【2024年最新版】出品者向け!楽天ブラックフライデー対策を徹底解説!

「楽天ブラックフライデーはどんなセール?」
「出品者はどう対策すべき?」
「楽天ブラックフライデーの準備で気をつけるべきことは?」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

楽天ブラックフライデーは、アメリカのセールイベント「ブラックフライデー」に合わせて、楽天市場で開催されるセールです。楽天市場だけではなく、AmazonやYahoo!ショッピング、実店舗などでも同時期に開催されるため、ユーザー認知も年々高まっており、多くのユーザーの流入や売上アップが期待できます。

本記事では、楽天ブラックフライデーの特徴や、出店者が取るべき対策について解説します。売上を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてください。

楽天ブラックフライデーとは?

楽天ブラックフライデーとは、毎年11月末に開催される楽天市場のセールです。

楽天市場では2018年から始まった新しいセールですが、年々広まっており、ユーザーの流入が期待できます楽天ブラックフライデーはしっかりと対策すれば、売上を大きく伸ばせるセールといえるでしょう。

テレビCMなどで大々的に集客するセール

楽天ブラックフライデーは、インターネット上だけではなく、テレビCMでも宣伝されます。大規模な集客を行うため、楽天ユーザーに限らず、楽天市場から離れていたユーザーや新規ユーザーの流入も期待できるでしょう。

割引クーポンの配布やポイントが当たるミニゲームなど、さまざまな企画が用意されており、お買い物マラソン以上に多くのユーザーが流入します。通常日よりも購買意欲が高いユーザーが増えるこの機会に、しっかりとアピールして売上を伸ばしましょう。

毎年11月の第3~4週目に開催される

楽天ブラックフライデーは、毎年11月の第3~4週目に開催されます。毎年12月上旬に行われる楽天スーパーセールとの兼ね合いで、楽天市場のブラックフライデーは11月中に終了するよう日程が組まれています。

そのため、通常のブラックフライデーよりも早い日程で実施されることが多く、Amazonのブラックフライデーと比べても、楽天市場が先に開始することが一般的です。

開催年楽天市場の開催日時Amazonの開催日時
2020年【開始】11月19日(木)10:00
【終了】11月24日(火)09:59
【開始】11月27日(金)9:00
【終了】12月1日(火)23:59
2021年【開始】11月18日(木)10:00
【終了】11月23日(火)09:59
【開始】11月26日(金)9:00
【終了】12月2日(木)23:59
2022年【開始】11月22日(火)10:00
【終了】11月27日(日)09:59
【開始】11月25日(金)0:00
【終了】12月1日(木)23:59
2023年【開始】11月21日(火)20:00
【終了】11月27日(月)01:59
【先行セール】11月22日(水)0:00
【開始】11月24日(金)0:00
【終了】12月1日(金)23:59

2024年の楽天ブラックフライデーの開催日時はまだ発表されてませんが、11月19日(火)~11月25日(月)に開催されると予想できます。ただし、開催時期は年によって多少の変動があるため、楽天の公式発表があるまでは「目安」としておきましょう。

楽天ブラックフライデーの特徴

楽天ブラックフライデーの特徴は、特選セール品の特集や割引クーポンの配布、楽天ポイントを活かした企画です。

「黒い商品」が特集される

楽天ブラックフライデーでは「ブラック」というイベント名にちなんで「黒い商品」が特集されます。「黒い商品」は家電や食品、ファッション、家具、日用品など幅広いカテゴリから選出される楽天市場独自の企画です。

テレビやカメラ、ゲーム機などの黒物家電が売れやすいため、ブラックフライデーで売りたい商品がある場合はしっかりと対策を行いましょう。(対策については後述します。)

黒い商品を扱う一部のストアに、楽天からオファーがあった場合のみエントリーできます。誰でもエントリーできるわけではないため注意しましょう。

割引クーポンが配布される

楽天ブラックフライデーでは、割引原資を楽天が負担する割引クーポンが配布されます

この割引クーポンは楽天市場に出店している全店舗を対象としたものが多く、店舗側が申請しなくても楽天が自動で発行するサービスクーポンがメインです。

2023年のブラックフライデーでは、以下のクーポンが配布されました。

  • 店内全品最大50%OFFクーポン
  • 最大2,000円OFFクーポン
  • ダイヤモンド・プラチナ会員777円OFFクーポン
  • Rakute Fashion最大2,000円OFFクーポン
  • 家電まつりクーポン最大2,000円OFF
  • BEAUTYコスメ最大1,000円OFFクーポン など

今年も同様の内容でクーポンが配布されると予想されます。

期間限定でミニゲームを開催

楽天市場のセールでは、特集ページで期間限定のミニゲームを開催するのが通例です。ゲームを通じてユーザーを楽天市場に呼び込み、サイト内の回遊を促進します。

2023年の期間限定イベントでは、以下のミニゲームが開催されました。

  • お買いものパンダダーツくじ
  • 30秒チャレンジ!間違い探しクーポン

今年も同様のミニゲームが企画される可能性が高いです。

ショップ買い回りでポイントアップ

楽天ブラックフライデーでは「ショップ買い回りでポイントアップ」も実施されます。

1店舗の購入でポイント1倍、2店舗で2倍と、購入店舗数に応じてポイント付与率がアップし、最大で10倍まで増えるイベントです。

楽天ポイントを重視するユーザーに好評で、楽天市場の名物イベントとしてスーパーセールやお買い物マラソンでも開催されています。買い回りで客単価が落ち込みやすい面もありますが、新規ユーザーの獲得が期待できるでしょう。

5と0のつく日はさらにポイントアップ

楽天市場では、0と5のつく日に楽天カードで購入すると、ポイント付与率がアップします。楽天グループのサービスを利用する「楽天経済圏」のユーザーに浸透しており、通常日でも0と5のつく日の売上が伸びる傾向があります。

セールやイベントと被った場合は、ポイント付与率がさらにアップするため、ブラックフライデー期間中に0と5のつく日が重なる日は、特に楽天ユーザーの流入が期待できるでしょう。

楽天ブラックフライデーで出店者が行うべき対策

楽天ブラックフライデーで売上を上げるためのポイントは以下の4つです。

  • 商品を露出させる(露出しなければ、ユーザーに商品の存在を知ってもらえない)
  • 商品をクリックしてもらう(クリックされなければ、商品を見てもらえない)
  • 購入してもらう(購入されなければ、売上は上がらない)
  • 自店を回遊してもらう(多くの商品を見てもらえなければ、客単価は上がらない)

これらのポイントをふまえて、行うべき対策を具体的にまとめました。

無料広告枠へのエントリー

楽天ブラックフライデーには、無料で利用できる広告枠があります。特集ページに掲載される「特選商品」や「カテゴリー別のおすすめ商品」がその対象です。

無料広告枠への掲載方法は、楽天からのオファーによるものと、店舗側が申請し審査に通った場合の2通りがあります。

特集ページはセールやキャンペーン期間中に設けられ、注目度が非常に高いページです。掲載できれば大きく露出できる可能性があるため、ぜひエントリーしましょう。

特集ページの作成

楽天市場では、店舗ごとにイベント用の特集ページを作成できます。

特価商品やおすすめ商品をピックアップしたり、セール商品をわかりやすくカテゴリー別に表示したりすることが可能です。さらに、クーポンや店舗独自のキャンペーン情報などをまとめて掲載し、セール全体を効果的にアピールできます。

自店の特集ページを活用することで、回遊率の向上が期待できるでしょう。

セール用バナーの設置

楽天市場のセール開催中は、バナーを効果的に活用しましょう。バナーは視覚的に訴える力が強く、テキストでは見落とされがちな情報を効果的に伝えられます。

以下のようなセール特典をバナーでアピールするとよいでしょう。

  • 最大〇〇%OFF
  • ポイント付与率アップ
  • クーポン
  • 送料無料

セール用バナーは、店舗のトップページやカテゴリーページ、特集ページの目立つ位置に配置するのが効果的です。多くのユーザーがスマートフォンから流入するため、スマートフォンでも見やすいサイズと解像度でバナーを作成してください。

ブラックフライデーに合わせて黒を基調としたデザインを使用すると、ユーザーの目を引きやすく、セールを効果的にアピールできます。

ポイントやクーポンを使った割引訴求

楽天市場ユーザーの多くは楽天ポイントを重視しているため、ポイント付与率アップの訴求が効果的です。商品画像に「ポイント〇倍」の文言をいれることで、ユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率も向上します。

また、ポイントアップと同様に、クーポンの配布もユーザーに響きやすい訴求方法です。クーポンは、商品ページやバナー、メルマガ、SNSなどで楽天市場内外へ広くリーチできます。

値引きに頼らなくても、ポイントやクーポンでインパクトのある訴求が可能となるため、うまく活用していきましょう。

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メルマガやLINEでの告知

楽天ブラックフライデーでより多くのユーザーを呼び込むには、メルマガや楽天LINE公式アカウントの活用がおすすめです。メルマガやLINE公式アカウントに登録しているユーザーは、自社商品やブランドに興味関心を持っています。セール情報を告知したり、クーポンを配布したりすれば、自店の商品ページにアクセスを集めることが可能です。

楽天市場に流入したユーザーを競合と奪い合うだけではなく、自店で購入してくれるユーザーにアプローチできるため、セールの告知や呼び込みに活用しましょう。

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【完全版】楽天市場のメルマガについて徹底解説!種類と効果的な配信のコツも紹介!

セール用の商品画像へ差し替え

商品のメイン画像はクリック率に大きく影響します。多くのユーザーの目に留まるよう、割引率やポイントアップなど、お得感が一目でわかる画像に差し替えましょう。

ただし、すべての商品のメイン画像を変更すると手間がかかるため、優先順位をつけることが大切です。売り切りたい商品や目玉商品から、順に画像を変更することをおすすめします。

セール期間中も楽天の画像ガイドラインは変わらないため、ガイドラインに違反しないよう注意してください。

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商品ページの見直し

ブラックフライデーで獲得したアクセスを売上につなげるために、商品ページを見直し、ブラッシュアップしましょう。

割引やポイント付与があっても、商品自体の魅力が伝わらなければ購入にはつながりません。商品の情報が十分か、画像が魅力的かを確認し、必要に応じて改善することで、コンバージョン率を高められます。

また、レビューには想定外の有益な情報が含まれることがあるため、それらを商品ページに反映させれば、より効果的な訴求が可能となるでしょう。

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セールに向けての広告強化

セール当日に露出を確保できるよう、広告の強化を行いましょう。セールの2~3週間前から徐々にCPC(クリック単価)を引き上げていくと、セール期間中の広告の露出が有利となります。

セール目的で楽天市場を訪れるユーザーが増えるため、広告で自社商品を見てもらう機会を増やすことで、販売のチャンスも広がります。

通常より高めのCPCを設定し、広告の実績を積み上げておくと、セール当日にCPCが上がった際にも露出を確保しやすくなるでしょう。

開催期間中の広告露出のチェック

セール期間中は、多くの出店者が広告を強化するため、競争が激化し、CPC(クリック単価)が変動しやすくなります。特に、セール初日や最終日、0と5のつく日などユーザーの流入が増える日は、変動が激しくなりがちです。

そこで「1時間ごと」のように時間を決めて、広告の露出やCPCをこまめに確認し、調整しましょう。セール期間中は購買意欲の高いユーザーが増えるため、適切な露出を確保すれば売上を伸ばすチャンスが広がります。

ただし、広告予算の消化が早く進むこともあるため、事前にしっかりと戦略を立てておきましょう。

楽天スーパーセールのサーチ申請と重複しないよう注意

楽天市場では、12月上旬にスーパーセールが開催され、スーパーセールのサーチ登録申請が11月中旬ごろにあります。スーパーセールとサーチ申請の間となる11月下旬に、ブラックフライデーが開催される点に注意が必要です。

【11月中旬】スーパーセールのサーチ登録申請
【11月下旬】ブラックフライデー開催
【12月上旬】スーパーセール開催

スーパーセールのサーチ申請をすると、ブラックフライデー期間に販売できなくなる場合があります。そのため、スーパーセールのサーチ申請を避けるか、コピーページを作成するなどの対応が必要です。

コピーページについては「楽天スーパーSALEはコピーページでサーチ申請すべき?メリット・デメリットを解説」を参考にしてください。

また、ブラックフライデー期間中に、サーチ申請している商品のクーポンを発行すると、サーチ申請に落ちてしまう点にも注意しなければなりません。ブラックフライデーとスーパーセールでどのような商品を打ち出していくのか、事前に決めておきましょう。

まとめ|セールを活用して効率的に売上を伸ばそう

楽天ブラックフライデーは比較的新しいセールですが、広く認知されています。セールを待っている購買意欲の高いユーザーが流入する要所となるため、一つひとつ対策を行い、効率的に売上を伸ばしましょう。

今回の記事では、どの店舗にとっても重要な対策を紹介しましたが、取り扱う商材や規模、特性など、店舗によって力を入れるべき対策は異なります。

「具体的なノウハウや経験がなく、自店ですべき対策がわからない」「対策の優先順位で迷ってしまう」といったお悩みがある方は、楽天市場に詳しいコンサルティング会社に相談することをおすすめします。

FORCE-Rは、楽天市場のセールイベントでの実績と豊富なノウハウを持つコンサルティング会社です。楽天ブラックフライデーで効率良く成果を出す方法や、店舗の特徴を活かした戦略をご提案いたします。

楽天ブラックフライデーの対策や店舗運用にお悩みの方は、ぜひFORCE-Rへご相談ください。

記事を書いた人

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執行役員 WEBコンサルティング事業部 ECグループ

本多 一成

EC事業会社にて、Amazon/楽天/Yahoo!ショッピングの運営、物流・CSなどに携わる。その経験をもとに、各モールのコンサルタントとしてFORCE-Rに従事。楽天市場が得意。担当案件では前年比200%の売上達成した実績も。

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