEO対策の観点から非常に重要です。お名前.comやXserverドメインなど外部プロバイダーで取得したドメインをShopifyに「接続」するだけでなく、ドメイン管理そのものをShopifyに「移管」することで、すべてのドメイン設定をShopifyの管理画面で一元管理できるようになります。
しかし、ドメインの移管にはDNSレコードの設定や認証コードの取得、ICANN規定による60日間の待機期間など、いくつかの技術的な知識と事前準備が求められます。この記事では、Shopifyにおけるドメイン設定の3つの方法から、外部ドメインの接続・移管手順、移管時の注意点、SEOへの影響と対策まで、初心者の方にもわかるように丁寧に解説します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| Shopifyでのドメイン設定方法は? | 3パターンから選べる | Shopifyで購入、外部ドメインを接続、外部ドメインをShopifyに移管の3つの方法があります。 |
| ドメイン移管と接続の違いは? | 管理場所が異なる | 接続は外部プロバイダーで管理を継続、移管はShopifyで一元管理に切り替えることを指します。 |
| 移管に必要な事前準備は? | ロック解除と認証コード取得 | 外部プロバイダーでドメインロックを解除し、移管用の認証コード(EPPコード)を取得します。 |
| 移管にかかる期間は? | 通常48時間〜最大20日 | DNS変更は最大48時間、移管プロセス全体では7〜10日(最大20日)かかる場合があります。 |
| 移管にかかる費用は? | 12か月分のドメイン更新料 | 移管時に1年分の更新料を支払い、現在の有効期限に12か月が追加されます。 |
| SEOへの影響はある? | 適切に対応すれば最小限 | 移管自体ではURLは変わりませんが、設定ミスがあると一時的にアクセスできなくなるリスクがあります。 |
| 移管できないドメインはある? | .caや.co.ukなど一部は不可 | 国別ドメインの一部はShopifyへの移管に対応していないため、事前に対象を確認してください。 |
この記事でわかること
・Shopifyでドメインを設定する3つの方法(購入・接続・移管)の違いと選び方
・外部ドメインをShopifyに接続する手順とDNSレコードの設定方法
・外部ドメインをShopifyに移管する際の具体的な手順と事前準備
・ドメイン移管時にSEO評価を損なわないための対策
・移管後のメール設定やSSL証明書など、見落としがちな設定ポイント
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Contents
Shopifyでドメインを設定する3つの方法
Shopifyで独自ドメインを利用するには、大きく分けて3つの方法があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自社の状況に合った方法を選びましょう。
方法1:Shopifyでドメインを直接購入する
Shopifyの管理画面から「設定」→「ドメイン」→「新しいドメインを購入する」の手順で、ドメインを直接購入できます。購入と同時にShopifyが自動でDNS設定を行い、SSL証明書も無料で発行されるため、最も手軽な方法です。ドメインの更新料もShopifyの利用料と一緒に決済できるため、管理の手間が少ないのがメリットです。
ただし、Shopifyではメールホスティングサービスが提供されていないため、独自ドメインのメールアドレス(例:info@yourshop.com)を使いたい場合は、Google WorkspaceやZoho Mailなどの外部メールサービスを別途契約する必要があります。Shopifyが提供する無制限のメール転送機能と組み合わせて利用するのが一般的です。
方法2:外部プロバイダーのドメインをShopifyに接続する
お名前.com、Xserverドメイン、ムームードメインなど、外部のドメインプロバイダーで取得済みのドメインをShopifyに接続する方法です。ドメインの管理自体は外部プロバイダー側で継続するため、既にメールサーバーなどを契約している場合はそのまま利用を続けられます。
接続の設定では、外部プロバイダーのDNS設定画面でAレコードをShopifyのIPアドレス「23.227.38.65」に変更し、CNAMEレコードを「shops.myshopify.com」に設定する作業が必要です。設定後、反映までに最大48時間かかる場合がありますが、SSL証明書はShopifyが自動で発行してくれます。
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方法3:外部ドメインをShopifyに移管する
外部プロバイダーで取得したドメインを、Shopifyに完全に移管する方法です。移管が完了すると、ドメインの管理(更新、DNS設定、サブドメインの作成など)をすべてShopifyの管理画面から行えるようになります。外部プロバイダーとの契約が不要になるため、管理の一元化ができる点が最大のメリットです。
ただし、移管にはドメインのロック解除、認証コードの取得、移管手続き中のサービス中断リスクへの対策など、いくつかの準備作業が必要です。次章で移管の具体的な手順を解説します。
ドメインの「接続」と「移管」の違い
| 項目 | 接続 | 移管 |
| ドメインの管理場所 | 外部プロバイダー | Shopify |
| DNS設定の変更場所 | 外部プロバイダーの管理画面 | Shopifyの管理画面 |
| ドメイン更新料の支払い | 外部プロバイダーに支払い | Shopifyに支払い |
| メールサーバーの利用 | 外部プロバイダーのまま利用可 | 別途外部サービスが必要 |
| 設定の手間 | DNS設定の変更のみ | ロック解除・認証コード取得・承認が必要 |
| 反映までの期間 | 最大48時間 | 7〜10日(最大20日) |
| おすすめのケース | 既存のメールサーバーを そのまま使いたい場合 | 管理を一元化して シンプルにしたい場合 |
ECサイトの運営をShopifyに集約したい場合は「移管」が適しています。一方、既にドメインプロバイダーでメールサーバーを契約しており、そのまま利用を続けたい場合は「接続」のほうがスムーズです。どちらの方法でもShopifyストアのURLとしてドメインを利用できますが、管理面での利便性が異なる点を理解した上で選択しましょう。
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外部ドメインをShopifyに移管する手順
ここからは、外部プロバイダーで取得したドメインをShopifyに移管する具体的な手順を解説します。移管前に必ず「接続」を先に完了させておくことで、移管中のサービス中断を防ぐことができます。
手順1:ドメインをShopifyに接続する(事前準備)
移管する前に、まずドメインをShopifyに「接続」しておくことが推奨されています。接続せずに移管を開始すると、移管プロセス中にドメインにアクセスしたユーザーが接続エラーに遭遇するリスクがあります。接続の手順は、外部プロバイダーのDNS設定でAレコードとCNAMEレコードをShopify向けに変更し、Shopifyの管理画面から「既存のドメインを接続する」で設定を完了させます。
手順2:ドメインのロック解除と認証コードの取得
外部プロバイダーの管理画面にログインし、移管対象のドメインのロックを解除します。ドメインロック(トランスファーロック)は不正な移管を防ぐためのセキュリティ機能で、移管前に必ず解除が必要です。解除の操作はプロバイダーによって異なりますが、ドメイン管理画面の「セキュリティ」や「移管」のメニューから行えるのが一般的です。
ロック解除と同時に、移管用の認証コード(EPPコードまたはAuth Code)を取得します。このコードはShopifyの管理画面でドメイン移管を申請する際に入力する必要があります。認証コードの発行にはプロバイダーによって数時間かかる場合があるため、余裕を持って取得しておきましょう。
手順3:Shopifyの管理画面から移管を申請する
Shopifyの管理画面で「設定」→「ドメイン」→「既存のドメインを接続する」を開き、「ドメインをShopifyに移管する」をクリックします。移管するドメイン名を入力し(先頭にwww.は不要)、表示されるメッセージに従ってドメインのロック状態を確認します。ロックが解除されている場合は「次へ」をクリックし、認証コードを入力して移管を申請します。
移管申請後、12か月分のドメイン更新料の支払いが求められます。この更新料は現在の有効期限に上乗せされる形で加算されるため、無駄にはなりません。
手順4:確認メールに対応して移管を完了させる
移管を申請すると、ドメインに登録されているメールアドレスに確認メールが届きます。このメール内のリンクをクリックして移管を承認する必要があるため、必ず対応してください。確認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認するか、登録メールアドレスが正しいか見直しましょう。
移管の承認後、完了までには通常7〜10日、最大で20日程度かかります。移管が完了すると、Shopifyの管理画面でドメインの更新やDNS設定を直接管理できるようになります。
参考:Shopifyヘルプセンター「外部ドメインをShopifyに移管する」
Shopifyへのドメイン移管で注意すべきポイント
60日間の待機ルールに注意する
ICANNの規定により、ドメインの新規登録やレジストラ情報の変更を行ってから60日間は移管ができません。最近ドメインを取得したばかりの場合や、登録情報を変更した直後は、60日間が経過するまで待つ必要があります。この期間中はドメインの「接続」方式で暫定的にShopifyと連携させておくのが現実的な対応策です。
移管中のメールアドレスに注意する
移管プロセス中は、移管するドメインに紐づいたメールアドレス(例:info@yourshop.com)が一時的に使用できなくなる可能性があります。確認メールの受信に支障が出るため、移管申請時に使用するメールアドレスは、移管対象のドメインとは別のメールアドレス(Gmailなど)を使用してください。
移管できないドメインの種類を確認する
Shopifyへの移管に対応していないドメインの種類があります。たとえば「.ca」(カナダ)や「.co.uk」(イギリス)など、国別ドメインの一部は移管の対象外です。また、サブドメイン(例:shop.example.com)はShopifyに移管できず、Apexドメイン(例:example.com)のみが移管可能です。自社のドメインが移管対象かどうかは、Shopifyの管理画面で移管を試みた際に確認できます。
メールホスティングの準備を忘れない
Shopifyはメールホスティングサービスを提供していません。そのため、ドメインを移管した後も独自ドメインのメールアドレスを使い続けたい場合は、Google Workspace、Microsoft 365、Zoho Mailなどの外部メールホスティングサービスを別途契約する必要があります。Shopifyの管理画面からメール転送の設定が可能なため、転送先のメールアドレスを設定しておけば受信には問題ありません。
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ドメイン移管時のSEO対策
ドメインの移管自体はURLを変更するわけではないため、正しく設定すればSEOへの直接的な悪影響はありません。しかし、設定ミスや移管中のサービス中断がSEO評価に影響するケースがあるため、以下の点に注意しましょう。
SSL証明書の自動発行を確認する
Shopifyでは、ドメインの接続や移管が完了すると、Let’s Encryptから無料のTLS/SSL証明書が自動的に発行されます。これにより、ストアのURLが「https://」で始まるようになり、通信が暗号化されます。SSL化はGoogleの検索ランキング要因の一つでもあるため、必ず「https://」でサイトが表示されていることを確認してください。
HSTSポリシーに注意する
Shopifyでは、HTTP Strict Transport Security(HSTS)というセキュリティポリシーが適用されています。Shopifyからドメインを移管した後、HTTPSに対応していないプラットフォームにドメインを移した場合、最大90日間ブラウザにセキュリティエラーが表示されるリスクがあります。将来的にShopifyから別のプラットフォームへ再移管する可能性がある場合は、移管先がHTTPSに対応しているか事前に確認しておきましょう。
Google Search Consoleの設定を更新する
ドメインの移管や接続に伴いDNS設定が変わった場合、Google Search Consoleでのドメイン所有権の確認が必要になることがあります。移管完了後にSearch Consoleを確認し、所有権の認証が有効であるか、サイトマップが正しく送信されているかを確認してください。また、新しい環境でのインデックス状況も定期的にモニタリングすることをおすすめします。
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ドメイン移管後に確認・設定すべきこと
URLリダイレクトの設定
他のカートシステムからShopifyに移行した場合、旧サイトのURLと新サイトのURLが異なるケースがあります。その場合は301リダイレクトを設定して、旧URLにアクセスしたユーザーが新URLに自動的に転送されるようにしましょう。Shopifyの管理画面では「オンラインストア」→「メニュー」→「URLリダイレクト」から個別にリダイレクトを設定できるほか、CSVファイルで一括インポートすることも可能です。
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独自ドメインのメール転送設定
Shopifyではメールホスティングは提供されていませんが、無制限のメール転送アカウントを作成できます。たとえばinfo@yourshop.comに届いたメールを、Gmailなどの個人メールアドレスに転送する設定が可能です。Shopifyの管理画面で「設定」→「ドメイン」→対象ドメインの「メール転送」から設定できます。
サブドメインの作成と活用
ドメインをShopifyに移管した後は、管理画面からサブドメインの作成も可能です。たとえば「blog.yourshop.com」をブログ用のサブドメインとして設定したり、「en.yourshop.com」を英語版サイト用に設定したりすることで、コンテンツの整理や多言語対応に活用できます。
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Shopifyからの再移管も可能
将来的にShopifyから別のプラットフォームやドメインプロバイダーにドメインを再移管することも可能です。Shopifyの管理画面から「設定」→「ドメイン」→対象ドメインの「ドメイン設定」→「別のプロバイダーに移管する」の手順で、認証コードを取得して移管先に提出します。ただし、前述のHSTSポリシーの影響があるため、移管先がHTTPS対応であることを確認してから進めてください。
専門家に相談してスムーズに進める
ドメインの移管やDNS設定は、EC運営の中でも技術的な知識が求められる領域です。設定ミスによるサイトのダウンタイムやSEO評価の低下を避けるためにも、不安がある場合はECサイトの構築に詳しい専門家への相談を検討しましょう。FORCE-Rでは、カート選定やサイト構築だけでなく、ドメイン設定やSEO対策も含めた包括的なサポートを提供しています。
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Shopifyのドメイン移管でよくあるトラブルと対処法
ドメイン移管は技術的な作業を伴うため、トラブルが発生するケースも少なくありません。ここでは、よくあるトラブルとその対処法を紹介します。
SSL証明書の発行が完了しない
ドメインの接続や移管後、ShopifyによるSSL証明書の自動発行には最大48時間かかる場合があります。証明書が発行されるまでの間は、ブラウザに「この接続は安全ではありません」という警告が表示されることがありますが、通常は時間の経過で解消されます。48時間以上経過しても証明書が発行されない場合は、DNS設定が正しいか確認した上でShopifyサポートに連絡してください。
SSL証明書の発行が完了しない
DNSの反映に時間がかかりサイトが表示されない
DNS設定の変更は世界中のDNSサーバーに順次反映されるため、最大48時間かかることがあります。この間、一部のユーザーからサイトが正しく表示されないケースが生じますが、時間が経過すれば自然と解消されます。設定直後にサイトが表示されなくても慌てず、48時間は待ってから再確認しましょう。それでも解消しない場合は、DNSレコードの設定値に誤りがないか見直してください。
移管申請後にステータスが「保留中」のまま進まない
移管を申請した後、ステータスが長期間「保留中」のまま変わらない場合は、確認メールへの対応が完了していない可能性があります。移管プロセスでは、現在のドメインプロバイダーから移管承認のメールが送信されることがあり、このメールに記載されたリンクをクリックして承認しなければ移管が進みません。迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認してください。20日経過しても移管が完了しない場合は、Shopifyサポートへ問い合わせることをおすすめします。
まとめ
Shopifyでの独自ドメイン設定には「Shopifyで購入」「外部ドメインを接続」「外部ドメインをShopifyに移管」の3つの方法があり、管理の一元化を求める場合は「移管」が最適な選択です。移管の手順自体はシンプルですが、60日間の待機ルール、ドメインロックの解除と認証コードの取得、移管中のメールアドレスへの配慮、メールホスティングの準備など、事前に確認・対応すべきポイントがいくつかあります。
また、移管に伴うSEOへの影響を最小限に抑えるためには、移管前にドメインをShopifyに「接続」しておくこと、SSL証明書の発行を確認すること、Google Search Consoleの設定を更新することが重要です。
ドメインはECサイトの「住所」であり、ブランドの信頼性やSEO評価に直結する大切な要素です。正しい手順で移管を行い、Shopifyの管理画面で効率的にドメインを管理することで、ストア運営に集中できる環境を整えましょう。ドメイン移管やShopifyの構築でお悩みの方は、FORCE-Rにお気軽にご相談ください。
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