- Amazonの大口出品と小口出品はどう違う?
- 大口出品と小口出品のメリットは?
- Amazonの出品プランはどう選べばいい?
上記のようにお悩みではないでしょうか。
Amazonの出品プランには、大口出品・小口出品の2種類が存在します。出品プランによって料金形態や利用できる機能などが異なるため、自社の状況やAmazon店舗運営の目的に照らして慎重に比較したうえで選ばなくてはなりません。
本記事では大口出品と小口出品の違いやそれぞれのメリット、出品プランの選び方などを解説します。「Amazonで自社商品の販売を始めたいが、出品プラン選びで迷っている」という方はぜひ参考にしてください。
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Contents
Amazon大口出品・小口出品の違い早見表
大口出品 | 小口出品 | |
---|---|---|
プラン登録料 | 4,900円/月 | – |
販売手数料 | – | 100円/件 |
在庫ファイルによる商品の一括登録 | ◯ | × |
レポートの閲覧 | ◯ | × |
出品者による配送料の設定 | ◯ | × |
お届け日時指定便の利用 | ◯ | × |
カテゴリー制限なしでの出品 | ◯ | × |
カートボックスの獲得 | ◯ | × |
スポンサープロダクト広告の配信 | ◯ | × |
カスタマーレビュー機能の利用 | ◯ | × |
Amazonにおける大口出品と小口出品の主な違いは上記のとおりです。
大口出品のほうが機能的なメリットが多いため、個人で転売のために利用するような場合を除いて、大口出品を選んでおけば間違いありません。手数料に関しても、本格的にAmazon店舗を運営するのであれば大口出品のほうがお得になるでしょう。
以下では大口出品と小口出品の違いを深掘りします。
Amazon大口出品のメリット9選
Amazonで大口出品を利用するメリットは次の9つです。
- 販売件数が伸びても出品プラン手数料が高くならない
- 在庫ファイルによって商品を一括登録できる
- レポートを閲覧して数値を分析できる
- 配送料を自由に設定できる
- お届け日時指定便を利用できる
- 出品カテゴリーに制限がない
- カートボックスを取得できる
- スポンサープロダクト広告を配信できる
- カスタマーレビュー機能を利用できる
数が多く混乱するかもしれませんが、どれもAmazon店舗運営において重要なポイントです。あらかじめ把握しておきましょう。
1. 販売件数が伸びても出品プラン手数料が高くならない
大口出品の1つ目のメリットは、販売件数が伸びても手数料が高くならない点です。
小口出品では1件あたり100円(+税)の販売手数料が請求されるのに対して、大口出品では1ヶ月あたり4,900円(+税)の登録手数料のみが発生します。月に50件以上販売すると、手数料が固定されている大口出品のほうがお得になる仕組みです。
大口プランの手数料(/月) | 小口プランの手数料(/月) | |
---|---|---|
月に30件販売する場合 | 4,900円 | 3,000円 |
月に60件販売する場合 | 4,900円 | 6,000円 |
月間50件以上を販売する見込みがある場合は、手数料を抑えられる大口出品がおすすめです。
2. 在庫ファイルによって商品を一括登録できる
大口出品の2つ目のメリットは商品の一括登録が可能なことです。
Amazonで商品販売を始めるためには、商品登録をしなくてはなりません。セラーセントラルから1商品ずつ登録することもできますが、商品数が多いとかなりの時間と手間がかかります。
在庫ファイルを利用することで、下記の7項目を入力して一括で商品登録が可能です。
小口出品では在庫ファイルによる商品の一括登録ができません。商品点数が多くひとつずつの商品登録が手間になる場合は、大口出品を利用するといいでしょう。商品数が多いかどうかの基準は人によって異なりますが、10商品程度を目安とするのがおすすめです。
3. レポートを閲覧して数値を分析できる
Amazonの大口出品では、店舗運営に必要な各種レポートを閲覧できます。
具体的には、アクセス数や注文数などを確認できるビジネスレポートや注文レポート、決済レポートなどです。商品ページや店舗運営などを改善して売上を拡大するためには、データの閲覧・分析が欠かせません。
反対に小口出品ではレポートを閲覧できず、効果的な運用が難しいのが実情です。
4. 配送料を自由に設定できる
大口出品の4つ目のメリットは、配送料を自由に設定できることです。
大口出品では、重量課金制・商品個数制・購入金額制の3つから配送料を出品者が設定できます。
重量課金制 | 配送料 = 「配送1件ごと」 + 「重量(1kgあたり)」 |
---|---|
商品個数制 | 配送料 = 「配送1件ごと」 + 「商品1点ごと」 |
購入金額制 | 配送料 = 購入金額によって変動 |
小口出品の場合、Amazonによって自動的に設定された配送料を変更できません。Amazonだけではなく楽天や自社ECサイトなど複数のチャネルで販売しており、配送料を統一したい場合に有用な仕組みです。
5. お届け日時指定便を利用できる
お届け日時指定便を利用できる出品プランも大口出品のみです。
ユーザーが好きな受け取り日時を選べるようにすることで、ユーザビリティが向上してCVRアップが期待できます。大きく売上に影響する要素ではありませんが、ユーザーの都合にあわせて日時指定できたほうがいいことは間違いありません。
小口出品では日時指定を利用できないため注意してください。
6. 出品カテゴリーに制限がない
大口出品のメリットの6つ目は出品申請できるカテゴリーに制限がないことです。
小口出品では、下記カテゴリーでの出品申請ができません。
- 時計
- ヘルス&ビューティー
- アパレル、シューズ、バック
- コスメ
- ジュエリー
- 食品&飲料
- ペット用品
一方で大口出品であれば、すべてのカテゴリーで問題なく出品申請できます。上記の出品制限カテゴリーに該当する商品をAmazonで販売しようとしている場合は、大口出品での登録が必要です。
7. カートボックスを獲得できる
大口出品の7つ目のメリットは、カートボックスを取得できることです。
Amazonは1商品1ページの形式となっているため、ひとつの商品ページに複数の出品者が出品しています。ユーザーが「カートに入れる」もしくは「今すぐ買う」ボタンをクリックした際、カートボックスを獲得している出品者から商品が購入される仕組みです。
カートボックスを取得していない出品者の商品が購入されるためには、ユーザーに「新品&中古品 ()件の出品」のなかから選んでもらう必要があります。
しかしもっとも目立つボタンをクリックするユーザーがほとんどであり、カートボックスを獲得していない出品が購入される可能性は高くありません。カートボックスの獲得はAmazon店舗運営のなかでも特に売上に影響するポイントです。
小口出品ではどれだけ施策を実行してもカートボックスを獲得できないため、売上拡大が難しくなります。大口出品に登録してカートボックスを取得できれば、Amazonでの売上を伸ばしやすいです。
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8. スポンサープロダクト広告を配信できる
大口出品のメリットの8つ目は、スポンサープロダクト広告を配信できることです。
Amazonにおける広告運用には、短期的な売上拡大だけではなく中長期的なAmazon SEO施策としての意味もあります。なかでもAmazonの検索結果画面で上位表示できるスポンサープロダクト広告は、Amazon店舗を本格的に運営したいと考える出品者にとってなくてはならない機能です。
小口出品者ではスポンサープロダクト広告を配信できません。代表的なAmazon内広告にはほかにスポンサーブランド広告やスポンサーディスプレイ広告がありますが、どちらもブランド登録済みの出品者にのみ解放されます。
※ブランド登録とは
…商標権を持つブランド代表者として、Amazonに認識してもらうための仕組み。
小口出品者がブランド登録を行うケースは考えづらいため、現実的には3つとものスポンサー広告メニューが大口出品者に限定されていると言えるでしょう。
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9. カスタマーレビュー機能を利用できる
カスタマーレビュー機能を利用できることも大口出品のメリットです。
カスタマーレビュー機能とは、商品レビューで★3以下の低評価をつけたユーザーに対して直接連絡して不満の解消を図るサービス。レビュー関連規約が厳しく定められているAmazonにおいて、出品者が低評価レビューへ積極的に働きかけられる貴重な機能です。
小口出品では、カスタマーレビュー機能を利用できません。
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Amazon小口出品のメリット
大口出品と比較して、小口出品のメリットは次の2つです。
- 固定費がかからない
- 販売件数が49件/月以下であれば手数料がお得
小口出品では販売手数料制となっているため、1件も商品が売れなかった月は手数料が無料です。
ただし機能面では、大口出品より優れている点がありません。小口出品でも新規カタログ追加ができる仕様に変更されたとはいえ、小口出品で本格的なAmazon店舗運営を行うことは難しいと言えます。
Amazonの出品プランはどう選ぶ?
個人で転売商品を販売する場合を除き、Amazonの出品プラン選択では大口出品がおすすめです。
大口出品と小口出品では機能面で大きな差があります。自社商品を販売する場合、大口出品の機能を利用した商品ページの強化や販促施策が欠かせません。機能で劣る小口出品は選択肢に含まれないことがほとんどです。
下記では大口出品と小口出品がおすすめな人やケースの特徴を、深掘りして紹介します。
大口出品がおすすめな人
大口出品がおすすめなのは次のパターンです。
- 自社商品を出品したい
- 販売する商品数が多い
- 見込み販売件数が大きい
- 本格的にAmazon店舗を運営したい
OEMのように簡易的に自社ブランドを作成しているケースであっても、自社商品であれば大口出品を選びましょう。転売商品を扱っている場合は、商品数や販売件数、売上などの規模が大きければ大口出品がおすすめです。
小口出品がおすすめな人
小口出品がおすすめなのは次のパターンです。
- 転売商品しか扱わない
- 販売する商品数が少ない
- 見込み販売件数が小さい
- お試しでAmazonに出品したい
個人で転売商品を扱う場合で、お試しや小ロットでのテストでAmazonに出品する際は小口出品が選択肢に入ります。
Amazon大口出品に関するよくある質問
最後に、大口出品に関するよくある2つの質問にお答えします。
大口出品から小口出品に変更できる?
大口出品から小口出品へはセラーセントラルで変更可能です。ただし小口出品に切り替えても、月間登録料の日割り請求はなく4,900円+税が満額で請求されます。
大口出品を解約したら手数料は返金される?
基本的に大口出品にかかる月間登録料の返金はありません。出品者アカウントの登録時に間違えて大口出品を選択してしまった場合のみ、下記の条件を満たしていれば返金を受けられます。
- 過去に大口出品の月間登録料の返金請求を行っていない
- 大口出品の販売手数料の支払い日から90日以内である
- 大口出品のツールや特典を利用していない
返金条件を満たしている方は、テクニカルサポートからAmazon側に問い合わせてください。
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まとめ|本格的にAmazonで商品を販売するなら大口出品
本記事ではAmazonの大口出品と小口出品の違い、出品プランの選び方を解説しました。
自社ブランド商品をAmazonで販売したいと考えている場合、機能面で優れている大口出品がおすすめです。月間4,900円の固定費は発生しますが、Amazonでの売上が立てば十分に元を取れる金額です。
ただし機能に優れた大口出品を選択したからといって、必ずしも好調に売上が立つわけではありません。競合他社の多くも大口出品およびその機能を利用しているため、差別化を考慮した施策が必要となります。
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