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楽天RPP広告とは?仕組み・費用・設定方法と成果を出す運用のコツを解説

楽天市場で売上を拡大するうえで、RPP広告(検索連動型広告)は最も重要な集客手段のひとつです。楽天市場への流入の約3〜5割は検索経由といわれており、検索結果の上位に自社商品を表示できるRPP広告は、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチする強力な手段となります。

しかし「RPP広告を始めたいが設定方法がわからない」「出稿しているが費用対効果が悪い」「キーワード選定のやり方がわからない」と悩む店舗運営者は少なくありません。

本記事では、RPP広告の基本的な仕組みから費用体系、RMSでの具体的な設定方法、費用対効果を高める運用のコツ、さらには2024年5月に登場したRPPエクスパンション広告との違いまで、楽天RPP広告を活用するために必要な情報をまとめて解説します。

確認したいポイント結論詳細
RPP広告の仕組みとは?検索連動型のクリック課金制広告楽天市場の検索結果上部に「PR」として表示される広告で、ユーザーがクリックした際にのみ費用が発生する仕組みです。
RPP広告の費用はいくらかかる?月額5,000円・CPC10円から出稿可能最低月予算は5,000円で、商品CPCは10円、キーワードCPCは40円から設定できます。予算上限に達すると配信が自動停止します。
RPPエクスパンション広告との違いは?配信先が楽天市場の外部に拡大従来のRPP広告は楽天市場内が対象ですが、エクスパンション広告はGoogleショッピング枠など外部媒体にも配信されます。
RPP広告の設定方法は?RMSの管理画面から5ステップで設定RMSにログイン後、プロモーションメニューからキャンペーン作成、予算・CPC設定、キーワード設定、除外商品設定の順に進めます。
RPP広告の掲載順位はどう決まる?入札額と商品の総合評価をもとに判断CPC入札額に加えて、クリック率・転換率・レビュー・商品ページの品質など複数の要素が掲載順位に影響します。
RPP広告で成果を出すコツは?キーワード選定と除外設定の最適化ビッグワードだけでなくミドル・ロングテールキーワードにも入札し、ROASが低い商品は除外設定で無駄な出費を防ぎます。
RPP広告の効果はどう測定する?パフォーマンスレポートでROASを確認RMS内のパフォーマンスレポートで、キーワード別・商品別のクリック数・売上・ROASを確認し改善に活かします。
RPP広告とSEO対策の関係は?RPP経由の売上がSEO順位向上に貢献RPP広告でキーワード経由の販売実績を積むと、楽天のアルゴリズムにより自然検索順位の向上にもつながります。

この記事でわかること

  • RPP広告の仕組みや表示場所、掲載順位が決まる要因
  • RPP広告の費用体系と商品CPC・キーワードCPCの違い
  • RMSを使ったRPP広告の具体的な設定手順
  • RPPエクスパンション広告との違いと使い分け方
  • ROASを改善するための運用テクニックと効果測定の方法
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RPP広告の基本的な仕組みと特徴

まずはRPP広告がどのような広告なのか、基本的な仕組みと特徴を押さえておきましょう。RPP広告の特性を理解することが、効果的な運用の第一歩です。

RPP広告(検索連動型広告)とは

RPP広告とは、Rakuten Promotion Platform(楽天プロモーションプラットフォーム)の略称で、楽天市場内の検索結果に連動して商品を表示するクリック課金型(CPC)の広告です。ユーザーが楽天市場の検索窓にキーワードを入力すると、そのキーワードに関連性の高い商品が検索結果の上部に「PR」表記付きで表示されます。

GoogleやYahoo!のリスティング広告と仕組みが似ており、広告が表示されただけでは費用は発生しません。ユーザーが実際に広告をクリックして商品ページに遷移した時点で初めて費用が発生するため、予算に応じた効率的な運用が可能です。

楽天が保有する購買データや閲覧データをもとに、ユーザーごとに最適化された広告が自動的に配信される仕組みが採用されています。そのため、購買意欲の高い層へピンポイントでアプローチできる点が大きな強みです。

RPP広告の表示場所と掲載枠数

RPP広告が表示される場所は、楽天市場の検索結果ページが中心ですが、それ以外にも複数の掲載面があります。

検索結果ページでは、PCでは上位3〜5枠、スマートフォンでは上位5〜7枠にRPP広告が表示されます(枠数は仕様変更により変動する場合があります)。自然検索よりも上部に優先表示されるため、ユーザーの目に最初に入る位置に商品を掲載できます。

さらに、楽天市場のジャンルページ(カテゴリページ)にもRPP広告は表示されます。「ファッション」「インテリア」「食品」といったカテゴリから商品を探すユーザーにもアプローチできるため、検索以外の流入経路からの集客も期待できます。

加えて、楽天グループが運営するInfoseekや楽天レシピなどの提携サイトにも広告が配信されます。楽天市場を直接訪問していないユーザーへの接触機会を広げられるのもRPP広告の特徴です。

楽天市場の検索結果では1ページ目で購入を判断するユーザーが全体の約7割といわれています。RPP広告で検索結果の上位に自社商品を表示させることは、売上向上に直結する重要な施策です。楽天市場の集客施策全般については、以下の記事でも詳しく解説しています。

▼関連記事:楽天市場でアクセス数を増やすには?実践しやすい集客施策7選

RPP広告の掲載順位が決まる仕組み

RPP広告の掲載順位は、CPC入札額だけで決まるわけではありません。楽天の機械学習により、複数の要素を総合的に評価したうえで表示面や配信タイミングが最適化されます。

掲載順位に影響する主な要素は、入札額(CPC)、商品のクリック率(CTR)、転換率(CVR)、レビュー件数と評価、商品ページの品質、商品名やキャッチコピーとキーワードの関連性、さらに店舗の健全性(受注処理速度やキャンセル率など)です。

つまり、単にCPCを引き上げるだけでは上位表示を維持できません。商品ページの品質改善やレビュー獲得を並行して進めることが、RPP広告の費用対効果を最大化するカギとなります。

▼関連記事:楽天市場でCTR(クリック率)を上げる施策3選|RPP広告のコツも解説

RPP広告の費用と料金体系

RPP広告の費用面を正しく理解しておくことは、無駄なコストを抑えつつ成果を出すために欠かせません。ここでは、クリック課金の仕組みや予算設定の考え方について解説します。

クリック課金制(CPC)の仕組み

RPP広告はクリック課金制(CPC:Cost Per Click)を採用しています。広告が検索結果に表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックして商品ページに遷移した時点で初めて課金されます。

この仕組みにより、実際に商品に興味を持ったユーザーからのアクセスに対してのみ広告費を支払うため、表示回数課金型の広告と比較してコスト効率が高い傾向にあります。また、楽天市場でも、広告の品質を維持するため、不正なアクセスや無効なクリックへの対策が行われています。

月額予算と入札単価の設定

最低月予算は5,000円から設定可能です。予算上限に達した時点で配信が自動停止するため、想定外の費用超過が起きにくい仕組みになっています。広告費用は楽天市場の店舗運営費用として、販売高から相殺される形で請求されます。

入札単価については、全商品に適用される商品CPC(最低10円〜)と、特定の商品×キーワードの組み合わせに設定するキーワードCPC(最低40円〜)の2種類があります。上限CPCの目安は商材によって異なり、掃除機のような高単価・高競合の商材ではCPCが1,000円を超えるケースがある一方、ネクタイピンのような低単価の商材では100円前後で収まることもあります。

適正なCPCを設定するためには、「商品単価 × 利益率 × CVR = 許容CPC」の計算式で逆算する方法が有効です。たとえば、商品単価3,000円・利益率30%・CVR5%の商品であれば、許容CPCは45円となります。

商品CPCとキーワードCPCの違い

RPP広告では、入札単価を2つの階層で設定できます。商品CPCは特定の商品に対して設定する入札単価で、その商品が表示されるすべてのキーワードに適用されます。一方、キーワードCPCは特定の商品×特定のキーワードの組み合わせに対して設定する単価で、商品CPCよりも優先して適用されます。

注力したいキーワードにはキーワードCPCで個別に入札額を設定し、それ以外は商品CPCで広くカバーするという使い分けが一般的です。キーワードCPCは1商品あたり最大10個まで設定可能です。

商品CPCとキーワードCPCの詳しい違いや使い分けについては、以下の記事で詳しく解説しています。

▼関連記事:楽天RPP広告の教科書|商品CPCとキーワードCPCを比較!ECサイトの売上を劇的に上げる方法

RPPエクスパンション広告との違い

2024年5月から、従来のRPP広告に加えてRPPエクスパンション広告という新サービスが開始されました。RPP広告と名前は似ていますが、配信先や運用方法が大きく異なります。それぞれの違いを正しく理解して使い分けましょう。

配信先の違い

従来のRPP広告は、楽天市場内の検索結果やジャンルページ、提携サイトに配信されます。一方、RPPエクスパンション広告は楽天市場の外部、具体的にはGoogleのショッピング広告枠やYahoo!の検索広告枠などに配信される仕組みです。

楽天市場内で検索する購買意欲の高いユーザーにアプローチするならRPP広告、Google検索などの外部から新規顧客を獲得したい場合はRPPエクスパンション広告という使い分けが効果的です。これまでGoogle広告への出稿経験がない店舗にとっては、楽天のプラットフォーム経由で外部集客を始められる点がメリットです。

キーワード設定・入札戦略の違い

RPP広告では商品ごとにキーワードを手動で設定できますが、RPPエクスパンション広告ではキーワード設定自体が存在しません。楽天のデータによるターゲティングと機械学習を活用し、RMSに登録されている商品名や商品ページの情報をもとに、関連性の高い検索クエリに対して自動的に広告が表示されます。

入札戦略にも違いがあります。RPP広告で選択できる入札戦略は「クリック数重視」のみですが、RPPエクスパンション広告では、一定の実績を積むと「ROAS重視」の入札戦略も選択可能になります。ROAS重視への切り替えには「過去30日間に広告経由の売上が15〜20件以上」の実績が必要なため、まずはクリック数重視で配信実績を積み上げることが重要です。

RPPエクスパンション広告を活用する際は、商品名や商品ページの情報が広告表示の精度に直結するため、RMSの登録情報を事前に見直しておくことをおすすめします。楽天市場の広告メニュー全体については、以下の記事で種類ごとの特徴を比較しています。

▼関連記事:楽天市場の広告メニュー8種類を徹底解説|運用方法・費用相場・選び方まで

RPP広告の設定方法

ここからは、RPP広告をRMS(楽天の店舗管理システム)から実際に設定する手順を解説します。初めてRPP広告を出稿する方でも迷わず進められるように、順を追って説明します。

RMSからの初期設定手順

RPP広告の出稿は、以下の手順で進めます。

ステップ1:RMSにログインし、サイドメニューから「広告・アフィリエイト・楽天大学」をクリックして「広告(プロモーションメニュー)」を選択します。

ステップ2:プロモーションメニュー内の「検索連動型広告(RPP)」をクリックします。

ステップ3:「キャンペーン」タブを開き、「新規登録」ボタンをクリックします。

ステップ4:キャンペーン名(自由に設定可能)、ステータス(すぐに配信する場合は「有効」)、継続月予算、1クリックあたりの入札単価を入力して登録を完了します。

ステップ5:必要に応じて、「商品別入札単価」「商品別配信キーワード」「商品別配信対象除外」を設定します。

有効に設定すると、24時間以内にRMSに登録されている全商品が配信対象となり、広告の配信が開始されます。開始・停止はいつでも自由に切り替えられるため、セール時期やトレンドにあわせた運用が可能です。

なお、RPP広告の詳細な設定ルールや仕様については、楽天公式の店舗運営Naviでも確認できます。

参考:楽天市場 検索連動型広告(RPP)について|店舗運営Navi

商品別CPC・キーワード設定の方法

キャンペーン作成後、個別の商品やキーワードに対して詳細な設定を行います。

商品別CPCの設定は、「商品・キーワード設定」タブから「一括アップロード」を選択し、CSVファイルで一括登録する方法と、「新規登録」ボタンから1商品ずつ手動で設定する方法があります。一括登録では、サンプルフォーマットをダウンロードして商品管理番号とCPC単価を入力してアップロードします。

キーワードCPCの設定も同様に「商品・キーワード設定」タブから操作します。1商品あたり最大10個までキーワードを登録でき、それぞれにキーワード別の入札単価を設定可能です。設定したキーワードCPCは商品CPCよりも優先されるため、特に注力したいキーワードに対して活用しましょう。

RPP広告のキーワード設定について、より詳しい選定方法を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

▼関連記事:楽天RPP広告のキーワード設定とは?効果的な選定方法や運用のコツも解説

除外商品の設定方法

RPP広告では、キャンペーンを有効にするとRMSに登録されている全商品が広告掲載の対象になります。そのため、利益率が低い商品や在庫が少ない商品、広告経由で販売しても採算が合わない商品は、除外設定で広告の配信対象から外すことが重要です。

除外設定は「除外商品」タブから操作できます。「一括アップロード」を選択し、サンプルフォーマットに除外したい商品の管理番号を入力してアップロードするだけで完了します。1商品ずつ手動で登録することも可能です。

除外設定は、RPP広告の費用対効果を大きく左右する重要な作業です。出稿を開始したら定期的にパフォーマンスレポートを確認し、ROASが低い商品は積極的に除外対象に追加しましょう。

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RPP広告で成果を出す運用のコツ

RPP広告は「出稿して終わり」ではなく、データを見ながら継続的に改善していくことで成果が最大化します。ここでは、実践的な運用テクニックを紹介します。

キーワード選定のポイント

RPP広告の成果を左右する最も重要な要素のひとつがキーワード選定です。商品と関連性の低いキーワードに入札してしまうと、クリックされても購入に至らず広告費だけが消化されてしまいます。

キーワードは大きく3つの層に分けて考えると整理しやすくなります。「美容液」のような検索ボリュームの大きいビッグワードは競合も多くCPCが高くなりがちです。「美容液 シミ」のような2語以上のミドルワードは購買意欲が高く、ROASを最も伸ばしやすい層です。「美容液 50代 シミ 高保湿」のようなロングテールワードはボリュームは少ないもののCVRが高く、利益率の確保に向いています。

キーワードの選定には、RMSの「R-Karte」にある検索キーワードレポートを活用しましょう。直近3ヶ月分のデータをダウンロードし、すでに購入につながっているキーワードを優先的にRPP広告に設定すると、効率よく成果を出せます。

ROASを意識した予算管理

ROAS(Return On Advertising Spend:広告費用対効果)は、RPP広告の運用成果を測る最も重要な指標です。ROASは「広告経由売上 ÷ 広告費 × 100」で算出され、数値が高いほど広告投資の効率が良いことを意味します。

ROASを高めるためには、まず商品ごとのパフォーマンスを把握し、成果の出ていない商品やキーワードへの投資を減らす(または除外する)ことが基本です。反対に、ROASの高い商品にはCPCを引き上げて露出を増やし、売上拡大を狙います。

月間の広告予算は、店舗全体の売上目標から逆算して設定するのが理想的です。一般的に、売上の5〜15%程度を広告費に充てる店舗が多く、まずは小さい予算(2〜3万円程度)からスタートし、データを見ながら段階的に拡大していく方法をおすすめします。

商品ページの改善との連動

RPP広告で集客できても、遷移先の商品ページが整っていなければ購入にはつながりません。広告施策と商品ページ改善は必ずセットで取り組む必要があります。

具体的には、サムネイル画像の見直し、商品名・キャッチコピーへのキーワード反映、商品説明文の充実、レビュー件数の増加などが転換率(CVR)の改善につながります。CVRが向上すれば、同じ広告費で得られる売上が増えるため、結果的にROASも改善します。

転換率の改善方法について詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

▼関連記事:楽天市場の転換率(CVR)とは?平均値や向上施策を解説

セール時期にあわせた運用調整

楽天市場では、楽天スーパーSALE、お買い物マラソン、5のつく日、0のつく日など、定期的にセールイベントが開催されます。これらのイベント期間中はユーザーの購買意欲が高まるため、RPP広告の効果も通常時より高くなる傾向にあります。

イベント前にはCPCを引き上げて露出を確保し、イベント終了後にはCPCを通常値に戻す、という運用が一般的です。また、イベントに合わせてクーポンを発行したり、ポイント倍率を上げたりする施策と組み合わせることで、CVRの底上げも期待できます。

楽天市場のCPA広告やクーポンアドバンス広告など、他の広告メニューとの併用も検討しましょう。RPP広告だけに依存するのではなく、複数の集客チャネルを組み合わせることで、リスク分散と売上最大化の両立が可能になります。

▼関連記事:楽天市場のCPA広告とは?メリットやデメリット、効果的な運用方法を紹介

楽天SEOとの相乗効果を狙う

RPP広告は短期的な集客だけでなく、中長期的なSEO対策としても有効です。楽天市場の検索アルゴリズムでは、特定のキーワード経由での販売実績が検索順位の評価要素に含まれているといわれています。

RPP広告で特定のキーワード経由の売上実績を積み重ねることで、そのキーワードにおける自然検索(オーガニック)の順位向上も期待できます。自然検索で上位に表示されるようになれば、広告費をかけずにアクセスが獲得できるため、長期的な利益率の改善につながります。

楽天SEO対策の具体的な手法については、以下の記事をあわせてご覧ください。

▼関連記事:楽天SEO対策で売上を伸ばす施策10選

RPP広告の効果測定と改善方法

RPP広告は出稿したら終わりではなく、データに基づいて定期的に見直し、改善を繰り返すことで成果を伸ばせます。ここでは、効果測定の方法と改善のポイントを解説します。

パフォーマンスレポートの見方

RPP広告の効果測定には、RMS内で確認できるパフォーマンスレポートを活用します。このレポートでは、キーワード別・商品別のクリック数、表示回数、売上金額、ROAS、CPCなどの指標を確認できます。

パフォーマンスレポートには、12時間コンバージョンと720時間コンバージョンの2つの計測期間があります。12時間はクリック直後の短期的な効果を見る指標で、720時間(30日間)は楽天市場特有の「5のつく日」「お買い物マラソン」などのイベント購入を含むため、より正確な広告効果を把握できます。日常的な効果測定には720時間のデータを基準にするのがおすすめです。

また、パフォーマンスレポートはクロスデバイスで集計されます。スマートフォンで広告をクリックしたユーザーがパソコンで購入した場合でも売上として計上されるため、デバイスをまたいだ購買行動も正しく評価できます。

ROAS改善のための分析ポイント

ROASを改善するためには、パフォーマンスレポートのデータを以下の観点で分析しましょう。

キーワード別の分析では、クリック数が多いがCVRが低いキーワードを特定します。このようなキーワードは入札単価を下げるか、キーワード設定から外すことで無駄な出費を削減できます。反対に、CVRが高くROASも良好なキーワードは、CPCを引き上げて表示機会を増やすことで売上拡大を狙えます。

商品別の分析では、広告経由の売上が少ない、またはROASが目標値を下回っている商品を確認します。改善の見込みが低い場合は除外商品に追加し、広告費を成果の出やすい商品に集中させましょう。

これらの分析を週1回程度の頻度で繰り返し、CPC調整やキーワードの追加・削除、除外商品の見直しを行うPDCAサイクルを回すことが、RPP広告の運用で成果を出し続けるための基本です。

広告運用と店舗改善を両輪で進める

RPP広告の効果を最大化するには、広告運用の改善だけでなく、店舗全体の販売力を底上げする取り組みも並行して進めることが大切です。レビュー獲得施策、商品画像の改善、送料無料ラインの設定、クーポンの活用など、ユーザーの購入意欲を高める施策を組み合わせましょう。

RPP広告のROASが高い店舗は、商品ページのCVRが高い傾向にあります。CVRが1%改善するだけでも、広告費の効率は大幅に変わります。広告と商品ページの両面からアプローチすることで、楽天市場での売上を着実に拡大できます。

楽天市場全体で売上をアップさせるための施策については、以下の記事でも詳しく解説しています。

▼関連記事:楽天市場で売上をアップさせるには?効果的な対策15選・実施のコツを解説

まとめ

本記事では、楽天RPP広告の基本的な仕組みから費用体系、設定方法、運用のコツ、効果測定の方法まで解説しました。

RPP広告は楽天市場における最も重要な集客手段のひとつであり、検索結果の上位に自社商品を表示して購買意欲の高いユーザーにアプローチできる強力な広告です。クリック課金制のため無駄な広告費が発生しにくく、月額5,000円から始められるため、初めて広告運用に取り組む店舗にも適しています。

成果を出すためには、適切なキーワード選定と除外商品の設定を行い、パフォーマンスレポートを定期的に確認しながらPDCAサイクルを回すことが不可欠です。また、RPP広告で得た販売実績は楽天SEOの順位向上にもつながるため、短期的な売上獲得と中長期的なSEO投資を両立できる点も大きなメリットです。

2024年5月に登場したRPPエクスパンション広告も、外部からの新規顧客獲得に有効な選択肢です。目的に応じて従来のRPP広告と使い分け、集客チャネルを広げていきましょう。

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